タイトルは「風が吹くと桶屋が儲かる」を意識して書きました。
痴漢冤罪や画像生成AIによるディープフェイクで冤罪がはびこるようになると、
法律を守るという意識が落ちて「警察に頼るよりも自分で身を守った方が早い!」つまりは自警団を組織して市民を守ろう! という事になります。
昔、自警団YouTuberとかほざいて犯罪者に向かって私的な制裁をしてた動画が流行ったんですけど、あれが日常になるんですよ。
人間ってのは実にいい加減なもので、そのままだと「冤罪生成マシーン」っていう位に勘違いや誤解をするもので、
私的制裁を良しとすると「誤解されるような事をする奴が悪い」っていうのも「良し」となるので冤罪被害者は泣き寝入りを強いるようになります。
こう書いても「自分は冤罪をかぶるような悪いことはしていない」って思ってるでしょうけど、それは『とんでもなく』甘いですよ。
「不幸は人を差別しない」のであって、あなたは「自分は特別だから」とか「自分は模範的市民だから」って思ってるでしょうけど、不幸相手には通用しませんよ。
極論を言えば元旦に地震で家がペシャンコに潰れる、なんてことも能登半島では実際に起こりました。
で、この「自警団」がとても得意な人間が「ヤクザ」であって、法を守らなくなったら彼らの権威をちらつかせて冤罪から守ってもらおう。ってなるんですよ。
実際、マフィアの権限が強い国では警察の代わりにマフィアが「守ってやる代わりにカネ払え」って言っていわゆる「みかじめ料」を取ってるんですよ。
この「法以外による、特に暴力による権力」は法治国家では絶対に許されない事であって、もちろん日本も「法に頼らない自助救済」は禁止しています。
なぜなら「ヤクザの資金源」になるし、ひいては「法による秩序の崩壊=法治国家の否定」になるからです。
こう書くと「北斗の拳みたいな世紀末かよ」って思われるでしょうけど、まさにそれで「法治の否定」をしたら「暴力が全てを支配する」世の中になりますよ。
核の炎には包まれないものの、まさに「北斗の拳」のような世紀末世界になりますよ。本当の話で。
万引きGメンなんかはあくまで「疑わしい人を店の奥まで連れてって詳しい話を聞いた後警察に届け出る」のであって、
いきなり私的制裁を加えるわけでも逮捕するわけでもありません。
法治国家においては人を裁くのは法であって力、とりわけ暴力ではないんです。そこを勘違いすると世紀末世界になりますよ。
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