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炎立つ

以前、大河ドラマにもなった「炎立つ」を少しずつ読み進めています。

前九年・五三年の役は、歴史で名称を聞いたことがあるし、松尾芭蕉の「夏草や 兵どもが 夢の跡」でもあるように、かなり激しい戦場舞台になったんだろうな、とは思ってたけど。

奥州藤原三代って、こんな凄惨な歴史の上にできた国だったんだ……。

殺したり、殺されたり、裏切られたり、裏切ったり。
一族を皆殺しにされながら生き延びたり、夫の仇に嫁ぐことで生き延びたり。

中尊寺の金色堂が、藤原清衡の平和への切実な願いが込められている、っていうのも、生々しく感じてしまう。


現代人とは、命の重みが全く違う時代に生きている分、精神性や考え方が同じ人間とは思えないほど、違っているんでしょうね。

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