お玉 「私が、春日局様の部屋子に…。お万の御方に嫌われるよ
うなことをお玉は致したのでしょうか」
春日局「そうではない。仮にお玉が思うようなことであれば、そ
のような者を何故、私が預かる事になろうか」
お玉 「それは、それは、直々に鍛え直せと言うか…」
春日局「そうじゃな、当たらずも遠からず、かな」
お玉 「やっぱり…」
春日局「安堵するが良い。そなたの夢に力を貸してやりたくなっ
たまでのこと。成就するかは分からぬが。そのようにな
っても困らぬように鍛え直してやろうと思うてな」
お玉 「有難き、有難き幸せです。このお玉、一生懸命、お局
様にお仕え致します」
春日局「そうか、受けてくれるか」
お玉 「はい」
春日局「と言っても、必ずやそうなるかは約束はできぬぞ」
お玉 「はい」
春日局「では、早速、相応しい学びを習得するがよい」
お玉 「はい」