• エッセイ・ノンフィクション
  • 異世界ファンタジー

👊昨今の日本の治安と古い映画★『黒いマントの男』🧛‍♂️

 治安というと、最近の押し込み強盗のコンビニ化が真っ先に浮かぶと思うけど、岸田首相が襲撃された事件もまた生々しいのでは。
 安倍元総理が銃撃されてまだ1年も経っていないのに、やっぱり日本の治安に対する意識ってあまり高くない気がするのは私だけ?

 そこでふと思い出したのは、昔テレビ(午後のロードショーだったかな?)で見た『黒いマントの男』というブラジルの映画だ。
 これはインターネットで探しても内容が出て来ないので、もううろ覚えで話していきます。
 間違っていたら御免なさい。

 主人公は貧しい農民から議員まで成り上がった男――ナタリッシオみたいなイントネーションの名前だったと思うが、あれ、ファで始まる名前だった気も……(・_・;)――ここでは一応N氏とでも呼んでおこう。
 
 この映画のポイントは、その議員N氏がよく命を狙われているという事。
 彼は少年だった頃からまわりの土地争いなどに巻き込まれ、父を殺され、自分も危うく殺されかかるという経験がある。
 その経験と母親からの教えで、彼は自分の身は自分で守るというポリシーを持つ。

 冒頭の着替えシーン。チラリと見える背中のは銃創1つじゃない。
 まず黒い防弾ベストを着用。その上から白いワイシャツ。
 肌に直に着るのは初めて見た。やはりベストを見せたくないのかな?

 スーツにネクタイ、ここまでは普通の様子。
 だが次に、サブマシンガンにマガジン(弾倉)を素早く装着して、左肩に提げる。
 その上から、それを隠すように短いマントを羽織り、帽子を被ると外で待っている群衆の前に出ていく。

 そう、彼はいつもサブマシンガンを携帯する議員なのだ。
 SPがついていても、真っ先に自分で対抗しようとするタイプの人。
 まわりのSPが拳銃なのに、守るべき要人が一番攻撃力が強いって、もうこれはラスボスじゃないのか。

 議会でも対立する他の議員と口喧嘩からの罵り合いが実力行使に。
 相手の議員が拳銃を出すと、『やれるもんならやってみろ!』とばかりに、サブマシンガンが顔を出す。
 これには相手もちょっと引いた。
 議長も机に隠れながら、小槌を打って『閉廷、閉廷っ!』ってギャグじゃないんだから( ̄▽ ̄;) 
 というか、議会に銃を持ち込むなよ(笑;)
 でもこれ、全然大真面目な映画なんだから、これがノーマルなのか? 議員はボディチェックしないのだろうか。
 
 とにかくお騒がせ議員なN氏。
 一年中マントを着てるから熱中症も心配だ。
 
 なんだけど、これ実話なんですって。
 この議員さん、ブラジルの実在の人らしいのです。
 なんかスゲーとか思っちゃったわけなんですが、考えるとそれだけ治安が悪いのか、危機意識が強いのだろうなあとも思えます。

 日本もここまでしろとは言わないけど、やっぱり防弾チョッキくらいは着て欲しいもんです。
 もちろん頭狙われたら元も子もないけど、一応ねえ……。
 それとも実は着てるのかな?
 そこのこところは警備上、話せないだろうけど、安倍さんの様子を見る限り、身につけてなかったように思うし。
 ケブラーベスト着ていて欲しかったなあ……(´•̥ ω •̥` )

4件のコメント

  • なんでしょう。その映画。
    思い出せないので、見た事なさそうです。
    ブラジル恐い。
    そこへ行った日本の移民って……

    日本の議員は、まず街頭演説をやめる所からでしょうか。
    野天では、警備も何もありゃしません。
    SPも可哀想ですよね。

    国会で乱闘騒ぎとかありますが、全員が銃を持っていたら、逆に冷静に意見を交わせるかもしれませんね。
    「興奮して怒らせたら撃たれる」という危険があれば、乱闘なんてできないかもしれません。

    まぁ、明治初期の政治家なら演説中の危険なんて、鼻で笑われるかもしれませんが。
  •  とぶくろ様 近況にもコメント有難うございます。
     
     説明足らずでしたが、映画自体は治安の悪さというより、彼自身の家族との溝――奥さんは彼に議員を辞めて欲しかったようでした――や政治活動が上手くいかない苦悩とかをメインにした話でした。

     でもやっぱりこういうインパクトの方が記憶に残ってしまうんですよねえ(^_^;)
    『移民』 そうでした。多くの人が一旗揚げに渡った時代があったんでしたね!
     う~ん、私も怖くて銃規制の緩い国には移民出来そうにないです……。💧

     仰る通り、全部SPに丸投げ、彼らばかりに責任を問うのは可哀想ですね。
     演説後に、握手するためにわざわざ民衆の中を通ったりとか、自ら危険なマネしてくれてるし。
     
