※とある場所で、2022年12月12日に書き込んだものをそのまま載せています
端的にいえば、実効性よりも「宗教二世に生まれた人がどんな苦しみを抱いているか」を知らしめたのが今回一番の収穫なんじゃないかな、と思います。
山上の事件を通し、世間が関心をもったのは事実だと思います。
小川さんによって、宗教二世特有の「宗教に人生を台無しにされた」という感覚を一般の方に伝えられたことは、今回の一番の収穫だと思います。
ただこの法案は「統一教会問題を終わらせた」という印象を政府としては狙っているので、
どうか、それは惑わされないように。
なにも終わっていない。
あくまでも、この統一教会の問題は、宗教二世問題の一丁目一番地である、ということを忘れないでいただきたいですね。
あ、訂正なんですが、小川さんが信者拉致監禁された被害者を支援したというのは僕の勘違いでした。すいません。米本ブログに小川さんの名字があったので、勘違いしてしまいました。小川は仮名でしたね。いけね。
今回の法案は、そもそもかつての統一教会には打撃を加えられても、今の家庭連合の活動との実態とは異なっていると思うので統一教会に対してはあまり効果はないかもしれません。
統一教会の権力の実態は、実際には韓国の人間が持っています。
組織を改革したり、本部に物をいうと日本の教会責任者とはいえ簡単に飛ばされるんですよ。
結果、何度も内部から改革しようとしても、阻まれちゃうんですよね。
しかも、どうやって止めるかっていうと、暴力です。文字通り腕力で脅すのが、韓国統一教会の幹部のやり方です。やばいっすね。
まあ、だから解散しかないと思うのも、仕方ないんですが、
解散はできないだろうけど、せめて日本の中で監視し、被害をこれ以上生まないような抑止力を発揮するしかないと小川さんは思われたのかもしれません。
安心してほしいのは、米本さんをはじめとしたジャーナリストのおかげで、かつての統一教会のイメージと、今の日本の中の多くの統一教会の実態はずいぶん異なっています。今の家庭連合は組織内で献金を強制される環境ではないようです。
金の動きは真っ黒ですが、そもそも宗教って組織に属しているというよりは、宗教の教義に魅力を感じるから信仰するんですよね。
例えるなら会社員は給料を目的にして会社に属するのであって社長に従いたいからじゃない、みたいなものかと。
組織にいくら打撃を加えようが内部にいる人間からすればそこは大事じゃないというのが本音じゃないですかね。ただカルトだというレッテルを張られて偏見の目にさらされるのが嫌なだけで、組織がおかしいと感じる信者はたくさんいると思います。もちろんその教義にする側の思惑は金稼ぎだったりするから、利用されている可能性もあるのですけどね……、可能性なのか、そうなのかは、見方の問題という感じでお茶を濁させていただきますが笑
献金にしても、ですね。
最初に献金ありきじゃないんですよ。
いろんな教義があって、その教義の中に「万物条件を立てれば因縁が晴れる」という摂理献金という概念があるわけです。
かつて献金が問題になったのも、教義上の解釈の問題であり、組織として強制ノルマみたいなものがあったわけじゃないのです。
しかし、「摂理実現」という教義により、教会責任者が信者に義務として強いたものではあったわけです。
今では、教会員の経済状態に比して過度な献金とならないよう配慮する、という指導に変わっているのでずいぶん解消されているのでしょう。
が、摂理実現をしなければと切迫感を感じ暴走した信者が自主的に(あおられた結果でもあるのですが)借金をしてしまうことも、そりゃああると思います。
摂理献金という概念があるので、いくら指導してもその指導と矛盾する教義があるので解消されないというジレンマは、内部の組織構造としてあるんじゃないですかね。