タソは赤ちゃん返りした。
寂しさとアトピーの辛さのあまり、甘えたくなったのだ。
「ばぁぶ!」
ダーーーン!
タソは痒みに対抗してテーブルをダーンした。
「び、びえええええん!」
タソは泣き出した。
右足のアトピーが限界を超え、痒みを通り越した痛みとも言えない謎の刺激に変わり、掻いてもさすってもどうにもならない苛立ちに、ただただ、薬を塗って我慢するしかなくなったのだ。
「あ゛あ゛あ゛あ゛ん! ぎゃわああああ!」
タソはギャン泣きした。
大好きなタオルケットに顔をうずめ、顔をスリスリすると少し心が落ち着いた。
タソは赤ちゃんの頃からタオル生地が大好き。
ざらざらした感触と、少し冷んやりした温度が精神を安定させるのだ。
今回は近況ノート99回目ばぶ。
次の第100回は、読み切りファンダジーを投稿する予定ばぶ。
だいたい3000文字弱ばぶ。
ホッ。薬が効いてきた。
痒みがおさまっていく安堵感。
タソはモメタゾンフランカルボン酸という塗り薬を使っています。
ちょっと調べたら、けっこう強いお薬のようです。
あ、オテンテンが痒い。
性病でしょうか。
身に覚えがないのですが。
この薬はデリケートゾーンには使えません。
一回、使ってみたら強烈にスースーして命の危険を感じました。
あと、目に入ると緑内障を誘発するそうです。
薬って凄いですね。
さっき塗ったところから、透明な液体が汗のように溢れ出しています。
きっとこれが痒みの元なのでしょう。
ふふふ、デトックスしてるみたいで気持ちいい。
アトピーの人は、発汗が上手くいかなくて、皮膚炎の症状が出てるみたいですね。
これから夏本番。
きちんと汗をかいて、汗腺を鍛えなきゃ。
あーーー、エアコンと扇風機すずしーーー。
こうしてタソは、今年も汗を上手にかくことができずに、アトピーを悪化させるのだった。
おしまい。