「空に想う」「魔法にかかったまま」「あの時を追って」「なぞりおわり」4話を以て「廻りの物語」を完結とします。
まず、読んでくださりありがとうございました。
「廻りの物語」は、奔放な空想を語る「彼女」との旅が結末を迎えるまでを描いた部分と、記憶を呼び起こしながらかつての旅路を辿る部分が何度か交差しながら進みます。
記憶の旅と現在の旅との差は「彼女」の存在の有無です。もし切り替わりがわかりにくかったなら、「彼女」が登場しているのが過去、そうでないのが現在という見切り方で読んでみてください。
最後に、冒頭に引用した李白の五言絶句『白鷺鷥』の書き下し文を載せておきます。
白鷺秋水に下り
孤飛すること墜つる霜が如し
心閑にして且く未だ去らず
獨り立つ沙洲の傍
では、また会いましょう(次に書くものの予定はありませんが、自主企画なるものに参加してみたいなあと思っています)。