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【1次会】緊急連載クエスト『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』(だれでも自由参加のリレー小説)

こちらの近況ノートが会場になります。
一週間限定ではじまった、
どなたでも、飛び入り歓迎のリレー小説。

場面のつながりが適正であれば、ゆるく更新されます。
(登場人物の有無など不自然さがなければOK)

お好きなノリで、お好きなジャンル風味で、お気軽にどうぞ。
合い言葉は

「きっと誰かが、続きを書いてくれる」

なんてステキな合い言葉。

「なぁ? オレ達カクヨムの仲間だろ?」
(クダをまく酔っ払い気味に)


そういうわけで、ボクがタイトルは決めといたからね。


『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』


タイトルに微塵も意味はない!(ドドン!)


ミステリーちっくに緊急にはじまったリレー小説。
果たして続くのか! 企画倒れるのか! 乞うご期待。


あと、これユーザー企画作品にするからね。
いちどやってみたかったんだからね。
せっかくだからね。異論は認めないからね。
いや……やっぱ異論は認めるからね。
なんかあったら、気軽にいってくれていいんだからね。
いわれたら、すぐに直すんだからね。


不愉快と感じた表現や、不適切な表現があったと感じた場合
コメ欄にお願いします。前のめりで修正・削除します。
参加者の方々には、管理人権限ということで、上記のご理解をお願いします。

221件のコメント

  • ただいま!と人様の玄関扉を勝手に開けてくつろぎます。
    あの無駄に長い名前で追われることがなくなったドラゴンが可哀そうなのでVAT世界へ放流して来ました。すくすくと育って欲しいと思います。
  • ガラナさんっ♪

    ズレ人のレビュー有難う御座いました!!

    相変わらずの生々しい声なレビューでしてとても嬉しゅうごじゃりました!!

    気が向いたときに更新するかもですので、どうぞこれからもよろしくお願いしやすね♪
  • >さつきまるさん

    おかえり!

    おお、ついに、さつきまる先生が参戦!
    この日がくること、一日千秋の思いでした。

    さっそく関川さんのとこで読んでくるよ!


    (VAT読んできた)


    ……さつきまるにいいたい。

    ちょ、なんの話だよwww
    寄り道しかしてない! 寄り道の鏡だよ! 寄り道の権化だよ!

    いろいろと拾ったとみせかけて、ぜんぶ投げ捨ててきやがった。

    さつきまる……。さすがだよさつきまる。

    ボクの中で2016年はさなだまるで、2017年はさつきまるだよ。
  • >asakanさん

    嬉しゅうごじゃりましたようで、ボクも嬉しゅうごじゃります。

    「私立多胡中央学園のかなりズレた人々」

    面倒臭い類の人物オールスターで、笑いました。

    こういうキャラクターの造形は流石ですね、
    更新楽しみにしています!
  • おっともうこんな時間です。そろそろ帰らねば。
    と玄関口に立ち、寂しそうに背中を見つめるガラナ君をスルーします。
    VATで名前が伏せ字になってないじゃないか!とツッコまれ待ちなのを知っていてスルーします。今日も良い一日でした。また帰ってきます。
  • ただいま!
    とガラナ家の冷蔵庫を開け、ちょっと奥に隠してあった第三のビールではない本物のビールを取り出し、一杯はじめながらガラナさんの帰宅を待ちます。
    そういえば冷凍庫にウナギがあったよな。勝手知ったる他人の家、さっそく流水解凍し、それからフライパンで皮目をさっと焼いて、仕上げに日本酒でちょっと蒸らします。
    「ウマイ…ヤッパリウナギ、オーイシー」
    さてちょっと小腹も膨れたことだし、洗い物はガラナさんに任せてお暇します。そうそう空き缶の下にメモを置いていきます。
    『ガラナ、いろいろと続き楽しみにしているwritten by F.Sekikawa』
    「うん、英語はおしゃれだな。そうそう、ニケアちゃんが卵焼きをごちそうしてくれたノート、続き書いたの気付いてくれたのかな?」
  • またきたよ!と誰もいない人様の家に上がり込んでベットの下を物色します。ガラナ君の性癖をインプットしたところで居間でTVをつけます。あれ、テーブルの上にメモが……
    散らかってあった洗い物と一緒にメモも庭へ放り投げます。
    綺麗に片付きました。掃除上手な自分を自画自賛です。さて嶽本野ばらの小説でも読みながら帰りを待つと致しましょう。
  • >さつきまるさん。

    「寂しそうに背中を見つめるボクだと。それは残像だ!」
    (真上から襲撃するガラナ)

    良い一日でなによりでした。
    そしてP4いいよね。すばらしいよね。



    >関川さん

    「ウナギ、オーイシー」なつかしいよ!
    先生もクロコちゃんも元気にしてるだろうか?

    そういえば、ニケア卵焼き回の続き、
    気づいてませんでした(笑)
    ごめんなさい。

    そして、いつのまにか食い散らかされている!w

    なにをおっしゃいますやら関川さん。白カビサラミとチーズ。そうそうラムチョップもあったな。焼きましょう。今日のおすすめは魚屋で買ったマグロの絶妙な部位の赤身もどうぞ。酒も100銘柄はないけどその半分ぐらいは有るのでお好きなのを。

    宴会じゃ宴会。そして肴は、さつき〇(伏せ字にしとく大人なボク)で。

    過去の近況ノート読み直して気がついたのですが、
    ニケア卵焼き回のときに、
    さつき〇さん(伏せ字にしとく大人なボク)の
    話題がでてたんですね。たしかにすごい人でした。
    フェアリーウェイトも半分しか読めてないですが、
    めっさおもしろすごい。花栄ぐらいすごい。

    それにしても次々と好漢が湧き出てくるカクヨム水滸伝。
    楽しすぎます。


    続き楽しみにしてください!

    では2日後に。
    (活動期と休眠期の差が激しいガラナ就寝)
  • 寝たな?
    「しっ、さつきまる、忍び足で!」
    ベッドの下のガラナの秘密を今……
    今こそガラナの創作ルーツ、リビドーを確認しよう。
    ガラナのコメディー脳の秘密がここにあるはずだ……
    そっとベッド下の大きな引き出しを開けていきます……

    と、投げっぱなし……
    といいつつもガラナさんのコメントが先か、
    はたまたさつきまるさんがこれに気付いてなにかコメントを残すか、

    無責任に事態を見守りたいと思います。
    実況は関川でした!
  • 『こ、これは……!』
    『さつきまる、これはそっとしておこう』
    『そうねフタヒロ、人それぞれだしね』

    私達はそっとエアドールを戻しました。
    膨らませたらくまモンになるエアドールを……。
  • はっ!ここまで来て伏線を見落としていた……

    白カビチーズとサラミ、ラムチョップに選び抜かれた日本酒の数々、
    これは……
    ガラ岡の用意した究極メニュー?
    関川二山としては至高のメニューを用意しなければ……いかん、こうしてはいられない!
    という前振りだったのか!
  • 「せっかくだ、他の部屋も確認しよう」
    「そうしようフタヒロ。せっかくだしな」

    エアなドールを確認した二人は、寝室のドアをそっ閉じして、小腹が空いたので台所にむかった。そこには扉があり、めずらしいことに鍵がかかっていた。しかし、こういうことの得意なさつきまるは、難なくそれを解錠してみせた。

    「さすがだなさつきまる。さすがだ」
    フタヒロはその鮮やかな手口に感心した。

    中に入った二人は、そこで冷蔵庫を空け、シュワシュワした液体の入った缶を手にとり、プルタブを起こす。プシュと心地よい音が耳にはいる。

    「うまいな」
    「ああうまいな」
    「タダだと余計にうまい」
    「そのとおりだ。さつきまる。盗み飲みは最高だよな」

    そうして、ひとごごちつく二人の視界に入ったのは、台所の隅にあった家庭用には似つかわしくない大型の冷蔵庫だった。優に人が入れそうなサイズだ。

    「なぁ? あれはなんだ?」
    「ガラナの奴は店でもやっているのか? 肉でも熟成させてるのかも」
    「と、すれば。旨いものにありつけるかもしれない、空けよう」
    「そうだな空けよう。そうしよう」

    さつきまるが大型の冷蔵庫の扉を勢いよく開けると――

    「!?」
    「おわああああああ!」

    逃れる冷気とともに、大きな質量が、おおい被さるようにさつきまるに倒れ込んだ。とっさに身を避けるさつきまる。

    ドシャ。と床に倒れ込んだ先にあったのは……。

    「これは……」
    「どうみても……」

    ふたりは顔を見合わせた。

    そこにあったのは――

    死体だった。

    大人の男性の遺体。

    「……おい、これをみろ」
    さつきまるが手にしたのは、遺体が倒れたときに、側に落ちた財布だ。そこには免許証がはいっていた。その氏名欄をみて二人は驚愕した。


    「「北乃……ガラナ……」」


    どうやら、この遺体の人物が北乃ガラナらしい。
    と、すれば。いままでの北乃ガラナは誰なのだ。
    先ほど就寝した彼はいったい……。

    そのとき、台所の扉のノブがうごいた。

    がちゃり。……ゆっくりとノブがうごいた。
  • え。と驚きます。
    冗談で書き散らかした散文が何故か、立派なミステリーへと変貌を遂げてしまいました。なんという鮮やかな手腕。そしてなんという、さつきまるの弄られキャラぶりでしょう。とすれば次は関川さんのターン。
    この物語、投稿作へと昇華出来るくらいになるのでは?という期待を込めて星3つ贈ります。勿論これは相互星です。1ミリも読んでないけれどとにかく入れておけと放った相互星です。しかしともかく関川さんの出方を待つと致しましょう。それにしてもガラナ君は遅いですね。いつ帰ってくるのでしょうか。
  • 👓

    フタヒロとさつきまるは、同時にドアを振り返った。
    ゆっくりとノブが回っていく。
    「さつきまる、とりあえずドアにカギを!」
    「え?」
    「ボサッとするなっ!とにかくカギだ!」
    さつきまるは素早くドアに走りよると、ガチリと鍵をかけた。ドアノブが静かに回っているが入っては来れない。
    「フタヒロ、これはいったい?ドアの向こう、誰かいるんですよ、不法侵入しているのはわたしたちです!」

    👓

    「ふぅこれでとりあえず一安心だ。ちょっと状況が込み入って来たので、ドアの向こうの誰かには一時退場してもらおう」
    そう言ってる間にもドアノブはクルクルと回り、執拗に入ってこようとする誰かの意思を伝えてくる。
    「あの、いいんですか?」
    「ああ、こういう時はお互い顔を見ない方がいい、そう言うこともあるんだよ」
    さつきまるは心配そうにフタヒロを見つめたが、やがて外人のように軽やかに肩をすくめた。ケセラセラ、なるようになる。
    「それより驚いたな」
    フタヒロはガラナの免許証を指先でピッとつまんでいる。
    「なにがです?」

    👓

    「名前だよ、ペンネームとは思っていたが、本名だとはな」
    「あ。ホントだ!ガラナは香羅奈って書くんですね」
    「ちょっと綺麗な女性を連想させるよな」
    「ですね。それより、これからどうするんです?」
    「きまっている。この殺人事件のミステリーを解き明かすのだよ。さつきまる、わたしはミステリーはとんと苦手でね、きみはどうだね?」
    フタヒロがそう聞くとさつきまるはパッと顔を輝かせた。
  • これで投稿作への昇華は消えたでしょう。
    でも星は3つです!もちろん相互です。
    VATではお世話になってますからね!
  • ま た せ た な

    いや……ガチで寝込んでいました。


    そうそう、VATもおわらせといたよ!

