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昨今のロシア・ウクライナ情勢で思い出した話💗

 どうも、寒さが深まるのと正比例して行動が鈍くなってきている青田です。
 人も動物。寒くなるとどうしても体や頭の動きが鈍くなるものです。
 いえいえ、決して言い訳をしてるつもりじゃございませんぞ。

 最近のニュース、例のごとくウクライナ情勢が多いですが、知っての通りロシア兵たちの苦しい状況も囁かれております。
 強制召集したにもかかわらず、戦場に武器もロクに渡さず放りっぱなし。
 これが本当なら当の本人ももちろん、残った家族はとてもじゃないけどやってられないでしょう。

 そのせいで残った女性たちがなんと戦地まで行って、旦那や家族を取り戻しに行く活動まで起こっているとか。
 どこの世界も女強し。
 
 それで以前、ある本で読んだ話を思い出しました。

 中世ヨーロッパのどこかでの戦さ。
 ある町が攻め落とされ、敵の手中に落ちました。
 敵方の指揮官は良心のある人だったようで、占領したその町の女たちに少しの恩慮を与えました。

『手で持てるだけの荷物なら、持って出ていって構わない』
 このまま着のみ着のままで追い出したら、すぐに路頭に迷うことを考えてですね。ちょっと気配りの出来る方です。

 町の物品を全部持っていかれないよう、荷車とかを使わせないところもポイントです。
 さすが指揮官。征服した勝者の旨味もほどほどに残さないと、兵士達も納得しません。そのさじ加減といったところでしょう。
 それに手荷物くらいなら、たかが知れていると思ったようです。

 すると女たちは、広場に縛られ転がされた町の男たち――自分の旦那や恋人、家族を次々に肩に担ぎあげ、驚く指揮官と敵兵たちの前から一目散に逃げていったそうな。

 実話だそうです。逞しいけど、やっぱり愛ですねぇ( ̄▽ ̄)

2件のコメント

  • 戦争時ならではの、火事場の馬鹿力ですね。愛は強いですね。
    早くロシア・ウクライナ戦争も終結してほしいですね。
  •  甲斐様 こんばんは。

     そうなんです。
     当時これを読んで、ただ面白い話とだけ思っていたのですが、最近はとにかく必死だったんだろうなあとあらためて考えました。
     
     何しろ捕虜にして残して置くのは、人質として身代金を取れる兵だけ。
     あとでそういった捕虜を選り分けて、ただの民間兵とわかったら用なしで殺される可能性大ですから。
    (古代ギリシャ・ローマとかだと奴隷として売り払う手もありますが)

     本当に一日も早く戦争終わってほしいです。ツケはいつも一般市民に来ますからね。
     かの大統領は本心でこれが正義だと思っているのでしょうか。

     ラリー・ニーブンの『インフェルノ SF時獄篇』に過去の戦犯たちが出てくるのですが、ネタバレしちゃうと、ある有名な指導者が罪を悔いて贖うために、地獄で罪の浅い者を助ける話が出てくるのです。
     彼もいつかそうなるのでしょうか。
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