果たされなああい事など大嫌いなのおおお♪
タソがロサンゼルスに修学旅行に行った時、飛行機の中で聴いた『本能』
このメロディと歌詞、椎名林檎さんの歌声に、タソは感動しました。
タソね、ホンダの資本が入った学校に通ってたんだ。
看板にもホンダを掲げてる専門学校で、整備士以外にも、CADオペレーターとか養成してるんだ。
タソは整備科だったから、ホンダには詳しいんだあ。
えっへん。
ロサンゼルスでは、現地のディーラーに訪問して、現場の整備士のお話を聞いたり、ついでにハリウッドに行ってスターの手形を見たり、またまたついでにショッピングモールに行ってお買い物したり、さらについでにグランドキャニオンを観光したり、とても勉強になる修学旅行でした。
ちなみに現地の整備士さんのお話は1ミリも覚えていません。
ショッピングモールは、ザ・ブロックと呼ばれる有名なものらしくて、修学旅行のプログラムでは、こことディズニーランドのどちらかを選択して体験できるようになっていました。
タソはディズニーに興味がなかったので、お買い物を選択。
ショッピングモールでは、ヤンキー風の金髪少女にタバコを要求されたのを覚えています。
当時、アメリカではタバコは高価で、子どもは買えない金額なのだとか。
どう見ても未成年でしたが、タソも未成年だったので笑顔で一本あげました。
ふふふ、あの頃に戻りたいなあ。
タイムリープしたい。
ついでに身長も185センチがいい。
体格も筋肉バキバキがいい。
お金も不思議なチカラで8000億ぐらい貯金があって、これまた不思議なチカラでブラックカード何枚も持ってて、タソはお金持ちになったんだ。
当時はお友達を大切にしていなかったタソは、今度こそ生涯の大切なお友達を大事にして、ずっとタソにアプローチしてたあの娘とも、お付き合いするんだ。
あの娘は、見た目はそんなに可愛くなかったけど、心は可愛らしくて、タソの事が大好きだった。
何回かバイクでデートしたり、一緒に横浜にお出かけしたりしたのを覚えてる。
でも、当時のタソはお子ちゃまだったからなあ。
一度も手を出さなかったんだ。
タイムリープしたタソは、その娘をきっと大事にする。
そして、一人暮らしを始めたタソの家に、今の奥さんが来ても追い払うんだ。
勝手に押しかけてきて、いつの間にか1Kの狭いアパートに私物を持ち込んで、まるで自分の家みたいに住み着く寄生虫は駆除しなきゃ。
タソ、気付いて!
そいつは家が欲しいだけだよ!
だからタソが貯金でクルマを買おうとしたら、ムキになって広いアパートへの引越しを提案してくるんだ。
タソ、気付いて!
そいつは1Kに入りきらなくなった私物の物置きが欲しいだけだよ!
最初から、タソの事なんて見てなかったんだよ。
今でも、この家には寄生虫の捨てられない物だらけ。
タソの私物なんてほんのわすか。
タソは思い出も何もかも捨ててしまう人生だったから、残ったのは『今』だけなんだ。
終わりにはどうせ独りだし♪
この際 カラの真実を♪
押し通して絶えて行くのがいい♪
タソは本能のままに進む。
タソの本能が告げている。
『今』を変えるべきだと。
タソの『直感』は高性能なんだ。
いつからか、これを手に入れた。
もう少し早く、欲しかったなあ。