    『ドラ追い』用の、珠玉のオチだったけど投入したぜ!
    ボクのVATに賭けた熱意の程がうかがわれよう。

    よし、これで気持ちよく本業に戻れるわー
  • 👓
    フタヒロがそう聞くとさつきまるはパッと顔を輝かせた。
    さあショータイムの始まりだ。
    思う存分、推理をすると見せかけて家探ししてやる!
    そんな、さつきまるの思いとは裏腹に事態はあらぬ方向へと進んで行く。

    「任せたまえワトソンくん。先ずはこの冷凍庫。この奥を詳しく調べてみ――フタヒロ何してるんだ?」
    「さつきまる、これを見ろ」

    凍っていた香羅奈をブレスで溶かしながら、一点を指差すフタヒロ。

    「ブレス……お前、人間じゃなかったのか」
    「いや、今それはどうでもいい問題だ。それよりココをみろ」
    「大問題だと思うが解った。こ、これは……」

    瞬間的に溶かされ、しなしなのほうれん草のようになった香羅奈には男性にあるまじき双丘があった。

    👓

    「香羅奈、女だったのか。顔はイケメンなのにな」
    「ああ、残念だぜ。美味しんぼ14巻を読んだ時の気分だ」
    「彼女には彼女なりの意地の張り方があった。それがコメディだったという訳か」
    「かも知れん。とりあえず揉んでおくか」

    フタヒロとさつきまるは、しなしなのほうれん草バストを揉みしだいた。しかし当初想像してたものより感触が悪く、コレじゃない感に襲われた。お世辞にも美乳とはいえない貧乳を揉むだけ揉み散らかして飽きた2人は香羅奈を冷凍庫に戻す事にした。
    こんな貧乳でもいつか誰かの役に立つ資源になると考えたからだ。

    👓

    「さて、じゃあ推理を再開しよう」

    何もなかったように、さつきまるが言った。

    「私達がガラナだと思っていたのは本人じゃなかった。」
    「うむ」
    「しかし本当にそうなのか? 私達は昔からガラナを知っていた訳じゃない。もしかするとあの冷凍死体はガラナではない可能性も否定できない」
    「まあ、そうだろうな。しかし、さつきまる、お前は推理しながら何をしてるんだ」

    フッ、と照れたように笑ったさつきまるは、手に持ったスナック菓子をちらつかせた。

    「まさかそれは!」
    「日本人の記憶から忘れ去られた、おっとっとの潜水艦さ」
    「それとこの殺人事件に何が関係あるんだ?」
    「フタヒロ、まだわからないのかい?私はもうこの殺人事件の犯人が解ったよ」

    そう言って潜水艦をピンと指で上に弾いて口に入れ、すぐさまペッと吐き出して台所を汚すさつきまるだった。

    🐶

    あとは任せましたと目をしばしばさせながら立ち去ります。
  • 失礼しちゃうわね! ボクをカクなら、
    もっと綺麗にかいてちょーだい!(オカマ口調で)


    ダークスーツにマクシミリアンな西洋兜でガラナ登場。


    ふふふ、これならば正体は、ばれまいて。



    って……

    いや、任せられねーよ!!

    誰が、つづきかくか!!www

    VATおわったとおもったらこれだよ!
    カクヨムこわいよ無限地獄だよカクスピリッツ溢れすぎる人達だよ。
  • あ。まだひまわりさんとつばきさんに教えてなかった!
    分かりやすいように、ノートのタイトルも変えたほうがいいですね。
    これではガラナさんの本業の宣伝みたいですし。
    ちなみにタイトルはもう決めてあるんですか?

    そうそう、寝込んでいたとの事。
    体調はもどりましたか?早く元気になって、続きを書いてくださいね。
    いつも応援しています!
    ではまた!
  • ゆうけんさん
    https://kakuyomu.jp/users/yuuken
    より評価とレビュー戴きました。有難うございます。

    ↑更新『ドラゴン追い祭り』~あの無駄に名前の長い黒ドラゴンを倒そう作戦会議

    読んできましたぁ(=´ー`)ノ
    ===レビュー☆☆☆☆☆===
    「カクヨム作家達が奏でる愛とミステリー」
    ===============
    北乃ガラナ、関川二尋、さつきまる、三人の巨匠が語る愛とミステリーを育むヒューマンドラマ。4月23日より連載開始!
    物語はさつきまるが北乃ガラナ邸を訪れるところから始まる。笑顔で迎える北乃ガラナ。しかし彼はガン無視し踵を返すのであった…。20時間ほど経ったであろうか。関川二尋も北乃ガラナ邸の扉を叩くのである。そこには北乃ガラナの姿はなかった。関川はくつろぎながら北乃の帰りを待つ。だが、帰ってきた…もとい。訪れた人物はさつきまるであった。彼もまた北乃の帰りを待つ。彼等は北乃の部屋を物色…ではなく検索を開始するのであった。

    彼等の目的は?! そして北乃ガラナの正体とは?!
    愛とミステリーが壮大に、且つ繊細に描かれた純愛物語。ここに始動。

    カクヨムの歴史がまた1ページ。
  • ややこしいから、タイトルかえたからねw
    もういきなりすぎて、なにがなんだか。
    でも、機動性は抜群だ(笑)

    とりあえず、いままでの皆様の分は予約投稿しました。

    自主企画あると便利ですよね。遊んでも隔離されるから
    誰にも迷惑かけないし。気兼ねなく暴れられるぜ。

    なんかあったらコメください。修正等しますので
    ただ休眠期だったら、ちょい時間空くかも。

    いやー。一昨日昨日と、ひさびさに寝込んでました。
    そしてこの仕打ち!

    本業3話分は労力投入してるわよ、もう。どんだけー

    (オカマ口調鉄仮面という新キャラでガラナ退場)
  • ちょっと待ってて……少し書き直す
  • 👓

    「さすがだな、さつきまる。もう犯人がわかったとは」
    フタヒロはそう告げて、ヤレヤレと頭を振った
    「君の頭脳はすばらしい……なるほど、ヒントはコレだね?」
    フタヒロは吐き出された潜水艦のスナックを指先でつまんだ。
    まだペットリと濡れている、そして少しふやけかけている。

    「ワトソン、いやフタヒロ、今度は君が探偵かい?」
    「いやいや、僕はあくまで状況を整理したいだけだ」
    「それで潜水艦が何か?」
    「ああ、これを見て僕にもピンときたよ」
    「なんだよ、フタヒロもったいぶるなって!」
    さつきまるはフタヒロの脇をくすぐりにかかる。
    途端に笑い出してしまうフタヒロ。嫌がりつつも楽しそうだ。
    「はっはっは、もうその辺でやめたまえ」

    「それで、潜水艦の話は?」
    「おお、そうだった。まずは北乃ガラナと思われる死体が一つここにある」
    二人は今一度巨大な冷蔵庫をみつめる。
    今、あの中で北乃ガラナと思われる死体が冷凍されつつある。

    「犯人は、おそらく彼に恨みを持つ者の仕業だ」
    「うん。それで潜水艦は?」
    「その犯人は深く潜っているのだ」
    「それだけ?」
    「まぁ待て、深くというのは『ノート』のことだ。
     君も知っているように彼はつい最近まで『VAT』という小説を熱心に書いていた」

    「なんか強引な筋立てになってる気がするな」
    さつきまるはまたくすぐりにかかる。
    フタヒロは身もだえしながらまた馬鹿みたいに笑った。
    「ごめんごめん、もうダメ、許して」
    「それで?」
    「何の話か忘れ、いや、思い出した。容疑者はその小説に絡んでいた人物ではないかと思うのだ」
    「ということは、ひまわりサン、とか、つばきサンとか?」
    「ああ、それから名を残さないが読んでいた人たちも含まれる」
    「その中に犯人が?」
    「おそらくね。君の答えもそうじゃないかい?」

    と、再びガチャガチャとドアノブを回す音が響いたが、二人はまた無視した。
  • ドアノブの向こう側の人、物凄いスルー感を味わってると思います(笑)まるで冥なんとかドラゴンみたいです。ユーリさんとゆうけんさんには声をかけました。関川さんがひまわりさんとつばきさんに声をかけてらっしゃると思いますので少し静観します。
    え、自主企画にだしたって?(笑)
  • はっ……
    いえ、特に声掛けはしてないです。
    ノート見てくれるの待ちです。
    これまでもそう、これからもそう。
    今はただ現れてくれるのを待ちましょう。
    ね?叶さん!
  • 作者すら拾わない子。冥なんとかドラゴンさん。
    むしろ「めい」とキー打っても、予測変改しないレベル(笑)

    うん。速攻で自主企画にしてアップしたよ。
    せっかくだし。カクヨムで遊び倒してやるぜ精神で。
    そして期間を短期決戦の一週間にしてみた。

    いまからどんな展開になるか楽しみです。
  • はっ……。

    ボクには……誘うべきトモダチがいない……。

    なんという事実……。哀しきぼっちカースト。
  • >相良壱さん、はじめまして!
    ガラナさんって、普段からカブトムシとかハリガネムシ食べてるような気がしてたのですが、違ったのですね! 謎が謎を呼ぶ!
  • |ω・`)。oO(うわぁぁ…なんか、錚々(そうそう)たるメンバーだ…。勇気だ。勇気持って、このドアノブを回すんだ)

    👓
    ゆうけんは扉の前で思考する。もし、もしだ。このドアノブをガチャガチャ回したら……呑まれるであろう。大口を開けた物語の闇に。
    その物語は暗く何処までも続くか解からない無限の闇。
    「わ、私はこの扉を開く事が出来るのか…」
    小さく、とても小さく呟いた。

    手はドアノブの前で止まっていた。困惑の中、扉越しにフタヒロとさつきまるの声が聞こえた。うまく聞き取れないが、突然笑い出したりと尋常ではない事だけは伺える。

    そして、私は聴き覚えのある名前を耳にしたのだ。
    「ひまわりサン」「つばきサン」
    な、なんて事だ。この豪華メンバーに加えてあの二人が参上する可能性もあるのか!?

    私が踵を返そうと体勢を捻った瞬間であった。
    腹の中に冷たい異物が押し込まれる。痛みは感じなかった。感じる余裕も無かったと言える。目の前にいる人物はユーリ・トヨタ。彼が私の中にアレを付き立てたというのか? 冷たいものを伝って真っ赤な液体が流れた。意志とは関係なく膝を落とすと同時に意識が遠のいた。

    あ、あれは…彼は…ユーリ・トヨタではない…
    なぜならば…彼は今、風邪で寝込んでいるはず…なのだ…。


  • |ω・*)コソッ

    ガラナさんのノートに初めてお邪魔いたします。
    あ、らいちさんもいる!

    初めてなので、敷居を跨がず玄関のタタキに正座して勉強させていただきます。
  • >うおお、相良壱さんまで。
    ありがたや、これで勝てる!(何に)

    さきほどの投稿みましたよ! 遺体が検視されるやつ
    素晴らしかった!
    また再投稿をお願いします!


    >ゆうけんさん、はじめまして。

    いきなり刺された!?
    ごういんに「ひまわり」さんと「つばき」さん
    「ユーリ・トヨタ」さんを巻き込む流れwww


    >さつきまるさん
    カブトムシは国産のに限る。おいしいねパリパリ。
    このアトラスオオカブト、さつきまるにあげる。
    食用として、ね。

    (口の端からカブトムシの羽をたらしたガラナ)
  • 私も相良壱さんとは初めましてです。
    とはいえ、他の方のノートなどでお前だけは存じてました!
  • 北乃ガラナさんへ

    ご挨拶遅れまして申し訳ございませんm(_ _)m
    流れで書いてしまいました。

    短期決戦一週間という事なので、大きな竜巻で巻き込んでいこうと思った次第です。
  • 👓

    ゴトリ……

    「さつきまる、何か扉の外で音がしなかったか?」
    「フタヒロ、アトランティスの事を考えすぎて幻聴が聞こえたのか」
    「いや、たしかに今、音が……」
    「そこまで言うのなら仕方がないね。推理の途中だけど扉の外を見てみよう。このままだとアレみたいになるしね、アレみたいに」
    「そうだな、ああなってはもうどうしようもないからな。冥……なんだっけ?」
    「もうそのドラゴンの話はいいよ。中居と香取の共演でスマステの視聴率が8・3%になったぐらいどうでもいいよ」

    👓

    それは静かに眠っていた。

    何時迄も夢の世界をさまよえる。

    そう思っていた。

    しかし誰かが静寂を破ってしまった。

    凍結され、長い眠りに就いていたそれは、少しずつ、だが確実に覚醒へと近付いていた。

    冷凍庫を開け閉めしすぎたせいで蘇った怪物。
    解き放たれてはいけないこの世の闇。

    ガラナの死体の奥で眠っていたそれが、着実に再始動へのカウントダウンを始める。

    シン・チワワ――

    過去、人はそれをそう呼んで恐れた。
  • >陽野ひまわりさん

    どうぞどうぞ、くつろいでください。
    ここはボクのノートであって、ボクのノートに非ず。

    治外法権のいうなれば長崎の出島。キューバのグァンタナモ。
    「グァンタナモでくつろげるかい!」という話はおいておいて
    みんなでワイワイやれたら最高! よろしくお願いします。


    >相良壱さん

    そうなのですよ、ストーリーがガンガン進んでしまう怖さが
    あります(笑)使えなくなる設定や展開多数w
  • 恋と言われて来ましたがなんだなんだ!
    ひまわりさんがいる出会え出会えー!

