まあ大変。
タソ坊やがまたテーブルをダーンしてるわ。
こんな夜中にダーンしたら子どもたちが起きちゃう。
ここは私の出番ね。
みーちゃんママは一階に降りて、タソ坊やの様子を見に行った。
「どうしたの? タソ坊や」
「眠れない! 元気いっぱいで眠れない!」
「まあ、それは困ったわね。私をなでなでして心を落ち着かせなさい」
「みーちゃんは優しいなあ。なでなで」
タソはみーちゃんママに寄り添って横になると、さっきまでのざわついた心がスーーーッと落ち着いていった。
「いい子ね。タソ坊やはいつもいい子。さあ、とんぷく薬を飲んで。お薬が効いてくるまで一緒にいてあげる」
タソはクエチアピンを一錠飲んだ。
みーちゃんママは自慢の茶トラの毛並みをグルーミングすると、タソの顔や頭も舐めてあげた。
みーちゃんはとても面倒見がいい。
赤ちゃんのムーがこの家に来た時も、まるで母親のように寄り添って守ってあげていた。
思えばタソの思い出にはみーちゃんがいっぱい。
今は娘の部屋にいることが多いけど、たまにタソの様子を見にきてくれる。
きっとタソのこと自分の子どもだと思ってるんだ。
タソはみーちゃんママに甘えて、お腹をスンスンすると、みーちゃんママは容赦なく猫パンチをお見舞いした。
タソは少し落ち着いたので、眠くなるまでアニメを見ます。
そのまま眠れますように。
おやすみなさい。