歴史小説の女性について

角川のBook Walker という電子書籍のサービスがとてもいいのです。角川だけでなく他の出版社から出てる本もほとんどあるし。

山岡荘八の家康見つけた時は小躍りして全巻大人買いするとこだったわ。ブックオフで買ってきたのもうぼろぼろで。私、とくに築山殿がごたごたするあたりが大好きで、5巻6巻とかはページが落ちてきそうなくらい痛んでます。

だけど歴史小説って、女性の人生への考察が浅い感じしません?たとえばお市の方とか、なんで柴田と一緒に死ぬ気になったかとかの理由付け、大御所の書いてる本でもそんなわけあるかい!て言いたくなる人いませんか?いませんかね?

あと、お市が一緒に死んでくれるんで鬼柴田も最後に歓喜するみたいな流れどうなの。勝家だって正妻側室知らないけど、これまで支えてきた妻がいたでしょうよ、息子がいるんだから。
それが最後の最後に美人で主筋の正妻迎えたからって、そのないがしろっぷりはひどくない?ていうような流ればっかりじゃないですか。
私が糟糠の妻で北の荘にいたとしたら、殺してやっても腹が癒えないくらいの気持ちになるけど。

その点ちょっぴりわかる気がするのはやっぱり女性作家の作品でしょうか、杉本苑子の月宮の人とか。やっぱり山岡、吉川なんかと比べると骨太さが物足りない感じが無きにしも非ずだけど、女性の性根みたいなものについての読みごたえはすごくいいと思います。

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