本日更新した「3.焼失する矯飾」を以て「焼失する矯飾」を完結しました。
「焼失する矯飾」は、主人公がある炎を目にして炎の虜となる「1.紅炎より生ずる」、炎を愛する主人公と炎を信じることのできない友人が会話する「2.いつかの会話」、念願の炎に取り込まれる、「3.焼失する矯飾」の三章です。
今回は主人公に起きたことを、主人公が覚えている範囲で書きましたので、「白い壁の中」ほどは読んでくださった方の想像により補間する部分は多くないと思いますが、主人公の目線で語られるこの世界で、何が起きているのか、と考えてもらえればと思います。
私からこういう出来事が発生していた、とは明言しません。
これは私の美学、というと聞こえはいいかもしれませんが、もし私が言ってしまえば、それが正解となってしまうかもしれないので。
私は、何か自分に見えない部分に魅力を感じる節があり、正解は隠れているほうがこの作品も美しかろう、という考えがあります。
さて、未だ次回作の予定はありませんが(これっきりになることもないとは思いますが)、またノートにとりとめもない文字を書くことがあれば、その時はまたお付き合いいただけると望外の幸いです。