※『ぼくあるく』を一読してから見ていただければと存じます。
拙作『ぼくあるく』のレビューを見ていると、「恐怖」とか、「恐かった」という意見があり驚きました。なるほど、読者さんはそう感じるのか、と発見がありました。
この作品を書こうと思ったきっかけというのは、ドラマなどを観ていると、どうも子どもにしては気が利きすぎてない?と思うことがあって…もっと子どもらしい子どもの世界を描いてみたくなったからなんです。
なんというか、子どもの見る世界ってもっと視野が狭いと思うんです。
だから平気で車道に飛び出す子がいたり、訳のわからないことで笑い出したり…
よく言えば、自由でもありますね。自分の好きなこと、関心があることが真っ先に目につくわけですから。
だからこそ、私たちもびっくりするくらいに賢いアイディアが飛びだしてきたりすることもあるんですけどね。
視野が狭いというのは、周囲に興味を示さないというのではなく、持っている判断材料が少ないということですか…
少ない知識だけでものを考えているから、柔軟性に富む分、人が成長する過程で得るであろう『一般的に人はこう考える』という常識や良識といったものが備わっていないんです、きっと。
まだそれを考えられるほどには、情報を持っていないんでしょうね。
しかしこれ、大人が同じ発想をしたら困りません?つまるところ、同じ感覚を共有できない=人とズレてると感じてしまい、それが恐怖のファクターになってしまっているのでしょうか…
もしかして、私たちの「常識」をあえて子どもたちに教えずに育てると、子どもたちはさらに個性豊かで、天才的な思考力を得るのでしょうか。なんて思うこともあります。
かくいう私も、人と感覚がズレてるかもしれませんね、天邪鬼ですから(笑)
レビューを書いてくださった読者さま方、ありがとうございます。今後の参考にさせてもらいます。