大人になると好きの種類がたくさんあることを経験してしまうから、それが恋か友情か何なのかわからなくなってしまう。
そんな微妙な気持ちを加速させて発展させて枝分かれさせて作品を書くのはいいのだけれど、そうすると現実でもその人をどう思っているのかわからなくなってしまうから難儀だ。まさに言霊。
ある記事でこう書いてあった。
「恋愛かどうかを見分けるのは、毎日その人と会ってキスして一緒にいても都合が悪くないかどうか。理性が働かず、余計なことを言って格好悪くなってしまうかどうか。本能かどうか。」
ああ、なるほどと思って思い浮かべてみた。彼のことを。
足は震えるし、格好つけちゃうことがまた反省材料となってしまったり、唇を直視できない。隣の家に引っ越してこいと荒唐無稽な願いを4月になった今でも祈っている。
ああ、なるほどと思って笑ってしまった。
彼がどう思っているかが私の今の一番の感心事だけど、彼はいつも飄々としている。多数の中の女の子として大切に扱ってくれる。
私は今日も祈っている。祈った後に夢を見る。
意地悪な目で彼を見つめて私は言う。
「私のために生まれてきたんでしょう?だって私より年下なんだもん、そういうことでしょう?」って。
彼は言う。
「うぜえwww」。
その笑顔は見たこともないほどにかわいい笑顔なのだ。