みなさま、こんにちは。
『無二の朝飯前』が完結しました。
執筆するにあたってインスピレーションを与えてくれた作品やその作者様に感謝いたします。また、各エピソードに付したリンクを辿って他の作者様の作品にまで足を運ぶキッカケとしてくださった皆様、大変嬉しく思います。さらには読んできた〜というコメントまで下さったりで、これは本当に感無量でした。
◉無二の朝飯前
https://kakuyomu.jp/works/16816452219567055907本作は企画小説『ハーフ&ハーフ』への参加用に着想したこともあり、作品の構造が二重になっています。
*ゆったりと時が流れ、いつまでも続いていきそうな世界(無二の時間)
*目まぐるしく終始を繰り返し、大きく変化する世界(関川君の終末)
『関川君の終末』は独立したSSながら、一応SF&奇想寄りの話から恋愛主体の話へと展開・変化したつもりです。上手く表現できているのかは謎ですが……
どうせなら自身のアンバーワールドに絡む作品を書いていきたいと思って『無二の朝飯前』を立ち上げましたが、作中で無二が執筆する『関川くんの終末』シリーズ(---------で区切られた部分)で、企画へ参加したつもりでした。
◉ハーフ&ハーフ(作者:関川二尋さん)
https://kakuyomu.jp/works/16816452219618132890なので、ハーフ&ハーフのコメント欄への投稿で企画参加は完了、『その外側の世界にも興味のある人は拙作へ』という形を取りました。意外にも『無二の朝飯前』の方まで足を運んで下さる方が多く、しかも応援やコメントも沢山いただき、拙作の世界観やキャラクターにも注目していただけて、とても嬉しかったです。
また『不思議な世界観』『独特な世界観』と多くコメントを頂戴しました。
どの辺りでそう感じてもらえたのか、実は私自身はまだ掴みあぐねているのですが、『関川くんの世界』を描く『無二の世界』を眺める『我々の世界』という三重構造、そしてその流れなら、これを眺める『どこかの誰かの世界』が存在する可能性……と異世界でも並行世界でもない『この世界』の構造の想像図を感じてもらえたのかなあと勝手に解釈しています。
多層世界とも、点在世界とも言えるかもしれません。
これは私がアンバーワールドを創作する中で表現しようとしていたことの一つです。我々も含め、それぞれの視点で視える世界があって、それらは別個・別次元のように思えて、どこかで交錯する可能性もある。
……なんて話ではなく、単純に俗世間から離れた修行僧の世界のように視えただけかもしれませんが……実は鳥の世界でした。笑
『朝飯前』にはお察しの通り、「朝ごはんの準備シーン」「サクッと済ませる」の意味合いが重なっています。が、実はもう一つ。「私が小説を執筆する時間帯」でもあります。
一年ほど前に小説の執筆を始めた頃から、夜明け前に起き出して、鳥が鳴き始めるのを聞き、窓の外が白んでいくのを眺めながら書いていました。
で、お腹が空いたら朝ごはんを食べる。そんな裏話を無二に重ねてみました。
そうやって一つの言葉にいろんな意味合いを重ねてゆくのは、作風なのか、趣味のようなものなのか分かりませんが、拙作ではよくあることですね。
さてと、長くなってしまいました。
今、皆様から寄せていただいたコメントに嬉し悲鳴を上げながら、順次お返事を書いているところです。遅くなっており申し訳ありません。ハーフ&ハーフに参加した皆様の作品の最終話には、これからゆるりとお伺いします。
ラクーン・ドッグ(ネコ目イヌ科タヌキ属タヌキ)