    あ、ガラナさんお久しぶりです。
  • ここに居るは牛。

    ーーニヤリと牛がいやらしい笑みを浮かべた気がした。

    かの牛は飢えていた。
    牛はーー

    ーー肉食だった。


    「た」を並べることで異様さを淡々と。
  • うみさんまでーΣ(゚д゚;)

    なんか、合コンに行ったら相手側のメンバーに友達が混じっていたような気分です(笑)

    無駄話してすみません💦
    しばし静観させていただきます♬
  • 牛は咀嚼する胃から戻し咀嚼すること四度。

    牛は飢えていた。

    ーーカブトムシでは足らない。

    血走った目で牛は首を回す……

    右。
    左。
    右。

    見つけた!
    あれは、肉。肉だ。

    牛はヨダレを流しながら駆ける。
  • なんだここ。スマステより豪華な顔ぶれなのだがΣ(゚Д゚)
  • さつきまるさん、どうもです。
    むしろさつきまるさんが豪華メンバーじゃあ。
  • 呼ばれたような気がしたので伺いました!
    しっかり見守らせていただきますね!
  • >うみさん はじめまして(*^^*)
    私なんか1年もロムっててやっと復帰したばかりの駄目人間ですよ(*^^*)
    というか、うみさんの事を知るために作品読んできます。シュタッ!
  • あとは任せたぞ。叶健太郎君。
  • さつきまるさん。

    うみさんの作品の中で、温泉宿だけは読んではいけません。

    大事なことなので二回言います。

    温泉宿だけは、読んではいけません。
  • >陽野さん
    すでにそれ、読み始めてます。
    押すな押すなのアレですよね。わかります(*^^*)
  • 数ある中でわざわざw

    あ、短編か。おけおけ。
  • 晩飯くってるばあいじゃねぇ!
    なんだここ……吹いたw

    ひまわりさんが囲まれて……わっしょいされている。
    あれは見なかったことにしよう……。南無。


    >ゆうけんさん

    はじめまして! お気軽にどうぞ! 
    突如始まったカクヨム祭り。
    そう……「祭り」は転がり出すと誰にも止められない。
    いつも……いつもそうだ。

    短期決戦一週間。
    泣いても笑っても一週間後に終わってしまいます。

    なぜならボクには超必「世谷田自然食品」がついているから。
    (イッた目でガラナ)


    >うみさんお久しぶりです。過去すこし絡みがありましたね。
    高名な生「牛」が、ここでみられるとは……ありがたや。
    そして噂通りの破壊力。
  • キーワードは「ナイアガラの滝」だな?
    欠けている二文字がどこにあるのか……
  • さつきまるさん、レビューありがとう!つけなくていいのに……
  • >相良壱さん「胃の中に生きたカブトムシ」がいたって設定

    かなりいけますね。画的にかなりあり。
    もうそのシーンの為に、ストーリーつなぐ系ですよね。
    ボクはかなりそういう手法が好きです。

    そのシーン欲しいなー。はやくほしいなー(チラチラッ)


    >叶良辰さん

    「ナイアガラの滝」……。
    また新たなキーワードを(笑)
    そのワード。ぜひ本編に組み込んでみんなを苦しめてください。

  • 真詩雫は親友・ウサギ・めこと散歩途中、道に迷い、ガラナの家の玄関を勝手に開け、ズカズカと土足で階段を上がり3人一斉に部屋のドアを叩いた。

    ーコンコンコンコンコンコンコンコン!!ー

    「スンマセーン!トイレ貸してくださーい!あ、タバコの火種床に落とした☆」

    「うさお腹空いたー!」

    「うさ、ちょいまち!鍵かかってる、あ…床燃えた」

    「めこ開けれるよ」

    めこがヘアピンを取りだし、慣れた手つきで部屋のドアの鍵を開けて二人に促し、真詩雫がバンッ!と扉を開ける。

    「しっけー、トイレどこー!」

    「あ、カブトムシ!!うさちっちゃい頃カブトムシなりたかったんだー!」

    「だからうさそれ、クワガタのがぜってぇ強いって!」

    「あ、美女の死体!写メ写メ」

    「フタヒロさん、さつきまるさん、ゆうけんさん、こんにちは。ベッドの下ならきっとエロ本あります。…牛だー!俺乳絞れる、うさ待ってて!」

    「カブトムシだよ!!早く乳ー!」

    「めこもー!」

    3人フリーダム。
  • すんません!!
    初めまして、真詩雫ッス!

    探し物見つからなくてかなりテンパってた為、順番が前後してしまってるかも…!!

    あ、皆さんどーも!使えない下僕・いっちゃんに行けと上から目線で命令されたので来ました←

    いちお、友人めこも呼んであります!

    よろしくお願いします!!
  • ガラナって…あのガラナですよね?←
  • 皆様初めまして。超間接的に救援要請?受けましたので、よろしくお願いいたします♡
  • 「初めまして〜!あ、あの皆さん、お近づきの印にー、これをどうぞ!」
    牛から乳を直飲みする真詩雫を横目に、めこはやたらと膨れ上がったムラ◯キスポーツのショップ袋をフタヒロ、ゆうけん、さつきまるに差し出す。袋の中身は、蠢いていた。
    「さっき、うさも集めてたんだよー!貴重なタンパク源!カブトムシ!ほらやっぱりカブトムシのが強い!」
    唖然とする一同の前に、ムラ◯キスポーツのショップ袋が投げ出された。袋の紐が緩んだ瞬間、中から気持ち悪い程のカブトムシが飛び出す。
    「めこ、元気のいいコを選んでたんだー!齧られる前に、どうぞ〜」
    牛の乳からいつの間にか離れていた真詩雫が、大きく息を吸う。

    「クワガタのが絶対強いってんだろう!」

    その咆哮も虚しく、室内には無数の元気過ぎるカブトムシが飛び交っていた。
  • 時を同じくする頃、主人不在のさつきまる邸では二人の男が何かを物色していた。

    「残念ですが、なさそうですね……」
    「……うん、しょうがないな」

    残念そうに溜息をつく二人、どうやら上司と部下のようだった。

    「やはり、年代が違うんですよ」
    「そうかもしれないな、苦労してここまで来たんだがな」

    後ろの空間には銀色に光る半球体が静かに回転している。回るスピードは一定では無く、速くなったり遅くなったりを繰り返していた。速い時には強く、遅い時には弱く光る半球体は自分の意思を持っているようだった。

    「しかし、ここに来るまでにかなりのエネルギーを消費しましたよね、またエネルギーの無駄遣いだと時間制御部に怒られますね」
    部下の方が声をかける、その声には幾分かの自虐が込められていた。

    「そうだな、色々分析して、ここにはあると思ったんだがな。手ブラで帰ることになるとはな……、お前も覚悟しておけよ」
    上司の声にも自虐が込められていた。

    「やっぱりそうなりますか、嫌だなあ……」
    そう言う部下ではあるが、どこか嬉しそうでもあった。

    「どこで間違えたのかなあ、十分関係性を確認したんだが」
    上司は自分の分析が違っていることに不満だった。

    「年代が違えば全く思い入れも違うんですよ、多分さつきまる容疑者の頃には違う形に変わっていたんですよ、仕方ないですね。それより帰りますよ、準備して下さい」

    「何だ? 楽しくなってきたのか、しょうがないヤツだ(笑)」

    おもむろに二人はスーツの上着、シャツを脱ぎ捨て、上半身を露わにした。
    「じゃあ、帰りますよ」
    「ああ、わかった」

    二人の男は両方の手のひらで胸を隠し、半球体の中に消えていった。

    かくしてブルマー秘匿の捜査を任務とする捜査官の一日は、空振りに終わったのである。

  • 失礼いたしましたm(_ _)m
    ノートを汚してしまいました。
  • こんばんは!
    はじめましての皆様はじめまして!
    ガラナさんのお友達の関川です。
    劇中でフタヒロとなっております。ご自由にキャラクター作って、使っていただいて結構ですので、思うがままに作品作りに使ってください!
    一応遠慮なさるといけないと思いまして伝えておきます!
    もちろん実像は違いますよ。いい人です。たぶん。
  • まだ落ち着かず続けてられてないうえ、空気読めなくてスミマセン…

    めこがナイスフォローしてくれたので安心してます!


    フタヒロさん、名前使わせて頂きました!

    よろしくどうぞ!!
  • 「この二人もボットじゃないみたいね」
    コードネーム「HIMAWARI」が言った。
    「確かにボットじゃないけど、挙動不審ですこと。BANしてもよろしいのではなくて?」
    コードネーム「TSUBAKI」が答える。

    彼女たち二人はカクヨムにおける謎のボットを検証するため、AI北乃ガラナを送り込み、調査していたのだ。

    ちなみにAI北乃ガラナとは、カクヨムにおける治安維持ロボットで、開発時のコードネームは「ナイアガラの滝」だったのだが、初期不良が酷く、コンテストのダミーキャラとしてカクヨム本部から投下されたものの、結局10万字書けずにダミーとしての役割すら果たせず、廃棄処分になりかけたところを後発の二人に拾われた、という経緯がある。

    「いずれにせよ、この二人はもう用無し……」
    「まってTSUBAKI、もう一人エサにかかったみたい」
    「あらあら、こんなところにいらっしゃる変態さんが他にも? 甘い樹液に誘われる甲虫たちのようですわね」
    「えっと……ゆうけん? 聞いたことないわね? 最初にエアドールから試してみましょうか? とりあえずくまもんはハードル高すぎたので、無難に瓊英あたりで……」
    「別に私のヴィジュアルを使用いただいてもかまわないですわよ?」
  • 皆様はじめまして!
    さつきまると申しますm(__)m
    どうぞ、いじってやってください😊
  • しまった、間に合ってない!

    ……ボツで良いですわよ
  • みなさまはじめまして。あのガラナダヨー。

    混沌の館へようこそ。


    フタヒロ同様、ボクも自由にキャラクターを、って……

    うおい! 自由すぎんだろ!(笑)

    特に良辰! もう悪意すら感じる自由っぷりだよ!

    それなら、まださつきまるの方が愛情あるよ!

    よしみてろよ(こうして更なる混沌が幕をあける)
  • >夕日ゆうやさん

    はじめまして、ではなくお久しぶりです!
    『コルル村ストラッシュ!』なつかしい。

    ボクがカクヨムはじめて、かなり最初期に作品を読ませていただきました。「村で一番強い剣士。町や国レベルだと弱いよ!」というキャッチは印象的で象徴的だったのを憶えています。目指す方向性は違うんだけど、その真摯なあり方は好ましく思っていたり。

    スルーなんてとんでもない。謎の館に、ついに探偵が来た。
    混沌に光明が差した(ように思う)
  • あの、初めまして、突然失礼します。
    橘ミコトと申します!
    自主企画をブラっと見てたら、なんだか面白そうな企画あったんで軽い気持ちで見てみたら、

    なんだこれ!? 面白そう!

