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2023年6月07日の近況報告 ポリコレ映画が受け入れられない理由

 ポリコレの声で黒人の人魚が生まれたり、最近は「黒人のゼルダ姫を出せ」と任天堂を恫喝しているそうですが、なぜポリコレが嫌われているのか? を今更ながら書きたいと思います。



 ポリコレが嫌われる最大の理由。それは「面白さ」よりも「正しさ」を求める事です。
 そもそもな話「娯楽」というのは「面白ければ基本何やっても良い」ものなんですよ。
 例えば落語では昔は「泥棒」「ケチ」「つんぼ(耳の聞こえない人)」はいくらけなしても問題ない。っていう暗黙の了解があったほどです。
 現代日本の価値観で言えば差別に当たりますが、昔はそれでも良かったんですよ。



 ファミレスで料理を注文したらそれを勝手に変更されて「これが栄養学から言って正しい食べ物です」って言って、薄味のおからハンバーグや豆腐ステーキが出ても満足しませんよね?
 それどころか「いや栄養とか関係ないから肉を食わせろよ」って言ったら「お前は我々が考えた正しい食事を否定するのかこの犯罪者め!」って文字通り「殴ってくる」店で食事したいと思いますか?
 それをやっているのが「ポリコレ」なんですよ。



 それとこれも大いなる問題、むしろこちらの方が問題とさえ言えるんですが「反論を許さない」これも大いにでかい。
 別にポリコレ映画を撮りたきゃ「どうぞどうぞご自由に」って止めやしませんよ。監督が撮りたいものを撮る自由はあるし、それがポリコレだろうが何だろうが否定はしませんよ。
 ただそうやって撮った映画を「これがポリコレ的に正しい映画だ。否定する奴は全員、人権侵害の差別主義者」って言って「否定することを許さない」のがいけないんですよ。



 そもそもの話「100人中100人全員から肯定されるコンテンツ」なんて「100%の確率で無い」んですよ。ここは断言します。
 いかに素晴らしいコンテンツでも、いやむしろ「素晴らしいコンテンツ『だからこそ』」嫌う人もいるんですよ。



 ちょこっと探せば「ワンピースつまんねぇ」「鬼滅の刃つまんねぇ」「呪術廻戦つまんねぇ」「スパイファミリーつまんねぇ」っていう人はごまんといます。
 他にもアンパンマンが嫌いな子供もいるし、バナナが嫌いな人もいるし、寿司が嫌いな日本人もいるんですよ。ちょっと検索かければそんな人山のように出てきますよ。
 というか、内容を見ずに「売れて人気になっているコンテンツが無条件で嫌い」という層は確実にいますので、どんな作品でも嫌いな人と言うのは必ず出ます。これは仕方のない事です。



「俺は娯楽映画を見たいのであって、カネを払った上に2時間かけてポリコレ教育されたいわけじゃないので」
 って言うと「この差別主義者め!」とか「人権感覚をアップデートしろ!」などと言ってポリコレ殴り棒で殴ってくる映画監督やそれのファンなんてまともな人は誰も支持しませんよ。
 フェミニストもそうだけどポリコレも仲間を作る事が「絶望的に」下手。
 おそらくは「我々は常に正しい側にいるから誰もが我々の正しさに感化されて目覚めるはず」って思ってるんだろうけど、どんだけ「殿様商売」なのかと。



「みんな違ってみんないい。ただしオレ達が気に入らない奴は抹殺する」ってどこの独裁国家ですか。中国や北朝鮮じゃあるまいし。
「自分の推しは誰かの地雷 自分の地雷は誰かの推し」だというのを理解できずに「ポリコレはいかなる時や場所に関わらず常に正しい。従わないのは無条件に悪」
 って断言するのはイスラム過激派がやらかすジハードと一緒ですよ。本当に「傲慢」もここまで極まってくるのか。って思いますよ。



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