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『対怪異アンドロイド開発研究室』について

近況ノート全然書いてねえ!!

別に書いてないとダメってことはないんですが、なんかあんまりにも書いてなくてビビりました。それだけ。
せっかくなんで新作『対怪異アンドロイド開発研究室』の話をします。


本作のアイデアが浮かんだのはいつごろだったでしょうか。たぶん、2021年の6月くらい。
ツイッターを漁ったら該当のつぶやきがありました。
https://twitter.com/aebafuti/status/1399404845166125060

ホラー作品をいろいろ観ていて、「これ人間だから途中でビビったりして調査が中途半端に終わってしまうけど、恐怖のないロボならガッツリ奥まで踏み込めるんじゃね?」といったあたりが発端だった気がします。

キャッチコピーは「おばけは怖くありません。機械ですので。」
これは着想当初から決まっていたようです。
このコピーから、みなさまは「感情がないはずなのにおばけにビビり散らすアンドロイド」の姿を幻視するかもしれません。
いわゆる「ギャップ萌え」です。非常に便利です。

長い年月を生きているはずなのにポンコツのロリババア。
ハンバーガーうめえですわのお嬢様。
感情の芽生えるアンドロイド。
処女サキュバス。
美少女魔王。
あまりに使い回されすぎてギャップと言いつつもはや陳腐ですらありますが、それでもなおそういったキャラは動かしやすく愛おしいものです。
ですが、私はその流れに「NO」といいたい。いいたかった。ロリババアはポンコツになりがちだけど。

「恐怖心を持たないアンドロイドがおばけに挑む」というコンセプトなら、最後まで恐怖心に目覚めたりはしない。それで行きたい。
ですが、ホラーの恐怖演出というのは主人公の恐怖心の担う部分がかなり大きいんですよね。
恐怖対象を映さずに主人公がビビってるシーンを描くだけでなんか怖い感じは出ます。
恐怖心を持たないアンドロイドを主人公にして、ホラー演出はどこまで成立するのか?

あとは「振り返ったらおばけが!」ってのもよくありますよね。背後にも目をつけよう。
「暗くてよく見えない」よし、暗視装置を実装や。
そうやってホラーを演出するための要素を潰していったらなにが残るか。
とはいえ、ホラーを台無しにして茶化すギャグみたいな話が書きたいわけでもない。
そんな無敵のアンドロイドを主人公にしつつ、ちゃんと怖いホラーが書きたい。


無理では?
相性の悪いもの同士を組み合わせるのはなんか新しいなにかになりそうだけどふつうに相性悪すぎてダメなんじゃね?
というわけで、それなりに長い間アイデアの段階で眠ってました。
いろんなアンドロイド系の作品やホラー作品を観たりして「アンドロイドとは……」「ホラーとは……」「この題材ホントにいけんのか?」とあれこれグダグダずっと考えていたわけですね。

で、2021年12月。
「まだいける気はしないけど……とりあえず一話(不明廃村)だけ書いてみて、様子をみてみよう!」
と書いてみました。
書いてみることで不足している知識やアンドロイドが主人公だとなにが困るのか、アンドロイドが主人公だとなにができるのかといった課題が見えてくると思ったわけです。

そのまま惰性で書きはじめました。
一度書いてしまうと脳内が作品に支配されてしまうのです。
寝ても覚めても『対怪異アンドロイド開発研究室』のことばかり考えてしまう。
最後まで書ききらないと解放されねえ! でも書くための知識もアイデアも足りねえ!
と、いろいろ資料を読み漁りながらそれなりに時間をかけて書きました。


その結果どういった作品が書きあがったのかは……君の目で確かめよう!
https://kakuyomu.jp/works/16816927862251037027

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