    という事で参加してもいいですか?(唐突
    さつきまるさんとは、本当にちょろーっとだけ挨拶した事があるくらいで、他の方は自分の事など全く知らないとは思うんですが……。

    よろしかったら相手してやってくださいm(__)m
  • 「あ…カブトムシ飛んだ」

    カブトムシが部屋の中をブンブンフリーダムに飛び回るのを、めこが眺めると。

    「ギャー!ゴ⚫ブリィイ!!うえぇっ…!」

    虫、特にアレが大の苦手な真詩雫は発狂し、口元を押さえようとするも間に合わず吐瀉する。

    「真詩雫ちゃん大丈夫…?」

    座り込む真詩雫の背中をひまわりが優しく擦っていると、壱が冷静に言った。

    「ましろおちつけよ」

    言われた言葉に真詩雫は壱に振り返りキッと睨み付け。

    「ケホッ…いっちゃんは下僕!」

    「スミマセン」

    …壱、黙る。

    「カブトっつってんだろっ!!」

    ここでウサギが喧嘩を売り出した。

    「あんな黒光りしたもんどっちもどっちだ!!」

    真詩雫もくってかかる。

    頑固と頑固のぶつかり合い。

    「マシロさっきクワガタ強いっつった!」

    「それは喩えの話だろうがっ!!」

    「おぉ、男同士のストリップショー!」

    めこは違う意味で興奮し、さつきまるとフタヒロが脱ぎ出すのをしゃがんで顎に両手を当て、目を輝かせて見つめる。

    「大体なぁ!俺はサンタのおじちゃんになりたかったんだよ!!うさぎは大人しくニンジン食ってろ!」

    「ニンジン嫌い!!ぎりんの方こそ高い木の葉っぱもしゃればいーじゃん!!」

    「ぎりんって何だっ!」

    「"き"じゃないよ!? "ぎ"だよっ!!?」


    『『『『『『どっちもど…』』』』』

    「「外野は黙ってろ!!」」

    2人同時に叫んだ。


    『『『『『ハイ』』』』』

    その剣幕に、その場にいた全員が圧倒される。

    「ガラナって、食べたらエロくなるあのガラナの実のガラナなんだよねぇ♪」

    「そう言う意味だったのか、ありがとうめこ」

    「うん!ってか、こんな乳の形初めてースケッチスケッチ☆」

    「ほぅ、上手いな」

    ーめこ・良辰の約2名を覗いてー

    「…なぁに?騒がしい…」

    死体を眺めていた幽霊ーdie dollーが騒がしい声と虫の羽音に気付きゆっくりと立ち上がってスーッと壁をすり抜ける。

    するとそこで探偵・ゆうやが部屋のドアを開けた。

    「おやおや、皆さんお揃いで…ん?死体が増え…」

    「「「「「「「「今それどころじゃない!!」」」」」」」」


    ゆうけんとガラナの死体を発見し、口を開いた瞬間皆が同時に発言する。

    「…失敬」
  • 繋がってますか…?

    ユーリさんスミマセ、役割忘れて入れれませんでした…!
  • あっ…!

    うみさんも抜けてました、ごめんなさい!!
  • ごめん、悪気はなかったw
  • 続き→

    「…どうでも良いけど、この盛った牛どうするの?」

    疑問に思ったうみがポツリと呟く。

    「…あ、俺焼き肉屋でバイトしてたから捌いて鉄板で焼いたげる!皆どの部位食いたい?」

    「私カルビ」

    「ロース!」

    「俺タン。塩にレモン汁ね」

    「同じく」

    「僕はらみ」

    「それじゃあ私も…」

    「ハイハイ、任せろ!!」

    口々に言う、皆の発言に真詩雫が親指を立て、良い顔で頷いた。

  • 「で? ここはどこだ?」

    正直に言うと、俺は道に迷っていた。
    なんだか不思議なロボットを見かけて、気になって追いかけてみたのだが、気が付いたら知らない景色の中で異様な雰囲気を醸し出している家の前へと導かれる様に立っている。

    「スマホは……げ、電池切れだ」

    肝心な所で役に立たないスマホを苛立たし気に尻ポケットへねじ込むと、しょうがないので目の前の家の住人に道を聞いてみようと思い立ち、少々ビビリながらも玄関口へと近づいていった。

    「すんませーん、橘ミコトっていう人生の迷子なんで、ちょっと道をお聞きしたいんすけど、誰かいませんかー?」

    コンコンと玄関扉をノックするも、誰の返事も聞こえない。
    いや、正確には声は聞こえる。
    やたらハイテンションに騒いでいるのか、家の中からは罵声の様な、怒鳴り声の様な、じゃれ合っている声らしき物だ。
    あと、変な虫でも飛んでいるのか、結構な音量の羽音も聞こえる。

    「絶対、ヤバイ人だ、これ。他の家に……。あれ? 鍵が開いて? って、うおおおぉぉぉ!?」

    扉を叩いた拍子でなのか、僅かにドアが開いている事に気付いたが、それと同時に家の中から何か黒い物体が顔面めがけて飛び込んでくる。
    脊髄反射する様に顔を逸らすも、勢い余ってその黒い何かを思い切り叩き落そうと張り手をかましてしまい、ベシャっと果物が潰れる様な音が足元から聞こえた。

    「ひぃっ!? ゴ〇ブリ!? うわ、触っちゃったよ、キショッ!?」

    玄関口には黒い昆虫らしき生物がピクピクと原型が分かる位に潰れていいる光景が突如として広がる。

    しかし、今振り返ってみると、俺はここで逃げ出していればよかったのだ。

    ブーーーーーン。

    先ほど、玄関扉越しに聞こえた羽音が盛大に耳朶を揺るがすと、俺は恐怖に顔を引きつらせながらゆっくりと家の中へと視線を向ける。

    「ぎゃ……ぎゃあああぁぁぁぁ!?」

    それだけ叫ぶと、顔面に向かって飛んでくる黒い塊――イニシャルGらしきものの大群を回避する様に頭を下げ、前転しながら思いっきり家の中に飛び込んでいってしまった。


    ――――――


    いきなり、参加して大丈夫ですか?(震え声
  • >橘ミコト

    どうぞどうぞ遠慮は無用!自由といったからには自由。
    北乃ガラナ。武士に二言はござらん。

    (マクシミリアン西洋兜にダークスーツのガラナ)



    >萱草真詩雫さん

    ……えっと、ちょっと繋がっていないですね。壱さん?は(まだ)参加していませんし、良辰さんもその場にはいないですね。ゆうけんさんは隣の部屋で刺されてます(笑)台所のシーンでしたらUPされた文章を読んで、居ない人物を居るようにシーンを挟んだうえで、続きをお願いしますm(__)m



    >叶 良辰さん

    ウソだっ!(笑)
  • 👓

    「ハッ」
    最後の一枚を脱ぎかけたところでフタヒロは我に返った。
    「おい、さつきまる、しっかりしろ!」
    フタヒロの声にシャツのボタンをはずしていたさつきまるが我に返った。
    フタヒロの目はその手元にくぎ付けになった。
    「キミは……」
    そういって手のひらで目を隠す。
    でもちょっと指を広げて完全には隠していない。
    ちょっとその女性用の、胸用の下着が見えていたのだ。

    「いや、なんでもない。それよりみんな聞いてくれ!」
    フタヒロはとつぜん大きく声をかける。
    みんなが一瞬手を止めてフタヒロの言葉を待つ。
    「こんなにカクヨム作家が大勢集まっている、これは異常事態とは思わないか?」
    みんなはボケーっとフタヒロを見ている。
    フタヒロは得意げだ。

    「実はさっき、私はスマホでカクヨムをチェックしようとしたら、ログインできなくなっていた」
    「え?」
    さつきまるもあわててスマホを取り出し、チェックする。
    「ホント、わたしのも!アカウントが消されている」
    「どうもSF的な流れになってきておかしいと思ったんだ」
    さぁどうだ!と言わんばかりのフタヒロ。
    やはりみんなはボケーっと口を開けて次の言葉を待っている。

    「分からないか?我々は北乃ガラナに集められたんだよ」
    「え?何のために?」
    「彼は問題作家を集めているんだ!たぶん彼はカクヨムの運営側の人間なんだ!」
    この発言にみんながざわめく。
    そしてさつきまるがみんなの疑問を口にした。
    「いったい何のために?」
    「それはだね……」

    🐶
    なんとなくまとめてみました!
    おかしかったら飛ばしてください!
  • あーっ!!!

    いやもーほんっともーしわけない…orz

    お手数ですがいらない部分省いて下さい…!

    ガラナさん指摘ありがとうございます!
  • 暫く傍観します
  • >萱草真詩雫さん

    ありがとう。初対面なので、ちょっと指摘ドキドキでした。
    登場人物多くて、ややこしいですから仕方が無いです。

    不自然部分を修正してUPさせてもらいますね。
    これからもいっしょに楽しんでいきましょう。
  • 館の台所でカブトムシの大群に襲われ、さつきまるとフタヒロ。マシロを含めた若者三人が阿鼻叫喚の最中。

    ――同時刻。

    屋敷の外にひろがる広大な森の中。老人に指さされた先を進む、探偵『夕日ゆうや』の姿があった。

     こんかい、彼に寄せられた依頼である、『秘密裏に開発されている新型のロボット』を探していたところ、近くの村の老人から重大なヒントが得られた。曰く「不気味な機械人形が屋敷の中に入っていくのをみたのじゃ」と。それを聞いた、探偵の足取りは軽い。

    「匂う……事件の香りがしやがる」

     そう、彼は探偵にありがちな特有スキル『事件の現場になぜか居合わせる』スキルを有していた探偵だった。

     そんな彼が屋敷の前に立った。多くのカクヨム作家が吸い寄せられている謎の館。

    「……ここか? 館の中からプンプンと匂う」

     夕日ゆうやが眺めた、その屋敷は、屋敷というにはあまりにも巨大で異様なものだった。全貌は森に阻まれ、うかがい知ることはできない。

     異様と言えば、そのデザインがなにより異様だった。

     無秩序に建て増しされたと思われるツギハギのような部屋の数々。
     逆さの扉やゆがんだ窓枠。斜めにそびえ立った、突き刺さる無数の塔に煙突。全体的に童話の絵本の挿絵を思わせるような不自然にカラフルな色彩。

     ……そう、まるで米国にあるというウィンチェスター・ミステリーハウスを想起させる。この世ならざる異様な屋敷だった。

     常人ならば、その屋敷の外観だけで尻込みし、いま来た道を真っ直ぐもどるだろう。しかし彼は『夕陽ゆうや』は、ちがった。

    「ぎゃ……ぎゃあああぁぁぁぁ!?」という悲鳴が、森に響き渡った。

     空気を伝わる振動に刺激され、ガァーガァーと無数のカラスが飛び立つ。

    「これは事件だ事件だ事件だ事件だ事件だ事件だ」

    気づくと夕日ゆうやは、屋敷の中に走り込んでいた。
    眼をらんらんと輝かせ、頬を上気させて……。


    🐞


    屋敷の窓のどこからにたたずむ影。
    その様子を眺める主。

    「かかった。また……ひとり」

     口の端が異様なほどにつり上がっている。

    「さぁ……コメディをはじめよう」

     屋敷の中の主はそんなことをつぶやいた。

    「……最高のコメディを、ボクに」

     その肌は白く、男性とも女性とも思えない相貌をしている。しかし、その瞳はどこまでも仄暗く……周りの暗闇と同化して、溶け込んでいた……。
  • タイムアップ。

    んじゃみなさま、おやすみなさい。


    更新作業は今日の夜だからね!(カッ)
  • フタヒロ君おはようございます。

    いっちゃん、カブトムシ持ってきたのめこ(笑)

    カブトとクワガタ論争は俺とうさ(笑)
  • ↑相良さんマジ天使。ありがたすぎる!

  • いっちゃん…ごめん、すんごくありがたい。

    ありがたいよ。

    けどね…




         将来の夢→カブトムシ(ウサギ)

         クワガタが強い→俺

        カブト持ってきた→めこ

    デス(笑)


    これかけば、いっちゃん直さず済む?
  • いっちゃんだいじょぶ、俺もやらかしてるからぁ!(。・ω・。)ゞ

    気にしない気にしない!

