治安というと、最近の押し込み強盗のコンビニ化が真っ先に浮かぶと思うけど、岸田首相が襲撃された事件もまた生々しいのでは。
安倍元総理が銃撃されてまだ1年も経っていないのに、やっぱり日本の治安に対する意識ってあまり高くない気がするのは私だけ?
そこでふと思い出したのは、昔テレビ(午後のロードショーだったかな?)で見た『黒いマントの男』というブラジルの映画だ。
これはインターネットで探しても内容が出て来ないので、もううろ覚えで話していきます。
間違っていたら御免なさい。
主人公は貧しい農民から議員まで成り上がった男――ナタリッシオみたいなイントネーションの名前だったと思うが、あれ、ファで始まる名前だった気も……(・_・;)――ここでは一応N氏とでも呼んでおこう。
この映画のポイントは、その議員N氏がよく命を狙われているという事。
彼は少年だった頃からまわりの土地争いなどに巻き込まれ、父を殺され、自分も危うく殺されかかるという経験がある。
その経験と母親からの教えで、彼は自分の身は自分で守るというポリシーを持つ。
冒頭の着替えシーン。チラリと見える背中のは銃創1つじゃない。
まず黒い防弾ベストを着用。その上から白いワイシャツ。
肌に直に着るのは初めて見た。やはりベストを見せたくないのかな?
スーツにネクタイ、ここまでは普通の様子。
だが次に、サブマシンガンにマガジン(弾倉)を素早く装着して、左肩に提げる。
その上から、それを隠すように短いマントを羽織り、帽子を被ると外で待っている群衆の前に出ていく。
そう、彼はいつもサブマシンガンを携帯する議員なのだ。
SPがついていても、真っ先に自分で対抗しようとするタイプの人。
まわりのSPが拳銃なのに、守るべき要人が一番攻撃力が強いって、もうこれはラスボスじゃないのか。
議会でも対立する他の議員と口喧嘩からの罵り合いが実力行使に。
相手の議員が拳銃を出すと、『やれるもんならやってみろ!』とばかりに、サブマシンガンが顔を出す。
これには相手もちょっと引いた。
議長も机に隠れながら、小槌を打って『閉廷、閉廷っ!』ってギャグじゃないんだから( ̄▽ ̄;)
というか、議会に銃を持ち込むなよ(笑;)
でもこれ、全然大真面目な映画なんだから、これがノーマルなのか? 議員はボディチェックしないのだろうか。
とにかくお騒がせ議員なN氏。
一年中マントを着てるから熱中症も心配だ。
なんだけど、これ実話なんですって。
この議員さん、ブラジルの実在の人らしいのです。
なんかスゲーとか思っちゃったわけなんですが、考えるとそれだけ治安が悪いのか、危機意識が強いのだろうなあとも思えます。
日本もここまでしろとは言わないけど、やっぱり防弾チョッキくらいは着て欲しいもんです。
もちろん頭狙われたら元も子もないけど、一応ねえ……。
それとも実は着てるのかな?
そこのこところは警備上、話せないだろうけど、安倍さんの様子を見る限り、身につけてなかったように思うし。
ケブラーベスト着ていて欲しかったなあ……(´•̥ ω •̥` )