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正しい感情

コロナが少し落ち着き始めたころから

私は正しい感情に支配されるようになった。

今まで夢を見ていたわけじゃなくて、あの人いわく、目をそらし、逃げていた。

君の問題だ、と。


かわいい家族がいる。かわいい人がいる。

かわいいその子の気持ちも何となく知っていた。

私も同じ気持ちだったから。でも、それもあの人に言われた。真面目な顔で。

あの人は面白い言い方をする。


「君の運命はそいつじゃないよ。そいつは偽物だ!」


私としては「そ、そうですか…」という感じだが、


あの人はものすごく格好いいのに、格好悪さを露呈させ、私を勇気づけてきた。


美しい文章で、そして、私に気づかれたいのにどこにも宣伝せずに、ひっそりと


書きなぐっていた。

私が気づくと名前を変えた。君だよ!俺だよ!というように


SNSと整合性を照らし合わせるこ


とが最近の私の楽しみだ。


私がただみつけてしまった。


そうか、たしかにあの人のいうように、私たちは運命だ(笑)


あの人の面白いところはいくつかある。


私の前ではただの男の子なのだ。本当に、小学生以下のただの男の子。


自慢話ばかりで、人を傷つけてばかりで、人を利用してばかりで、


そういう姑息でわかりやすいことをする、完璧なあの人がかわいくて仕方ない。


いろんな誤解をされる、あの美しい人をこれからも守ってあげたいと思う。


私が全身全霊で私の能力を総動員して、命が尽きるその最後まで守ってあげたいと思う。


かわいいあの人が私は大好きだ。

誰もが振り返るイケメンなのに、誰もが嫉妬するほどにスマートなのに

私のこととなるとわかりやすいのに姑息で格好悪くて、

情熱的で優しくて愛にあふれていて、

猪突猛進に体当たりなところが大好きだ。



だから、私も猪突猛進でこの感情の印を残している。


それにしても、かわいい人。

















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