    修正お疲れ様ー。
  • >たまごさん。

    うぉおお、たまごさん。お久しぶりです。

    たしかに、このオールスターっぷりはハンパないですが、逆に燃えるじゃないですか! 貴方のカク力はボクが保証します! 存分に参加を!
  • ついに相良さんが本格参戦! その流石な内容に、ボクの中で相良さんのオトコっぷりがストップ高です。

    まさかここまで盛り上がるとは。
  • 続きを書きたい…けどどうやって続けたら良いのやら…(´・ω・`)

    ガラナ君、カナブン登場オッケーですか?
  • 🐄

    「こんなこったろうと思ったぜ」

    相良とうみはGPSを辿り、物的証拠となるスマートフォンが『安置』されている場所へ行き着いた。

    「うみさん、一体これは……」

    相良は予想だにしなかった目の前の光景に驚愕を隠しきれない。
    ポタリ、ポタリと禿頭に落ちてはツルッと流れる液体を拭きながら、うみは無言でビニール手袋をはめる。

    そして血塗られた花束に差し込まれていたスマートフォンを抜き取ると証拠品保管袋へと収めた。

    🐄

    彼等が辿り着いたのは、とある森の館。
    壊れていた扉を開けて進んだその先にはキリスト教の礼拝堂を模した空間があった。

    但し通常十字架が掲げられているべき場所にそれは無く、それを補完するかの如く一人の人間が張りつけられていた。

    喉、右胸、両の掌、そして臍。

    トレースすると寸分たがわぬ正確さで直角に交わる『杭』の配置にこの惨状を産み出した犯人の猟奇性を窺い知ることが出来た。

    そしてご丁寧にも、死体の足元……流血の位置を正しく計算して置かれた無数の花束。

    元々は白い装花であっただろうそれらの色は、相良とうみをあざ笑うかのように今も尚、ドス黒い朱へと染まり続けている。

    「ん、これは?」

    そして装花の隙間、スマートフォンが挿されていた花束の下には一枚のクレジットカード。

    「MARU SASTUKI……さつきまるだとっ」

    物言わぬ器と化した さつきまるの亡骸。
    悍ましくも美しく飾られたそれは、正しく犯人からの挑戦状に他ならない。
    その証拠にクレジットカードの裏には犯人の署名らしきものがあった。

    『Niagara Falls』

    「チッ、こんなこったろうと思ったぜ」

    うみが再度そう口にするが、その口調には先程とは違う激昂が含まれていた。

    🐄
  • うほっ!
  • 僭越ながら続きを書かせて頂きました!

    作中で皆さんに絡ませてもらっていますが、性格とか喋り方とか何か
    おかしい所があったらすいません。m(__)m


    ――――――


    「ひぃ、ひぃ、ひいぃぃぃ!?」

     入口で頭文字《イニシャル》Gを回避したと思ったら家の中はやつらの巣窟と化していた。俺はまんまとおびき寄せられたみたい、泣きそう。
     体感では数時間にも及ぶ逃走劇を繰り広げ――実際は数分だろう――俺は「外に出ればいんじゃね?」という事に今更ながら思い至る。
     周りの確認などしていなかったがなんとか入口までたどり着くと、そこには1人の男が、

    「なるほど――そういう事か! この男は、犯人にケツを掘られている!」

     とか訳の分からない事を叫んでいた。

    「邪魔だあぁぁぁ! どけぇぇぇ!!」

     とにかく魔の手から逃げ延びたかった俺は、そんな事などお構いなしに彼を突き飛ばそうとするが、すれ違い様にガッチリと腕をホールドされてしまう。

    「おい! 待て! さては君、ホモだな!?」
    「唐突に何でホモ認定されてんの!?」
    「しかも体に犬の毛が付着している。……チワワを家で飼っているだろう!」
    「飼ってるけど、だから何!? って、それどころじゃないんだよ!」
    「もしや……君もホモに襲われそうになっていたのか!?」
    「思考をホモから離しませんか!? 何、あなたホモなの!?」
    「失敬な! 僕はバイだ!」
    「知りたくもなかったよ!!――あ」
    「ん?」

     家の中をかけずり回る事で、からくも”名前を言ったら30匹くらい出てきそうなアレ”を撒いていたが、遂に補足されたらしい。
     
     目視できるほどに近づかれたやつらの頭部からは触覚の様な角が生え—―ん?
     なんかちょっとGとは違う気がするけど、あれだけの量がいたらどちらにしろ気持ち悪い。逃げの一手は変わらないから気にする事を放棄した。

    「なんだ……あれは……?」
    「もはや何でもいいよ! とにかく手を放すか、ここから一緒に逃げよう!」
    「何を馬鹿な事を君は言っているんだ? 僕がここから逃げる? ハハッ! 冗談も休み休み言ってくれよ!」
    「ガチだよ!?」

     もはや一刻の猶予も無いと判断し、強引に男の手を振りほどく。
     相手も意識を飛翔する物体Gに逸らされていたせいか、案外すんなりと解放された事に安堵しつつ、俺は一目散に昆虫屋敷を逃げ出した。


     👓


     それから、どれだけ走っただろうか?

     とりあえず屋敷の前に伸びていた一本道をまっすぐ走ってきたのだが、かと言って見知った道にたどり着けた訳でもない。端的に言って、迷子から転職できなかった様だ。

     本当に人生何が起こるか分からないな!

    「うーん、本当に何がなんだか分からん……。って、何か持ってる?」

     先ほどまで必死になりすぎていて全く気付いていなかったが、いつのまにか何かを握りしめていた事に自分でもビックリする。
     家の中で勢いを殺さずに角を曲がったりする際に、壁際の物を何か掴んでドリフトの様な事をやっていたが、その時にでも掴んだか?

     あんな家で拾った物など気色悪いと顔を顰めながら恐る恐る手を開いてみると、そこには握り潰したせいでクシャクシャになっている一枚のカードがあった。
     カードなど何故掴んでいるのか疑問に思いながらも広げてみると、そこには『Niagara Falls』と書いてある。正直、意味が分からない。
     不審に思いながらもカードを捨てようとしたその時、

    「おい、貴様! そこで何をやっている!」

     突然の怒声に驚き思わず直立不動の姿勢になってしまった。
     その一瞬の内に、二人の警官らしき人物が自分をガッチリと拘束される。

     今日は厄日だ。

     絶対にそうだ。

     もうやだ……お家帰りたい……。

    「怪しい奴だな……。ここで何をしていた?」

     着古してくたびれ切ったワイシャツを着こみ、脂ぎった頭をテカテカと光らせながら中年のハゲ親父が俺へとすかさず詰問してくる。
     見た目は冴えないおっさんだが目には凄味が宿っており、そのギャップとこの状況にすっかり混乱してしまった俺は、

    「に、逃げてました……」

     素直というよりも阿保みたいな言葉しか口にできなかった。

     すると、俺を逃がさない様にしていた二人の目が一気に真剣味を帯び、さらなる地雷を踏んでしまった事を悟る。

    「……現場が気になって戻ってきたという訳か。少子抜けする程あっさりゲロったな」
    「本当ですね。私もビックリですよ」

     二人とも心底驚いたといった様子で目を見開いているが、俺の方が驚いてると思うよ?
     ”アレ”から逃げるのが罪なら、全人類犯罪者だよ。
     犯罪発生率とか考えるのがバカらしくなるからやめよ?

    「あの、何が何やら……」
    「「ん?」」

     流石に可笑しいと思ったのか、警官は俺の話に耳を傾けてくれるようだ。よかった、思ったよりもいい人たちっぽい。

    「じ、実は――」


     👓


    「なるほど。そりゃ大変だったな」
    「まあ、気の毒っちゃ気の毒ですね」
    「え? 俺の責任もある感じですか?」
    「責任というか……言っちゃあ何だけど、それ一応不法侵入だし」

     確かに!

    「ああ、悪い、俺はこういうもんだ」
    「私はこういう者です」

     そう言っておもむろに取り出された手帳には「うみ」、「相良」とそれぞれ書かれていた。どうやら本当に刑事さんらしい。別に疑ってたりはしていなかったが。

    「じゃあ、大きな道まで連れてってやるよ――相良が」
    「ええ!? 無理矢理現場に連れてきた上にそんな事まで押し付けるんですか!?」
    「うるせえ!」

     結構な威力のありそうなパンチが相良さんの肩口に入る。
     うわぁ、これがパワハラかぁ……。

    「わ、分かりましたよ!」
    「おう、じゃあ坊主はこいつに付いていきな。もう迷子になんてなるんじゃないぞ」
    「そこまで子供扱いされると逆に新鮮ですわ」
    「それだけの軽口叩けるなら――って、お前、何を握りしめているんだ?」
    「あ、これはさっき話した家で拾ったと言うか、いつの間にか握っていたと言うか……」
    「窃盗ですか」
    「違います! 不幸な事故です!!」
    「まあ、とにかく、一応こっちで預かっとくから渡しな」
    「はい、よろしくお願いします」
    「ああ。……お前、ちょっと待て」
    「はい?」

     面倒くさそうに俺を案内しようとしてくれている相良さんの後についてその場を離れようとした時、うみさんに突然呼び止められた。



     何だか分からないが物凄く嫌な予感がする。

     こういう時の俺の勘って案外当たるんだ、残念な事に。



    「急遽、お前は重要参考人になった。一緒にその屋敷とまで向かってもらう」

     絶望してもはや感情の抜け落ちてしまった様な顔をしている俺に、うみさんは『Niagara Falls』と書かれている紙をピラピラと振りながらそう宣言した。
  • あ、すいません。
    例のアレから落ち延びた結果、教会の前にたどり着いていたという事を書くの忘れていました……。
    あと、握りつぶしていたカードは紙トランプみたいなイメージでおなしゃす。
  • オッス! 参加してくれたみなさまおつかれさまです!

    っうか、ホモ自重www

    さーて。更新してくよー


    ――カオスの加速に刻の涙をみる
  • >相良壱さん

    >壊れた人形さんは時間軸が違っていてロボット
    屋敷に訪れる人間を幽霊と勘違いしているって読み方で進めてる

    ボクもそう感じました。それなら辻褄があう。
    ちょっと狂気感もでていて、いい感じ。
  • >相良壱 さん

    了解。修正しました。


    >壊れた人形 さん

    うん。そうですね。そのほうがキャラクターが活きる。
    そうするとストーリーに絡めるし、登場人物達にとっては
    ナイトメアだ。いいねぇ。おいしいキャラ。
  • ガラナさん
    ここ修正お願いします、最後の行です。

    ×⇒
    「別に私のヴィジュアルを使用いただいてもかまわないですわよ?」

    ◎⇒
    「別にわたくしのヴィジュアルを使っていただいてもかまわないですわよ? といいますか瓊英って誰かしら? えーっと検索では『水滸伝の登場人物。類まれな美少女で、武芸の達人。特に磔を得意とする』……美少女のくせに武芸の達人で磔が大好きって、変態さんですわね?」
    「それ磔(はりつけ)じゃなくて礫(つぶて)よ、TSUBAKI。とりあえず彼がどんな反応を示すか、見てみましょう」

    「固まりましたわ」
    「そのようね」

    「このヴィジュアルは彼の好みではないのかも。ここはやはりわたくしが……」
    「では扈三娘あたりで試してみるわ」


    「ってどなた? えーっと『梁山泊の女性頭領の一人で武芸も一流だが、敵を捕らえる術にも長けていた』ってHIMAWARI、水滸伝好きですわね」
    「どうかしら?」

    「怖がってますわね。やはりここはこのわたくし……」
    「じゃあ次はこれね」


    「えーっと、魯智深? 『全身に刺青がある筋骨隆々とした巨漢で、怪力の持ち主』ってこれ、男ですわよ? それもハゲ坊主!」
    「あっ! 間違えた! ちょっと待って! とり急ぎTSUBAKIに変えて……」
    「いや、ちょっとおまちくださいましっ! この方、ハゲ坊主に反応しちゃってますわっ! 顔を赤くしてモジモジと!」
    「うそっ! って今TSUBAKIに変えちゃったけど。あ、あれ? もっと喜んでるっ! いきなり鼻息荒くTSUBAKIドールに抱き着いたっ!」
    「え……っと……意味がわからないのですけど……」
  • つばき様

    ご挨拶もせず使ってしまい、申し訳ございません。_(._.)_
  • >叶 良辰さん

    修正笑ったwww
    ちょうど関川さんと、瓊英について語っていたんですよ。
    「誰だよ?」てw
    扈三娘じゃないあたりが叶さんらしいと話してました。

    修正了解です!



