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2023年9月11日の近況報告 あなたは「土を食べる料理」と聞いてよだれが出るだろうか?

 7年ほどWEB小説書き続けてようやく骨身に染みて分かった事……ホントは今でも完璧に理解しきっていない事があるんですが「完全オリジナル」はウケない。という事です。
 8月に「バンドの最後の良心である俺が追い出されました。~向こうは一大スキャンダルだそうですが俺はもう知りません~」っていう短編書きましたけど、
「タイトルからして追放ざまぁが分かる」のと「タイトル通り追放ざまぁである」っていう定番を使ってます。
 ですが「これは『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』のパクリだああああ!!!!!」とはなりませんよね?



 料理人を名乗るならとりあえず「チャーハン」が美味く作れれば中華料理屋で雇ってくれるし「オムレツ」が美味く作れるのなら洋食屋で雇ってくれるでしょう。
 ではこの料理人が「誰も考えたことも無い完全オリジナルの料理」が作れる必要は、ありますか? 多くの人は「無くても良い」と思うでしょう。
 ですがあらゆるクリエイター、特に活動を始めたばかりの人はそれを求めてしまいがちです。しかも本人が「完全オリジナルだ」と思ってるだけで他人からしたら「それこそなろうで死ぬほど見てきた程度の物」を、です。



 納得できない方も多いでしょう。ではお聞きしますが、あなたはタイトルにもある通り「土を食べる料理」を食べたいと思いますか?
「土を食材に使う」だなんてオリジナル性や個性の塊みたいなものでしょう。でも「食べたい」ですか? タイトルにもある通り「土を食べる料理」と聞いて思わずよだれが出ますか? おそらく出ないと思います。
 いわゆる「ボクだけにしか描けない完全オリジナルを」と思ってる人はこの「土が食材の料理」を作ろうとしてないか? と自制しても良いと思います。



「完全新規のオリジナル」というと昨今の事例では「ポケモンスリープ」があるでしょうが、そこを目指すのはやめておいた方が良いでしょう。お前は株式会社ポケモンではないし、ましてや任天堂でもない。
 あれは「売り上げが豆腐を数えるように1丁、つまりは1兆円」を稼ぎだす、東大や京大を卒業したエリートがガンガン入社する任天堂だからこそできる技で、お前には無理だ諦めろ(自制を込めて言ってます)。



 多分さっきの「土が食材の料理」と聞いて「そうだ! ボクはこれが作りたかったんだ!」って腹の底から思える人は、多分創作には向いてないでしょう。
 完全に趣味という名の自己満足だと割り切って、描き上げた作品は金庫に大切に保管した方が良いと思います。
 こういう人は「〇〇のパクリ」と言われるのが怖いから「オリジナルしかない何か」を作り出すんだろうと思いますね。



 定番要素に「1割程」オリジナル要素を入れるだけでも十分個性的ですし、そうでないとウケないものなんですよ。
「ボクだけにしか作れないオリジナルな物を」って思ってる人は「土を食材に使う料理を考え出そうとしてないか?」って思った方が良いです。ホントに。



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