本格的にWEB小説の執筆を始めて4年になりますが、ようやくわかったことがありまして
「書かなくていい事と書いてはいけないことを書いてはならない」というものです。
大多数の人にとっておそらく一番わかりやすい例は、学生時代の時に教科書や参考書の重要な部分に赤線や蛍光ペンを引く際、
アレもコレもと線を引きまくった結果、結局どれが本当に重要なのか分からなくなってしまう。というものでしょうか。
それと同じようにアレもコレも書いてしまうと結局何が書きたいのかが分からない。という事になりますし、実際過去作でそうなりました。
現在連載中の「ススムが進に教えるお金持ちへの道」の舞台は令和3年の日本です。
つまりは2021年の東京オリンピックがある年なのですが、その描写は一切ありませんし書く予定もありません。
なぜか? 物語の根幹、テーマにかかわる重要なことではないので書いても話の邪魔になるからです。
同様に、進(漢字の進)の先輩の中年女は特に名前は設定されていません。
なぜか? これもまた重要なことではないので書いても話の邪魔になるからです。
カメラは適切にピントを合わせないと「ピンぼけ」というぼやけた写真になります。
それと同じで小説も「何を書くか」と同時に「何を書かないのか」が分かって書かないと「ピンぼけ」になってしまいます。
「何を書くか」と同じくらい「何を書かないか」が重要なんですけどこれにスポットが当たることはほとんどないでしょう。
「不要なことを書き過ぎる」というのはわりとやりやすい失敗なのでこれを読んでる中の作家志望の皆さんは真似しないように。
特に作家というやつは「書きたがる」生き物なので「書き過ぎて失敗する」という事に気づきにくいです。