    んじゃ、ここまで更新&UPの対応しました。
    UPは1時間毎の予約投稿にしています。
    これ以降分はまた明日。

    つうか。ボクも続きを書きたいぜ。
    魔術師か、なんという可能性の獣。

    ちくと病み上がりでね。まだ本調子じゃないのだ。
  • 修正は明日夜にします~

    ええい、ついでだ相良さん。

    ×⇒芋焼酎

    ◎⇒ラフロイグ

    にしよう。むしろしたい(そこかよ)

    というのも、ウイスキーと魔術はきってもきれないからね。
    なにせ錬金術発祥の酒。

    そしてボクは発症。

    振り上げた拳をおろして、今宵も眠りにつくのだ。
  • >相良壱 さん

    >こうやって読み比べてみると
    皆さんの視点の置き方や扱い方が非常に興味深いところにあります

    非常に勉強になる部分が大きい

    また、ガラナさんお疲れ様です
    あと5日……短いようで長く感じられるようですが頑張れとは敢えて言わない

    楽しみましょう


    ええ。その通りです。ちょいハイになるぐらい楽しいです。
    ここまで盛り上がるとは微塵も考えてなかったので、
    予想外のうれしさです。これだけ豪華なメンバーが
    参加してくれるとは何コンだよと。

    休眠期があと2日続きます(その間は管理人メイン)が、後半は活動期に入りますので、ピッチに立ってバリバリやらせてもらいます(ニヤリ)

    たまには息抜きがてら、こういうカクもボクはいいと思うんですよ。
    おそらくたぶん、みんなカクのが好きな人達だと思うから。こんな体験は確実に糧になる。

    ここまで豪華メンバーがそろった場なんて、そうそうないですからね
    「どおだぁ」という気概を見せつけて欲しいですよね。むしろ、見せつけられたいですよね。

    なにがいいたいかと言うと。

    思いがけぬ『最高の舞台』だ。ということです。

    (両手を大きく広げてガラナ就寝)
  • わたくしは天井裏からジッとその光景を見ておりました。

    ええ、もう今日で五日目。

    ガラナさまにご挨拶をと、エクレアを手土産にこっそりと天井裏に潜んでおりますの。

    お声かけしようとすると、色々なおかたがまるで我が家に入るようにいらして、人見知りの激しいわたくしは未だにお部屋に降りられず……

    さすがに持参いたしましたエクレアからは、酸い臭いが。
    ま、腐りかけが一番美味しゅうございますゆえ、ガラナさまもお喜び下さるかと♡

    わたくしは切れ長二重の目を、再び天井の節穴から下に向けます。

    カクヨム界を席巻されるみなさまの御前に、わたくしごときが姿を現わすのは如何なものかととまどっております。

    こんなことならクノイチ装束ではなく、振袖でお邪魔すればよかったわ。

    あら?
    床下からお部屋を仰ぎ見る、あの双眸は?

    わたくしのように恥ずかしがり屋さまが、床下に潜んでおいでなのね♩

    そうだわ!
    このエクレアを差し入れさせて……あ、摘もうとすると指先でグニャグニャと粘液のように変貌しているではありませんか。

    構うものです。
    どうせガラナさまの胃の腑へおおさめいただく予定なのですから。

    ちょっと味見をば……

    ウン♡
    スッパイ♬

    引き続き静かに息を殺して、観察させていただきましょう…

  • おはようございます?

    えと、壱さんにこのリレー小説の登場人物のイラストを描いて欲しいと、大役を命じられ…

    恐れ多くも描かせて頂きました…!


    まずは、『うみ』さんデス。

    Twitterに載せてありますので良ければ。


    Twitterアカウント名→@soyanagatuki

    又は、『マシロ』で出てきます、猫のヘッダー&サムネ。


    キャラ崩しすみませ!

  • >高尾つばき さん

    バイオレンスの時はお世話になりました。あれ、これってこのままUPするんですよね(笑)
  • あらま!
    わたくしなどが参加させていただいても、よろしゅうございましたかしら?

    え?
    もっとエゲツない猟奇色を出せと!

    あい、承りとうございます☆

    でもパーフェクトに公開停止になってしま……え? 構わないと!

    さすがはガラナさま♡

    よろしゅうお願い申しあげます♬

  • えと、リレー小説キャラ更新しましたー!


    関川二尋さんデス!(。・ω・。)ゞ
  •  一方その頃、銀色に光る半球体でさつきまる容疑者の邸宅を去った二人は、未だ上半身裸の手ブラであった。

    「課長、捜査が手ぶらの時は手ブラで帰るしきたりって、いつ頃から始まったんですか?」
     若い捜査官は疑問を口にする。

    「実は俺もよく知らないんだが、遥か昔の先輩が手ぶらの時に手ブラで帰ったら意外にウケたらしいんだ。まったく余計なことをしてくれたもんだな」
     課長と呼ばれた男はため息混じりに応えた。

     この男たちの捜査対象はブルマーを秘匿している容疑者の摘発である。ブルマーと言えば西暦でいうところの1960年代から90年代の僅か30年の間、東洋の島国で流行した性的刺激物である。現在は非合法なものとされ、その摘発と捜査は麻薬撲滅と並んで連邦政府の重要課題である。


    「僕は手ブラで帰るのは三回目なんですよ……、少し慣れてきましたけど、やっぱり課長には敵いませんね」
     羨望の眼差しを向けられた課長は苦笑いをした。

    「この技術も習得するのに結構かかるからな、手ブラの状態で少しだけ指を広げて色の変わった部分を見せる、これが簡単なようで難しいんだ」
     課長はその場で実践してみせた。

    「そうなんですよね。モロに見せると興ざめですし、幅が狭いと影で見えませんからね。やっぱり課長の手ブラは名人芸ですね」
     若い捜査官は課長の真似をするが、指の隙間を広げるとどうしても突起の部分が見えてしまうため難儀していた。

    「それはそうと、今日のお仕置き担当は誰だったかな?」
    「たしかトスンパ主任だったと思いますよ」

    「あいつか……、あいつの洗濯バサミは本気だからな……」
     苦い顔の課長は痛みに耐える表情をしてみせた。

    「……本気なんですか? トスンパさん……」
    「ああ、普通はそれ専用のバラエティ洗濯バサミか、バネの弱った古いものを使うんだが……、あいつはな……」
     それを聞いた若い捜査官の顔がますます曇った。お仕置きされる突起物のあたりを不安そうに撫でている。

    「新品の強力なやつを使うっていうウワサ、本当だったんですね……」
    「そうなんだよ。いくらバネ定数の強さに従って報告書の枚数を減らして貰えると言っても、限度があるからなあ」

     課長の言葉が終わる頃、半球体が目的地に到着した旨のアナウンスが流れた。何の音もなく半球体の一部が開き、外部から眩しい光が差し込む。

     二人の男は手ブラのまま外へと消えていった。
  • 再びノートをお汚し致しますm(_ _)m

    である。の繰り返しよりこっちの方がいいような気がしてきました(笑)



    >>この男たちの捜査対象はブルマーを秘匿している容疑者の摘発である。ブルマーと言えば西暦でいうところの1960年代から90年代初頭の僅か30年の間、東洋の島国で流行した性的刺激物であった。現在は非合法なものとされ、その摘発と捜査は麻薬撲滅と並んで連邦政府の重要課題とされている。
  • お知らせばかりで申し訳!

    「さつきまる」さんのイラスト描けました!(。・ω・。)ゞ


    身体のバランスがぁ…(´・ω・`)💦
  • >ユーリさんの大作笑ったw

    徹頭徹尾……。

    ダジャレかよ!
  • またカオスの種がw
  • …ハイ。

    「壊れた人形」さんのイラスト描かせて頂きました。
  • 見てくれたかねガラナ君。
    私のイラストを。真詩雫君とはどうやら面識があったようだ。
    私も驚いたが、鏡を見ているのかとおもったよ。
    これからはあの写真、ではなくイラストを念頭に校正を進めてください。
  • さーて、修正&更新するよ~

    (蒸留酒をクッとあおってガラナ)



    >壊れた人形 さん

    ボクの更新時には、存分に活躍してもらいますよ。


    >萱草真詩雫 さん
    >関川さん

    https://twitter.com/soyanagatuki

    ↑イラストみました~。

    関川さんが気に入った理由がわかった。
    いや……あの……

    (関川さんにギロ見されるガラナ萎縮)

    お、おお、……鏡か!
    ぼ、ボク、写真かと、おおもっちゃったよ!
    ね……ねっ関川さん!
  • >さつきまる さん

    ちょっと可愛く書かれたからってチョーシこくなよ
  • 👓
    屋敷の玄関で騒動が持ち上がった時、
    ツバキは屋根裏からその様子をうかがっていた。
    彼女の手元には賞味期限を過ぎドロドロになったエクレアがあった。
    彼女はそれをためらいもなく口に入れ、嬉しそうにつぶやいた。
    「ウン♡スッパイ♬」
    が、次の瞬間、彼女の切れ長の二重が大きく見開かれた。
    「あ!大きなエクレア!」

    そうつぶやいた彼女が見ていたのはフタヒロの死体であった。
    探偵「夕日ゆうや」が推理を働かせている間だった。
    その死体がドロドロに溶けだしていた。
    かつてフタヒロだったそれは粘液を出しながら、手元のエクレアそっくりに形をなくしていく。
    だがそこに乱入したもう一人の男の騒動により、その様子はツバキ以外に気付く者はいなかった。
    そして騒動が収まった時には、かつてフタヒロだったドロドロは床に溶けるようにその姿を消していた。

    👿

    「ガラナさま、手筈通りに……」
    無駄に容姿のいいガラナが、芝居気たっぷりに振り返る。
    そこにいたのは膝を折り、首を垂れているフタヒロであった。
    彼はいつの間にか人間の容姿を取り戻していた。
    「フタヒロ、さすがに手際がいいな」
    「ハッ。もったいないお言葉です」
    「そういうな、さすがはオレの片腕、よくもまぁこれだけの生け贄を集めてくれた」
    「ああいう手合いを騙すのは簡単です。ですがさつきまるを取り逃がしました」
    フタヒロは整った顔を苦痛にゆがませた。
    「アレか、あれはいつも予想外の行動をする、だがまぁそれも一興」
    ガラナはグラスの液体を飲み干し、再び窓の外に目をやった。
    「……いいのだよ、アレはいつも私を笑わせくれるからな……」
  • >相良壱 さん

    修正終わりました!
  • >マシロさん

    フタヒロとさつきまるのキャッキャウフフ回(関川二尋)
    の意味合いが劇的に変わりました(笑)
    ステキな回に思えてくる不思議。

    殊にイラストの力は偉大なり。


    「壊れた人形」さんはイメージどおりでした。

    イラストお疲れさまです。
    作品紹介のところに、リンク張っておきます。

  • 何故かファイティングポーズを解いてくれません。睡眠時間低下による獰猛化と考察されます。人間の僻みというのはかくも醜い物なのでしょうか。イラストは全ての魅力を書き出せているかというとまだまだですが可愛さという数あるチャームポイントの一つに限定して言えば及第点です。以後あのイメージで校正お願いします(なぜか上から)(-。-)y-゜゜゜
  • >ユーリ・トヨタさん

    修正&UPしました。


    >関川 二尋 さん

    フタヒロ、さすがに手際がいいな。イケメンだな。

    (UPしました→予約投稿23時)
  • >さつきまる さん

    ボクとさつきまるは、両雄並び立たず。

    そう、……かの三国における周瑜と孔明の如く。

    そんでボクが周瑜。


    よって、嫉妬からの吐血死路線確定。
  • みなさまこんばんは!

    参加してくれた方々に、あらためて感謝します。

    はじめた当初、ここまで盛り上がるとは想像だにしていませんでした。カクヨムで、こんなに盛り上がっているユーザー自主イベントは(いまのところ)他に無いのではないでしょうか?

    なので祝杯をあげます。

    みなさまと、このような場を設けてくれているカクヨムへ

    乾杯! ( ^^)/▽


    あと4日ですが、引き続き楽しんでいただけたら幸いです。
    お付き合い、よろしくお願いいたします。

    (琥珀色の酒杯をあおるガラナ<本日4杯目)
  • フタヒロ君

    えぇぇえぇーっ!?Σ(゜Д゜)

    鏡やら写真やら…もう、やっぱり穴掘って入る俺←

    ウケたよ(笑)


    ガラナ君

    キミまで…!(恥ず死)

    アハハ、さつ君への扱い(笑)
    いやアレです、ブラは自分の見て描きました。

    実際俺のはもうちょいでか…ゲフンゲフン!

