• ホラー
  • 異世界ファンタジー

「体系魔術」の設定とか

『術殺機兵群』とかの設定。整理がてらまとめてみます。
読んでていろいろ疑問に思うことあると思うんですよ。僕も書いてて疑問に思う。

のちのち都合が悪くなったら変更されることが多分あります(ぼんやり)。
ここに載ってないのも多分あります(予防線)。

関連:https://kakuyomu.jp/users/aebafuti/news/1177354054883980061



〇体系魔術
「習得方法が体系化されている魔術」を指す「固有魔術」の対立概念。
(逆に「固有魔術」は「個人の資質に依存し再現不能な魔術」を指す)

ただし、その種類は多岐に渡っており、訓練が必要なものも多く、誰もがすべてを使いこなせるわけではない。
また、固有魔術ほどでないにせよ適性個人差があったりする。


・感覚保護
習得難度:★(誰でも)

「幻影」を無効化する。
これができないと魔術戦は話にならない(「幻影」が強すぎるため)。
長時間維持するには訓練が必要(ただし、長くても数時間が限度とされる)。
原理的には限定的な「対魔術障壁」。


・霊信
習得難度:★(誰でも)

特定の相手に魔力波を送る。
ただ単信号送るだけなら簡単。
モールス信号のようなものなので、意味のある文章をやり取りする場合には訓練が必要。


・魔力探知
習得難度:★(誰でも)

魔力を発しているものを探る。
精度や範囲には個人差がある。


・爆発系
習得難度:★(要学習)

術式を連鎖反応させて文字通り爆発させる。
術式を書けば誰でも使えるが、準備に時間がかかるため実戦向きではないとされる。
魔力量を測るための指標として使われることがある。


・武器強化
習得難度:★(誰でも)

武器の強度、質量、速度を向上させる。
強化具合には個人差がある。


・武器変形
習得難度:★★(比較的誰でも)

武器の刀身を伸ばす、あるいは剣を斧に変えるなどの大胆な変形もある。
訓練に対する効果が薄いとされ、人気は低い。


・遠隔斬撃
習得難度:★★(比較的誰でも)

疑似質量を形成し武器を振ることで遠心力で射出する。
「火力の集中」がしやすいため軍では基本訓練に組み込まれている。
ただし、ふつうに斬りかかるより威力は低い。
また、実用魔術では「武器強化」「武器変形」「遠隔斬撃」はそれぞれ区別されるが、魔術学的には同一の魔術とされている。


・幻影
習得難度:★★(比較的誰でも)

特定の誰か、あるいは特定に範囲に幻影を見せる。
「あるはずのないものを見えなくする」ものを「負幻影」と呼ぶ。
幻影の精度などには個人差がある。


・炎熱/雷撃/風刃など
習得難度:★★(要学習・適性個人差あり)

魔術書を読み込めば比較的誰でも習得可能だが、どの系統が得意かは個人差がある。


・空間転移
習得難度:★★(要学習)

二つの場所に術式を描き、互いの空間を交換する。
要は術式が書けるかどうか。


・障壁
習得難度:★★(要訓練)

一言に障壁といっても対衝撃、対熱、対斬撃、対貫通、対魔術、対認知(認識妨害)など様々な種類がある。
それぞれに訓練期間が必要であるためすべてを使いこなすのはかなり難しい。
対人よりは陣地防衛で利用されることが多い。


・逆走
習得難度:★★(要訓練)

能動的に仕掛けてくる魔術(「呪殺」や「追憶」など)に対して反撃する罠のようなもの。
有効な場面はそれほど多くはないので人気は低い。


・封印
習得難度:★★(要学習)

特定の解法を用意することでそれ以外の解法(破壊など)を拒絶する。
「符号型」「照合型」「時限型」などの種類がある。
「単純破壊が不可能」という特性から建材利用などという発想もあったが、実用レベルには至っていない。


・治癒
習得難度:★★★(適性個人差あり)

文字通り傷を癒すもの。「自己回復」であれば習得は比較的容易(★★)だが、他人が相手だとかなり難しい。


・魔獣
習得難度:★★★(適性個人差あり)

疑似生命を生み出し、使役する。
「どのような魔獣を生み出せるか」には個人差があり、想像力などに依存する。


・追跡
習得難度:★★★(要学習・要訓練)

足跡などの「痕跡から追跡する」ものと、あらかじめ仕掛けて「痕跡を残させる」ものがある。
〈風の噂〉などの情報機関では重宝されるが、軍では軽視される。


・呪殺
習得難度:★★★★(適性個人差あり)

なんらかの共感物(対象の身体の一部、対象を象った人形など)を足掛かりに対象を攻撃する。
「準固有魔術」と呼ばれることも多い。
習得方法が体系化されているわけではないため厳密には「体系魔術」ではない。



〇「幻影」「対認知障壁(認識妨害)」「隠匿」の違い
それぞれ効果として似るものの原理が異なり、「幻影」は「感覚に訴えるもの」であり、「感覚保護」で防げる。
機兵は魔力を持たずに感覚素子がそもそも異なるために「幻影」は通用しない。

「認識妨害」は「障壁の外から内部を正確に認識できない」という法則を規定するもの。
ただし、「そこになにかある」と確信していれば破ることができる。
「法則の規定」であるため機兵にも通用する。

レシィの固有魔術「隠匿」は原理的には「認識妨害」と近いが、それが絶対的な法則として機能している(いわば「叡海干渉魔術」の一種)。





コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する