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本日投稿の差し替え。天海➤超限戦・洗脳戦争に。

秀欣平が、二期十年の中酷の規約を破り、三期目を確実にした。過去に三期目を務めたのは猛沢蕩のみ。その際、経済的に衰退させた独裁政治に反対する長老たちの集まる北戴河会議では、秀欣平の三期目阻止に動き、軍部の一部を掌握したものの、クーデターと呼ぶには余りにも脆弱な手法により未遂に終わる。それは、親中派の国を集めて開かれた上海経済会議の最終日の事だった。側近から報告を受けた秀欣平は、主催者でありながら、参加国に何も知らせず北京へと対応に戻った。面食らったのはウクライナ侵攻で窮地に立つ露西亜のプチンだった。対面出会い、強い協力を求め、関係を強固なものにする会談を反故にされたからだ。数か月前なら起き得なかった出来事。秀欣平の行動は、最早、露西亜は上位の軍事国家ではなく下位に成り下がった事を意味していると共に、敬意を払う国ではなく、子飼いの国へと扱いを変えたことを顕にしていた。
 前国家主席・古今唐派閥が主導する北戴河会議では、経済格差をなくすため、強酸主義から社会主義に移行させる考えがあった。その達成を担わされたのが李哭凶首相だ。しかし、戦争・クーデターの経験のない強酸党党員では、権力を掌握した秀欣平を打倒することはできなかった。このクーデター失敗に李哭凶首相の国家主席の夢は途絶えた。同時に古今唐前国家主席の権力も潰えた。

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