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ABUアジア子供ドラマ。

というものを、毎年夏休み頭のEテレで放送していることをご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

タイトル通り、アジア数カ国が子供を主人公にした短いドラマを製作して放送するという番組です。

ちょっとした悩みや問題を抱えた子供たちが自分の力でそれを乗り越えてすこし成長する……といった、ちょっとお行儀がよすぎて当の子供たちにとっては退屈ではないかなという内容の短いドラマを放送するのです。


元々かなりのテレビっ子であることに加えて年季の入ったEテレ好きなもので毎年ついつい見てしまいます。

上記のような内容なので最初は斜めに見ていたものの、ここ数年は結構真剣に見がちです。
歳をとって以降、子供たちが自分で悩見に取り組んで成長しようとするというてらいがなくて極めて真っ当な物語に心打たれしまうようになったという事情もあるのですが、一番の理由は「物語を過不足なく10分くらいの尺に収めている」という点ですね。そこに惹きつけられてしまいます。

子供たちが悩み→何事かが起きる→問題解決に子供たち自身が取り組む→問題解決、子供達は成長する……という日常ベースの物語を、短い尺の中できっちり作ってきっちり収めることの難儀さよ。
見てる時は「ふーん……」で終わってしまう物語を自分で試しに作ってみようとしてハタと困ってしまって以降、この番組で脚本を書いている各国の人々への尊敬の念が絶えません。

……本当、短い尺の中できっちり物語を収めることの難しさを痛感する日々を過ごしておりますので今年はより身にしみました。きっちりした物語を作るのは難しい。


なおこの番組は映像面も結構面白いんですよね。

諸外国の人々に見てもらうのが前提なのか民族カラーを押し出したり、自国の綺麗な風景を混ぜ込んだり、反対に「うちの国はこれくらい経済発展してますよ」というのを登場人物の衣食住で描写したり、映像映えするというのではないけれどいわゆるよそ行きの顔を見せているのが面白いのです。そこに見応えがありますね。


さて、頭を悩ませた短い話がこちらになります。
最初は第1話だけでしたがあまりにフワッとしすぎたのを後悔して急遽第2話を付け足して完結としました。
はっきり言って滑ったギャグを自ら解説するようなもので、書き手としては敗北宣言でしかありません。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886438577

しかも重要なモチーフにした男の子の読んでる本が実在するものだと知り、ショックで膝をついております。

まあそんな物語ですが、五分もかからず読める物語なので良ければ読んでやってください。

それにしてもやっぱり短いものは難しい。

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