    壊れた人形さんのイラスト見たパートナーが『手が変…段々ヌー(俺)の絵下手になってく、ピカソみたい…』と言われ落ち込んでいた所…

    ガラナ君が救いの手を差しのべてくれました!✨

    本音は今日中にガラナ君のイラストも描きかったんですが…(´・ω・`)

    間に合えば載せます!(。・ω・。)ゞ

    リンク貼ってくださりほんっとーにありがとうございます!(///ω///)♪



    さつ君


    ……(笑)

    なんで上から目線(笑)

    俺わざとブラ可愛くしたのに←

    ほんと3人のやり取り面白いです(笑)

    ゴチ!←
  • あ…

    ちょっとイラストあぷした時点で、後々気になった所修正したんですが…

    それは色塗ってからにしようかと…(´・ω・`)


    暫く白黒で我慢して下さい!
  • 全部修正後にあぷしたかったが、これだけ!

    『壊れた人形』さんのイラスト、本人がメンヘラ感出して欲しいとの要望合ったので急遽!(。・ω・。)ゞ


    たまちゃん←

    初めまして!(///ω///)♪

    ガラナで乾杯…エロくなりますよ?←

    もち!

    皆さんのイラスト描かせて頂きます!(。・ω・。)ゞ

    描いた後要望があれば足すので遠慮なくー✨


    dollたん

    わぁ、リレー小説俺入れてくれたん!?Σ(゜Д゜)

    うれし、あんがと💗


    拾ってくれたみんなもありあとぉー💞


  • 🐟

    外から間取りを見て、直感した。
    この家は、ちょろい。
    侵入してくれと言わんばかりに無防備で、扉も窓も、そのすべてが開放されていると彼は錯覚した。
    もちろん、どの扉や窓にも鍵はかかっているのだろう。
    しかし、そんなことは彼にとってはさして問題ではなかった。

    「台所だ」

    彼は、一人ごちた。

    侵入するなら台所だと思った。まず、窓の外から中の様子を確認するのだ。こんな時間に台所を覗いて、人の気配を感じなければ、侵入は容易い。もしどこかの部屋で家主と出くわしたとしても、眠らせるなり殺すなりして、脱出することができる自信が彼にはあった。

    特に緊張する様子もなく、彼はその家の間取りを外から判断し、「台所であろう」窓から中を覗いた。そして、すぐに顔をしかめた。

    先客がいるようだった。

    性別は、窓の外からでは判断できなかった。中世的な顔立ちの人物が、台所からどこかの部屋につながるドアノブをガチャガチャと回している。
    三流だな、と彼はそれを観察した。
    ピッキング時にあんなに音を立てては、家の中に人がいたら即刻足がついてしまう。と、心中でその人物の失態を痛々しく見守っていると、あることに気が付いた。

    あれは、ピッキングをしているわけではない。
    ただ、ドアノブを回しているだけだ。
    その人物は、ひたすらにドアノブを回していた。
    それが生まれた理由だと言わんばかりに、ドアノブを回していた。
    この世にドアノブがなくなったとしても新たにドアノブを作り出して、それから、ドアノブを回し続けるのではないかと錯覚するほどの熱意で、ドアノブを回していた。

    「なんだ、あれは」

    彼はその人物に少し興味が湧いた。
    手早く台所の窓の鍵を針金で外から開錠し、台所に侵入すると、ドアノブを回していた人物はぎょっとしたように彼を見た。

    「待ってくれ、違うんだ」

    ドアノブを回しながらそう言ったその人物に、台所に入ったばかりの彼は、首を横に振って返した。

    「別に、お前を捕まえようとか、そういうことではないんだ。気にせず続けてくれ」
    「違うんだ」

    彼の言葉を聞いてなお、ドアノブを回し続けながら、その人物は言った。「違うんだ」

    「何が、違うんだ?」
    「私は、黒幕なんだ」
    「……なんて?」

    ドアノブを回すその人物の言葉の意味が分からず、彼は首を傾げた。

    「君はこの物語の登場人物ではないようだから言ってしまうが」

    ガチャガチャガチャ……

    「この物語の黒幕は私なんだ。まぎれもなく、私が黒幕なんだよ」

    ガチャガチャガチャガチャ……

    「だが、私が黒幕だと宣言する前に、なんか閉じ込められちゃってさ」
    「お前以外に黒幕がいるってことなんじゃないのか」
    「そんなはずはない! 全部私の仕業なのだから!」
    「そのドアが開かないのも、お前の仕業?」

    彼がドアノブを指さすと、黒幕を名乗る人物も、一瞬ドアノブを回すのをやめた。
    人生を中断させたような気分になって、彼は少しバツが悪くなった。

    「これは違う。多分、さつきまるって奴のしわざだ。あいつ、黒幕の私に無許可で鍵を閉めやがった。しかも、タチが悪いことに、開けてくれない」
    「閉じ込められたんだろ」
    「私を閉じ込めたって? なんてやつだ、まるで悪役だ」
    「悪役は、お前だろ」

    見ていられなくなって、彼は黒幕の隣まで歩いて移動した。

    「ほら、どけ」
    「なんだよ。私は一刻も早くドアを開けないといけないんだ。邪魔しないでくれ」
    「そうやってガチャガチャ回していても永遠に開かないぞ」
    「何を偉そうに、私は黒幕だぞ」
    「いいか、よく聞け」

    彼は黒幕の胸に人差し指を突き立ててはっきりと言った。

    「黒幕がこんなところでドアノブをがちゃがちゃしている間にも、物語は進行するんだよ」
    「馬鹿な、黒幕が不在で物語が進行するものか」
    「出てこなきゃいないのと一緒だ。今頃お前じゃない誰かが黒幕になってるだろうな」
    「それは困る!」

    黒幕は大声を上げて、目の前の彼のシャツの裾を掴んだ。

    「なんとかしてくれ」
    「私はこの物語には関係ない人物なんだが?」
    「もう私と関わった時点で登場人物になったってことだろ! いいからこのドアを開けてくれ。私は黒幕じゃないと嫌だ!」

    駄々をこねる子供のようにそう泣きついた黒幕の弱弱しい様子に、彼は肩をすくめた。

    「名前だ」
    「うん?」
    「名前を寄越せ。私はただ通りかかっただけの空き巣なんだ。名前がないと、物語に出演できないじゃないか」

    彼がそう言うので、黒幕はううん、と首を捻った。

    「なんでもいいのか?」
    「なんでもいい」

    黒幕は、名前を考えるのが大の苦手だった。いつだったかに飼っていた金魚にも『キンギョ』という名前をつけた。
    ふと、つい先日居酒屋で日本酒と一緒に食べたつまみを思い出す。

    「しめさば、にしよう」
    「しめさばか。いいだろう」

    人物の名としてはあんまりな命名だったが、しめさばは嫌な顔をするでもなく頷いた。

    「それじゃあ、行くか。ドアは私が開けてやる。あとは好きにしろ」

    しめさばは投げやりにそう言って、台所のドアの鍵穴に針金を差し込んで、それを開錠した。

    黒幕は、精一杯の悪人面を作り、わくわくとした心境で、台所の扉を、くぐった。


  • ガラナさん! 
    楽しそうなので参戦しちゃった(てへぺろ

    この後の展開も楽しみにしています。
    楽しい企画、立ち上げてくださってありがとうございます!

  • >しめさば さん


    おお、しめさばさんまで……。なんということ。
    白馬砦で、であった「なぞのぶしょう」ぐらい驚きました。
    なんというおそろしい子っぷり。

    そしてしめさばさんの名の由来が(笑)

    (ご参加ありがとうございます!!)


    >黄間友香 さん

    はじめまして、ご参加ありがとうございます!
    UP作業は夜になりますので、よろしくお願いします!


    >たまごさん

    ほほう。
    手に持つたまごが伏線。これはいいw


    羽化するなよ羽化するなよ羽化するなよ。
  • >相良さん

    まとめ。ありがとうございます。
    天使。マジ天使。

    >たまごさん

    イラストてw
    ツイッターのデフォルトアイコンでいいやんw
  • ボクはウイルスをまかれると危惧してたw
  • たまちゃん

    卵色何がよろしいですか?(笑)

    あ!フタヒロさんのセリフ足したやたつTwitterあぷしましたぁー!(。・ω・。)ゞ


    前の…『カブトムシ』を『クワガタ』と描いてあったので…(´・ω・`)

  • ガラナ自体はエロくなる実(ガラナチョコとか)だが、『ガラナ』っていう酒は知らないッス(笑)
  • わたくしは床下にひそむおかたに、もはや液状と化したエクレアをなんとか召し上がっていただこうと、思案しておりました。

    ゴトッ……

    あら?
    何の音かしら?

    再び天井裏から部屋を覗きます。

    なんと床の一部がはずされ、ひそんでいたかたが顔を出されています。

    ああっ、あのおかたは!

    度々近況ノート・ジャックと称され、我が屋敷においでになるフタヒロさまよ。

    ただご様子が変なのです。

    多分ご自身でお作りになられたと思われる、着ぐるみ? しかも上半身だけ。
    ゴ、ゴキブリの着ぐるみ?
    いえ、ようよう切れ長二重の目を凝らして見ますと、どうやらご本人はカブトムシのおつもり。

    フタヒロさま、カブトムシはそんなに長い触覚はございませんわよ。
    しかも、ツノが短すぎます。

    それよりも、なにゆえ下半身はブルマなのかしら……ご趣味?

    わたくしは何が始まるのか、ワクワクドキドキしながら観察を続けます。
    乱歩先生の不朽の名作、「屋根裏の散歩者」の主人公の気持ちが手に取るようにわかります。

    フタヒロさまは床下から這い出られると、ニタニタと不気味な笑みを浮かべて部屋の中を徘徊しております。

    ソファの近くまで歩かれ、そのまま止まられました。

    は!
    わたくしは今になって気づきました。

    ソファの陰に、うつ伏せになったままピクリとも動かぬ殿方が!

    フタヒロさまはゴキブ、いえ、カブトムシの頭を左右に向け、辺りを伺っておられます。

    そしてゆっくりとしゃがみこみ、横たわった殿方のお背中にまたがられたのです。

    ふところから取り出されたのは、白く丸いボール。
    いえ、あれは、ゆで卵?

    フタヒロさまは次々とゆで卵を取り出され、殿方の周囲を取り囲むように置かれていきます。

    いったい、何個お持ちなの?
    いえ、それよりも何をしようとされているの?

    わたくしは、ちょっぴりスッパいエクレアを舐めながら、さらに観察を続けました。
  • イラストこーしん!(。・ω・。)ゞ


    「橘ミコト」さん

    …と

    お待たせしました!

    主役「ガラナ」さんデス✨

    ガラナ君いかがでしょうか…?

  • ちょっと壊れた人形しゃんの一部貰って此処だけ書かせて下さい、どこかで入れてくれると嬉しいデス!




    ーーーーーーーーーーーー


    ゴキに似たカブトムシが飛び交い、色々悲惨な状況の中、

    ギャーギャーと騒いでいると。

    ーゾクッ…


    「……?」

    真詩雫が悪寒を感じ両腕で身体を抱き締め擦りながら、首を傾げた。


    ー…監禁ー

    真詩雫にとって、思い出したくない過去。

    けれど何処か愛した人の面影を追っていたのは此処だけの話。

  • たまちゃん

    ガラナチョコって知ってる?

    食べると媚薬効果あってそういう気分になるんだと!

