8月31日から9月1日にかけて。この間は18歳未満の学生が最も死にやすい時期だ。
残念な話かもしれないけど、俺は君が何で「死を選択肢に選ぶ程」追い込まれているのかは知らない。なぜなら知りようがないからだ。
だが君が「学校に通う位なら死んだ方がましだ」と思っていることは受け止めることは出来る。それは分かるし、受け止めることは出来る。
だから少しだけ、それこそ死ぬ3分前でも良いから話を聞いてくれないだろうか? せっかくここまでたどり着いたんだし、タダで話を聞くだけでもバチは当たらないと思う。
結論から言えばこの話のタイトル通り「学校は命を懸ける場所じゃない、死ぬべき場所じゃない」からだ。俺は40年近く生きているがそこまで生きれば学校に通ってる期間は人生の中でとんでもなく短い。
おそらく君たち学生が生きている時間で換算したら「ほんの1時間程度」なんじゃないのか? とさえ思う。それ位学生の期間っていうのは短いものだ。
そんな「人生においてごく短い期間」のために人生をBETする。つまりは人生を賭けの対象にするのは無謀な賭けだ。と先輩ツラしながらだが、そう言おう。学校生活は命を懸ける場所じゃない。
それに「命を懸ける事」と「実際に死ぬこと」には雲泥(うんでい)の差がある。
大人になって「命を懸ける」チャレンジに失敗しても、実際に「命を取りに来る客」というのはごく少数、それこそ「無視しても構わない」位に少数だ。
だから「死ぬ覚悟」を決めるのと「実際に死ぬ」のとはとんでもない、それこそ「文章などという軟弱すぎるコミュニケーション手段では到底表現しつくせない」程の差がある。
だから君は死ぬべきではない。
どうしても学校に通いたくない。というのなら通わなくても良い。
小学校は全国に1万9千校、中学校はおよそ1万2千校、高校はおよそ4000校ある。今通っている学校に通い続けなくてはいけない理由なんてどこにも無いんだ。
どうしても今の学校に通いたくないのなら転校すればいい、俺はそう思う。今の学校に通い続ける理由なんてどこにも無いんだ。
繰り返しになるが「今の学校に何が何でも通い続けなくてはいけない」理由はどこにも無いんだ。転校したって君の人生にバツ印が付くことはおそらく無いだろう。
でも死んだら転校どころの騒ぎじゃなくなる。学校生活はいくらでもやり直せるけど、人生だけはやり直すことは出来ないんだ。だから死んじゃいけない。
「通い続けていたらいつか死んでしまう」と思う学校生活なんて捨てていい。死ぬべき理由にはならないからだ。
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