日本人は根性論や精神論が「大」が300個つく位好きで、この部分は昔から変わっていません。
武士の時代には「武士は食わねど高楊枝」って言葉もあったし、戦中では「竹槍三百万本論」だのと言って国がぶっ壊れるまで突き進んだし、
昭和のアニメでは「巨人の星」や「アタックNo.1」みたいな「スポーツ根性もの、略して『スポ根』」が流行ったし、
平成の時代では「プロジェクトX」っていうテレビ番組が大ウケして当時のオッサン共がカラオケでオープニングテーマ曲の「地上の星」を歌ってたし、
令和の今でも「楽に仕事をするのは手抜きだ」と考えているお人が大多数だと思います。
小泉元総理も「痛みに耐えて、よく頑張った。感動した!」って位には根性論や精神論を肯定している位ですから。
かつては国の代表を務めた人のこの発言がウケにウケたんですから多分国民も根性論や精神論が大好きなのでしょう。
「同じことを以前より楽に出来るプロジェクト」ってのはまぎれも無い成功プロジェクトで、そこで楽した部分を新規事業や顧客開拓に充てないと会社は潰れるんですよ。
そもそもな話「親や学校の教育」のせいなのか「勤勉な日本人の性質」のせいなのかは分かりませんが「楽をする」事が堕落の始まりだと思ってる人はかなり多いと思います。
それは違います。そう「断固として」違います。なぜなら「同じことを今までよりも楽に出来れば他の仕事に力を回せる」からそれは良い事なんですよ。
それを分かってない人は多いですし、下手すりゃ私もそう思ってしまう事はあるでしょう。
日本人は雑草魂というか「逆境を乗り越えてきた人間が途方もなく大好き」なんですが、それでは「適切な環境で育った秀才の大量運用」が出来なくなるんですよね。
漫画家でも「締め切り破って周りの人間や印刷所に散々迷惑をかけるような」人が評価されて、
いつも締め切りを守ってる速筆の作家は手抜きしてるんじゃないか? っていうイメージが着くのは悪しき習慣だと思います。
漫画の神様こと手塚治虫先生が「トイレに行くふりをして飛行機に乗って海外まで逃亡する」なんていうムチャクチャなエピソードが残ってるのでその影響もあると思いますが。
「苦労したら苦労しただけ価値がある」って思いがちなんですがそれは認知のゆがみで「成果物と労力は切り離されて評価される」ものです。
仕事の納付先は「どれだけ苦労したか?」は視界に入れようともしないんですよ。
そんなに苦労を認めて欲しいなら頭に地上の星のCDを突っ込んで延々と「プロジェクトX」のオープニングを脳内再生してろ。とは言いたくなりますね。
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