     日本も銃規制を緩和したら、ヤクザの抗争か民間人の喧嘩かわからなくなりそうで、それもまた怖いです。
     銃の保持率が高くても、それなりに治安の良い国はあるようですが、日本はどうなるのやら……( ̄▽ ̄;)

     それで思い出したのが、第二次大戦後のもう一つの日本を描いたアニメ映画『人狼 JIN-ROH』。
     治安が悪くなって、反政府軍と警察機構が常に対立しあう首都。
     火炎瓶どころか、爆弾や機関銃まで使われる激しい争い。
     
     その爆弾を運ぶのが赤ずきんと呼ばれる少女たち。
     そして追い詰められて自爆する様は、あの湾岸戦争後のイラクを彷彿させます。

     アンハッピーなラストなので、お勧めしませんが、
    もしかすると本当にこんな日本もあったのかもしれないと、ふと思いましたね。

  •  基本、南米は治安悪いですからねぇ……。そういった国はマフィアが勢力を伸ばしているので政治家も徹底した対策をせねばなりません。正しいことをする場合は特にですね。

     防弾チョッキを直に着るのは意味があって、着ていると相手に分かると頭部や下腹部など他の箇所を狙われるんですよ。逆に着ていないと身体の中心に当てにくるのでチョッキで防げて生存率が上がります。だから相手に誤認させる為に着ていないと思わせる訳です。銃は基本、大きな的を狙うので身体を撃たれるんですね〜。

     そして……世界でも治安が良いと言われていた日本がおかしくなったのはぶっちゃけ政治のせいです。外国人の大量受け入れと景気の悪化、そして政治家のモラル崩壊。これは治安悪化する世界各国どこでも同じ傾向です。
     特に政治家の汚職や不正は国民のモラルをも破壊するので“アイツらが”守らないなら俺たちも法律守る必要無い”とばかりに犯罪者が増えます。マスコミが報道を真剣にしない限りこれは止まりません。

     但し巻き込まれる方は堪ったものではありませんが……多分、これからもっと悪化するでしょうねぇ。
    。゚(゚´Д`゚)゚。

     そして日本の今の脅威はヤクザではなく半グレ組織です。アレは暴力団規制に当て嵌まらないらしくほぼ放置状態です。強盗団逮捕されましたが末端であって本当の悪党は捕まらないというのが常態化してます。
     で、強盗として手足になるのが景気が悪くて食うに困っている人達。全部繋がってるんですよ、今の治安悪化は。


     『人狼』、確か押井守監督の作品ですね。ダークでシビアな世界観で好みが分かれると思いますが個人的には心に残るものがありました。

     恐ろしいのはこれが日本では起こらないという油断。インターネットには様々な危険情報が溢れていて監視しきれません。その為に誰もがテロとしての知識を手に入れられるのです。日用品からさえ毒ガスやら爆弾造れるとか聞きますから油断できないんですよ……。
    ((((;゚Д゚))))

     日本、いつからこうなったのか……。

     
  • 赤村様 近況にもコメント有難うございます。

     なるほど、相手に悟らせないためにですか!
     つい警察官とかの着方を基準にしていたのですが、確かに途中から戦闘になるのと、始めから狙われている場合とでは対応の仕方も違ってきますからねえ。
     なるほど納得です。
     逆にそれだけ危機意識が強いって、本当に治安が悪いってことですね。

     そう言えばブラジルのマフィアって、カッコいいからなったとか、贅沢出来るからとかじゃなくて、まず貧困から抜け出すためになったっていう理由が一番多そうでした。以前テレビの特集で見てて思いました。

     まともに働いててもメシが喰えないから、ドラッグとかを売りさばく。
     すると別勢力との縄張り争いで抗争が起きる。武装する。
     更に治安が悪くなる、という負のスパイラル……。

     半グレ――始末が悪いですよね。
     組とか代紋とか組織的な背負うものもないから、基本個人の集まりだし、何をやったら先がこうなるとか考えてないから、平気で無茶やるし、まさにヤクザが素人の方が怖いって言ってたまんまです💧

     昨日まで知らなかった相手と、隙間バイト感覚で強盗やるって、どういう感覚なのか……。
     まさに誰でもテロリストになれる時代。日本もオチオチしてはいられなくなりましたね……( ̄_ ̄;)

    『人狼』
     おおっ、赤村様もご覧になりましたか。
     あのラストはちょっとやり切れないですが、映画としては完成度高いと個人的に思っております。
     作中のドイツ版赤ずきんの話も、哀しくも残酷童話として好きですが、あの自爆した少女をシンプルにしたグッズが、即完売したらしいのには驚きでした。
     その名も『自爆ちゃん』。
     正直そういうネタを茶化して売り物にするって、どうなの? って思うところはありますが……。

     とはいえ、私もあのプロテクトギアのフィギュアをオモチャ屋で見た時、ちょっと欲しいなぁと思ってしまった口です……(^_^;)
     普段は人形とかフィギュアとか興味ないのに、アレは本当にカッコ良かった。
     非売品でしたが。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する