長編を書きたいと思うのですが、書けません。
絶対に迷子になって、うろうろと道を見失います。
そのうちに脇道にそれて、さらに深みにはまるのです。
星新一さんのショートショートが好きで、特に「ノックの音が」には心酔しました。
小さなたくさんのものを繋ぎ合せてドラマチックな大作を作る作業よりも、大きくてありふれた日常から小さなたくさんのものを切り取る作業の方が、私には楽しいかもしれないなぁと、最近なんとなく思います。
どちらにしても、ちょっと書き始めたばかりの私は迷子の真っ最中ですが、いつかどこかにたどり着いたとき、ああ、いい迷子だったなぁと思えるように、一生懸命もがいてみたいと思っています。