https://www.youtube.com/watch?v=MJyGc_-dfxQ 頑張りたいけど、なにかのきっかけで「もうだめだ」と思った経験はあるだろうか。
この作品はそんな気持ちを痛いほど映し出してくれてる。
平行棒の上を歩くような気持ち。
頑張って頑張ってやっぱり無駄で空回りして死にたくなって。
なにを隠そう私もそんな経験をしたことがある。
例えば中学校の頃。
私は演劇部に所属していた。
あるとき努力家の後輩が入部してきた。
私は先輩面していたが、順調に実力を伸ばし努力を続け発言力を伸ばしてきた後輩に主役をあっさり奪われてしまったのだ。
舞台裏でライトを振る役割を振られたわけだが、私はふてくされて部活をやめてしまった。
そのときに感じた「あ、自分ってこんなに意気地のない人間だったんだ」という思いは一生忘れない。逃げ出してしまったという自覚は一生のこって、その先の人生に一生付いて回るのだ。
あのとき、逃げ出さず、ちゃんとライトで舞台を照らしていれば……そうすれば、こんな後悔はしなくて済んだだろう。自分という人間の醜さに向き合って、ちゃんと後悔しない選択をしていれば、と今でも思う。
高野交差点を、その頃の自分に見せてやりたいと思う。
見せて、頑張れ、と言いたい。
ふと、逃げ出したくなることは誰しもある。
そのときに、どう自分と向き合うか。
向き合う事ができたか。
それが、実は人生においてとても大事な分岐点になる——だから交差点というのがまた秀逸なわけだ。
どうか、みんなも。
それぞれの大事な場面で、この作品を思い出してほしい。
逃げ出さずに頑張る美しさは、誰かに向けられるものではなく、自分にしかわからないものではある。
けれど、きっと逃げ出さずに頑張った姿を誰かが見て、誰かに勇気を与えることになるやもしれない。
残念ながら、あのとき、あの場所で私は逃げ出してしまった。
本当に情けなくて、辛くて。
こんな後悔を抱えて行きていく事になるなんて思いもしなかった。
だからこそ、みんなにこの作品を見てほしい。
ふと、逃げ出したくなったとき。
転んでしまったとき。
自分を嫌いになりそうな選択をしてしまったとき。
——きっと立ち上がる勇気をくれるから。