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登場人物と同じく用語もわかんなくなると思うので整理も兼ねてまとめました。
本編中でまだ説明がない部分は微妙にぼかしてます。


【歴史】
○凪ノ時代
600~400年前を指す時代。術現時代のあと。
「キールニール」という厄災、並びに「イニアの断絶」のために時空・概念・言語体系などの大規模な変質で膨大な技術と史料が失われてしまっている。
当時の技術は現代でも再現できないものが多い。


○キールニール
凪ノ時代で「厄災」と恐れられた魔術師。
イニアより〈言霊支配〉という叡海干渉魔術を奪い、名を呼ばれるたびに力を増す法則を規定した。
ゆえにその名は徹底して秘匿され、「キールニール」というのも便宜上の仮名である。
彼が猛威を振るった時代は100年以上続いた。


○イニアの断絶
キールニールが眠ったあと、人類はイニアの遺骸を媒介に多重術式を組み上げ、〈言霊支配〉の疑似叡海干渉魔術を発動させた。
彼の名をすべての生物記憶・文献記録・術式から彼の名を抹消するためであったが、不完全な術式であったがため副作用としてそれ以外の知識にも混乱をもたらす。
結果、歴史に大きな空白が生じ、凪ノ時代は考古学の領域に属している。


【ラグトル】
○ラグトル
もともとは魔力資源となる鉱物に対してつけられた名。
現在、ラグトル鉱と呼ばれるものは人類を含む新成生物に先んじて20億年以上前に発生した旧成生物、知性体ラグトルの一部とされている。


○叡海
地殻下に流動するラグトル。
魔術の源とされている。


○噴煌
地殻下のラグトル(叡海)が突如なんらかの作用で噴出する災害。
膨大な余剰魔力も同時に生み出す。


【魔術】
○魔術
作中世界の住人ならだれでも行使することのできる能力。
ただし、個々人での力量差は極めて大きい。
「魔力は狂気に宿る」という言葉もあり、ときとして狂暴魔術犯罪者が問題となる。
その実態は知性体ラグトルの保有する無尽蔵のエネルギー源、夢葬炉から貸し出しているものである――という説がある。


○固有魔術
個人の資質に大きく依存し他者による再現性が低い魔術。
多くの場合は唯一無二というほどでもなく、似た能力を有するものが他に複数見られる。


○叡海干渉魔術
この世に新たな法則を規定する魔術。
イニアの〈言霊支配〉などがある。


○感覚保護
幻影魔術に対する対抗手段。
感覚を保護しているかぎり幻影魔術は通用しないが、維持し続けるのは魔力を消耗するため優れた術者でも数時間が限度とされる。


○逆走魔術
能動的に仕掛けられる魔術の対抗手段。
仕掛けられた際に発動する罠。
追憶(記憶を探る魔術)、呪殺などに対して有効。


○障壁
魔術防禦の基本。
対象に応じて「対熱」「対衝撃」「対魔術」など使い分ける。
たとえば魔術障壁を展開した場合、その内外で魔術が貫通しない。
外にいるものが中にいるもの(あるいはその逆)に対して魔術を発動するなどができなくなる。
または魔力波を封じ込めたり、空間接続で行き来できなくなるなどの効果がある。


○霊信
魔術通信と呼ばれることもある。
モールス信号のような単純な通信ではあるが、魔力波のやり取りで隠密に会話ができる。
地脈(地殻内に点在するラグトル鉱をネットワーク化したもの)を利用し、装置を介せば遠距離霊信も可能。


○追跡魔術
単に追跡魔術と呼ばれるとき二種のいずれかを指す。
①「足跡を追うもの」
対象が23時間以内に残した足跡に魔術を施し、持ち主を追わせるもの。共感追跡とも呼ばれる。
(『創死者』で曠野が使用)

②「足跡を残すもの」
対象にあらかじめ術式を施すことで追跡用の魔術痕を道中に残させるもの。対象がそれに気づけば解術されることもある。
(『厄災』でカティアが使用)


○呪殺
なんらかの共感物(対象の身体の一部、対象を象った人形など)を足掛かりに対象を攻撃する魔術。
多くは激痛を伴い、内的な死に至らしめる。
準固有魔術ともいうべきもので、術者は病的な偏執者であることが多い。
極めて強力な魔術だが、対策としては魔術障壁による遮断、逆走魔術などがある。


○魔獣
魔術によって生み出される疑似生命。
叡海に漂う原型イメージを「召喚」するといった表現がされる。
類似魔術に「聖霊」がある(言葉が異なるだけで原理に差はない)。


○魔物
ある病に侵された動物。
理性を失い狂暴性が増している傾向にある。


○神獣
一般に災害と同一視される人智を超えた存在。
アイゼルとシャピアロンの国境に「エル」、大詠洋に「シィル」が棲息している。


○魔術階級
魔術によって個人戦力に格差が生じるために軍で定義されるもの。
小さい順に兵士・衛士・重士・獅士・騎士。
一般に1~2年の訓練や経験によりほとんどの兵士は衛士へ昇級できる。
昇級を望むものは数か月の昇級訓練に参加し、合格する必要がある。


【国家・地名】
○アイゼル皇国
本編の主な舞台。
9つの州に分かれる。皇都デグランディ。
北に螺旋巻きとシャピアロン、南にヨギアとゾルティア、東にエンベル、西にエルシャリオンやローレシアなどの国々がある。


○ケスラ
150年前、遥か東の外洋からアイゼルの東沿岸に漂着した浮島。
何世代もかけて辿り着いた人々は「ケスラの民」と呼ばれる。
アイゼル国内で「漢字」の名を持つものはその子孫。
商人気質が強い。


○共業党
アイゼルにおける極左政党。「脱魔術主義」を標榜する。
『創死者』時点では下院の与党となっている。
その急激な勢力拡大の背景には創死者からの秘密裏な援助があった。


○永続海底研究都市
アイゼルの保有する叡海深度地下ラグトル調査坑を中継する都市。
魔術妨害によって交代制で24時間常時干渉権を占有しているため、空間転移などで直接進入することはできない。
国家第一級防衛施設の一つ。
海軍第二艦隊が警備を担当する。


○シャピアロン帝国
アイゼルの北に隣接する大国。
アイゼルより歴史は古く、諜報の分野では世界最高峰。
外交上はアイゼルと友好関係にあるが、過去に戦争の絶えなかった歴史的経緯から現在も対立感情は根深い。


○螺旋巻き
アイゼルとシャピアロンの国境に位置する小国。
「遺物」を掘り出し、魔術とはまったく異なる機構に基づく「技術」によって〈銃〉をはじめとした兵器を製造し、輸出している。


○ヨギア
アイゼルの南に位置する国家。
キールニールによる地形破壊が生み出した「大鋭湾」が国境となり、独立(当時はヨギゾルティア)。


○ゾルティア
ヨギゾルティアからさらに分裂し独立した国家。ヨギアのさらに南。
非情に治安が悪く、政情も不安定で、アイゼルからは「ならずもの国家」扱いされている。