    卑猥な卵と中身チワワッ!?Σ(゜Д゜)(笑)


    了解です、ちょっとチワワ画像検索してきます←
  • 前回で私の書いた話の補足を。
    たまごさんが書いた夕日探偵が見たのはフタヒロの死体。
    そのあと橘さんが乱入したところでも同様の記述。
    そのあとの話で、アップされてませんでしたが、この館の屋根裏ではツバキさんが事態を見ていた。
    その混乱の中でフタヒロの死体が溶け出して消失。
    再び現れたのはガラナの前で、フタヒロはガラナの手下だった。
    最初の方で、フタヒロがブレスで凍った死体(今ではひまわりさんがガラナに変装していたと判明)をとかしているところからして、彼は最初から人ではなかった。おそらくガラナの魔術に関係する何かか、誰か。
    彼はガラナの手下で生贄となる作家たちを集めており、その中にさつきまるもいたが、彼女には逃げられている。
    と、いう脳内設定を元に書いてあります。
    そのあとのつばきさんとの話のつながりはまだ考えてません。
  • ガラナ美味しいよガラナ(挨拶)


    なので更新&修正タイムだよ~
  • >しめさばさん
    >黄間友香さん
    >高尾つばきさん
    >相良壱さん

    本文UPしました。1時間毎になります。


    >マシロさん

    台所をとびかうカブトムシ。虫嫌いにはGとおなじ(萱草真詩雫)

    回に文章を追加しました。
  • >壊れた人形さん

    投稿ありがとうございます。
    UPなんですが、流れがよくないので
    ちょいとボクに預けてもらっていいですか?

    いままでの分もまとめて、ひとつの形にしようと思います。
    なぁに。悪いようにはいたしません。

    ちくと今は時間が無くて……
    明日の夜以降に作業に入ります。
  • ガラナ君ありがとうございます!

    「橘 ミコト」さんのイラストあぷし直しましたー、納得行かなかったので…(´・ω・`)

    よろしくお願いします!(。・ω・。)ゞ
  • >マシロさん

    イラストみました。たしか貴方とは過去お会いしていたようですね。
    ボクが片眼を髪で隠しているとは、よくご存じだ。
    生まれつきオッドアイなもんでね。魔力のこもった紅い眼。

    ね? 関川さん(暴投)
  • ガラナ君↓

    イラスト拝見ありがとうござます✨

    そういやお会いしましたね、お久しぶりです←

    確かに紅い瞳のオッドアイだったような…(ありがとうございます、情報源手に入れました!)

    ね?フタヒロ君!←同じく暴投

  • 「たまご」さんのイラストあぷしましたぁー!(。・ω・。)ゞ


    たまちゃんの大きさと、シン・チワワの大きさが合ってないのはお許しを…(´・ω・`)💦

  • ガラナ君、真詩雫さんイラスト見せていただきました。
    イケメンクラブへようこそ!
    君の容姿が一番心配でしたが、晴れて加入できてホッとしています。
    君の酒で充血した瞳が、良い方に解釈されていてよかった!
  •  一方その頃、光る半球体から足を踏み出した二人の手ブラ捜査官は首を傾げていた。いつもであれば時間制御部のスタッフが待ち受け、帰着した捜査官のメディカルチェックをするのが規則だったからである。

     手ブラのまま10分以上待機室で待つ二人。誰も来ない状況に二人の感情は困惑から焦りへ、そして怒りへと発展していった。たまりかねた若い捜査官は、事務所を確認してきますと言い残し規則を破って待機室を出ていった。残された課長は一人で手ブラをするのもバカらしくなったようで、手を解き胸毛の延びた部分を抜いて時間を潰していた。

     更に10分が経った頃であろうか……、若い捜査官が帰ってきた。青い顔をして憔悴しきったようである。勿論手ブラなどしておらず、胸毛の少ない若々しい肉体をさらけ出していた。

    「課長……、我々が捜査に出ている間に歴史上で大変なことが起こったようです」
     彼の目は課長を直視していなかった。課長の心中を思うと直視できなかったのである。

    「なんだ、何があった? よくないことか?」
     課長の声は強張っていた。メディカルチェックが飛ばされる程の異常事態、一体何があったというのか。

    「課長……、ショックを受けないで下さい。実は……佐々木希が結婚したらしいです……」
    「……!」

     その時課長と呼ばれた男は課長では無くなっていた、片膝をつきうなだれる一人の中年男に成り下がっていた。二人しかいない待機室に中年男の嗚咽が漏れる、先程まで手ブラをしていた手を顔に当て、溢れる涙を受け止めていた。

    「……まさか、……まさか、希ちゃんだけは俺のところに来てくれると信じていたのに……」
    「……課長、それからまだご報告することがあります」
     若い捜査官は優しく課長の肩に触れながら言った。

    「……何だ、これ以上の報告なんて無いだろ!」
     課長の眦は切れんばかりに見開いていた。これ以上のショックな報告など聞きたくない、その悲痛な叫びは若い捜査官にも届いていた。

    「実は……、関ヶ原の戦いは……、東軍が勝ちました……」
    「なに! 何故だ! どうしてあの布陣で東軍が勝つのだ! 言ってみろ、どうして東軍が勝ったのだ!」
     課長は狼狽して手を震わせていた、若い捜査官は課長から目をそむけ涙を流した。

    「……、内通者がいたようです、小早川秀秋も吉川広家も、最初から裏切るつもりだったと……」
     ボロボロと涙を流しながら報告する部下を見て、課長は怒りに震えた。
    「あの小早川秀秋か! 太閤殿下の血縁で養子にまでなったというのに、その御恩を忘れたか! 何という鬼畜の所業!!」

    「課長、まだあるんです……」
    「何だ! まだあるというのか? もういい聞きたくない!」
     さっきまで手ブラをしていた手で、課長は耳を塞いだ。

    「課長……、キルヒアイスが死にました……」
    「な……に……」
     今までで最大の衝撃を課長は受けていた。顔面は蒼白になり両膝を床に着けてしまった。

    「キルヒアイスーーーーーーーーーー!」

    課長の慟哭は狭い準備室にこだますることはなかった。


    「そして、最後のご報告なのですが……、残念ながら、さつきまる容疑者の死亡が確認されたようです」

     課長の目は再びカッと開かれ、若い捜査官を呪わんばかりに睨みつけた。

    「さつきまる? それ誰?」
  • もうサッパリ意味が分からなくなりました(笑)
    どうもすいませんm(_ _)m

  • 佐々木希の結婚のくだりで声出して笑いました。
  • 盛大に吹いたwww
  • 課長www

    ユーリさんがたいせつなものを思い出させてくれた……。

    この時間軸の続きなら、幾らでもかける。むしろ書かせて欲しいレベルw
  • >>ガラナ様

    ノートをお汚しして申し訳ありませんm(_ _)m
    この続きガンガン書いて下さい(笑)

    実は、この続きをどうしたらいいか
    私自身が全く想像がつかないのです(笑)
  • >ゆうやさん

    キルヒアイスが肝ですね。

    そう言われた、ゆうやの様子は普段と変わりがない。しかしガラナは見逃さなかった。ゆうやの瞳になんらかの光が宿ったのを……。


    >ユーリさん

    ご挨拶がまだでした。
    はじめまして、ご参加ありがとうございます。

    課長と部下。めっさ面白かったです。
    続き書かせて貰いますよ!

    もんだいは、ストーリーに絡まない可能性大w
  • >ユーリ・トヨタさん

    佐々木希www
    笑かせてもらいましたw

    もはや発想がすごいです
  • 👿

    「……ところで、フタヒロよ」
    ガラナは窓から離れ、豪華なソファに身を沈めた。
    「なんでしょう?ガラナ様?」
    フタヒロは服従の姿勢を崩さず、頭を垂れたまま。
    このガラナ邸には夕暮れが迫ろうとしており、どぎついまでのオレンジ色が部屋を染めている。
    「アレの準備はできているのであろうな?」
    「アレ、とは例のアレでございますね」
    そういってフタヒロは口の端をゆがめ、禍禍しい笑みが浮かべた。

    「ああ……あれだよ、我々の切り札のことだ」
    ガラナもまた目をすがめ、うっすらと笑みを浮かべた。
    「もちろん。抜かりはありません。『世田谷自然食品』のパンフ……」
    そう言いかけた時、いきなりガラナが立ち上がり、フタヒロを殴りつけた。
    フタヒロは鼻から血の糸を垂らしながら、驚きと怯えに満ちた目を向けた。
    「ガラナ様、いきなり何を……」
    「アレのわけなでしょっ!もう、馬鹿ヒロの馬鹿!」
    激昂したガラナは性格まで変わっていた。
    仮面がはがれ、サディスト本性をむき出しにし、再び微笑みながらフタヒロの顔を殴った。
    「整った顔が台無しでちゅねー、でもアレの事言った罰だよー!」
    さらに大きく足を振り上げ、フタヒロの整った体を蹴った。

    👿

    やがてガラナの息が切れると、お仕置きの時間も終わった。
    フタヒロは絨毯の上、体をくの字にして倒れていた。
    そのままぐったりとして動かない。だがその目だけはまだガラナを見つめていた。
    そしてガラナもまた最後に大きく息を吐くと、再びソファに沈み込んだ。

    「俺が言ったアレは、さつきまるの家に保管されていたアレのことだ」
    「……アレのことでしたか……」
    フタヒロはゆっくりと体をおこし、なんとか座った。
    だが立ち上がることまではできなかった。
    「ああ。たしかお前の双子の兄『イチヒロ』に盗みに行かせたはずだが」
    「……それでしたら、そろそろ屋敷に到着する頃ですが」
    「そうか、ではもうすぐ手に入るな。だがもう少し早くほしかったな、
     屋敷に人が集まりすぎている。もしアレが見つかりでもしたらせっかくの罠が台無しだ」

    「……それでしたら、ご安心を。わが兄『イチヒロ』は変装・擬態の天才です。それこそ他人になりすますのも、お望みでしたら虫にだって変装できます」
    「……それだがな、俺はどうもあの男の変装センスが信用できんのだ」
    「ガラナ様、なにをおっしゃいますか!」
    「……前に見た時もひどかった。あー、なんとなく嫌な予感がしてきた。まさかとは思うが……アレ、穿いたりしてないだろうな」
    「……穿いてなど、と、断言はできませぬが……」

    二人の間に無言の「……」がテレパシーのように通ったのだった。
  • 補足
    ①禁断のオチ「世田谷~」のための伏線を一応貼りました。
    ②前半ラストで壊れた人形さんのエピソードを使いました。
    ③さつきまる亭での例のアレは、ガラナの派遣した「イチヒロ」によって盗まれています
     その目的については設定なし。
    ④フタヒロには双子の兄『イチヒロ』がいる。
     そのイチヒロは現在屋敷内にてつばきさんに目撃されているところ
     彼が例のアレを穿いていたので、繋げてみました。
    ⑤そろそろ夕暮れから夜になる、と時間を決めてみました。

    とこのように繋げてみましたが、おかしなところあれば編集または破棄をしてください。
  • すみません、あの相談なんですが…

    もうすぐイラストに色塗れます、それで、全員分のをカラーコピーした奴を配布したいなと…

    ガラナ君だけに送っても良いのだけど。


    もしかしたら住所と名前教えるの嫌…ですよね…?

    その前にいらないか…(´・ω・`)

  • 🐟

    「おかしい」

    黒馬が呟いた。しめさばは眉を寄せ、首を傾げた。

    「何がだ」
    「私が扉を開ける頃には、冷凍庫の中のガラナの死体が見つかって大騒ぎになっているはずなんだ。だというのに、誰もいない。これはおかしい」
    「待て、ガラナっていうのは誰だ?」

    しめさばが問うと、黒馬は一瞬きょとんとしてから、首を横に振った。

    「いや、知らないが……」
    「お前が殺したんじゃないのか」
    「まさか。なんで私が知らない人間を殺さないといけないんだ」
    「……おかしいな。お前は黒幕なんじゃないのか? どうも話がかみ合わない」

    しめさばが黒馬の胸に人差し指を立てて問い詰めると、黒馬は両手を上げて手を横に振った。

    「私は、電話で、知らない奴に『お前が黒幕になるんだ』と言われただけなんだよ!」
    「は? 知らない奴に?」
    「そう! この台所から現れて、高笑いをすればいいって、そうすれば物語の中心に立つことができるって言われたんだ」
    「電話番号を見せろ。今からかけなおすんだよ、そいつに」
    「……非通知だったんだ」

    しめさばは、あからさまな溜め息をついて、黒馬を睨んだ。

    「お前な、それはお前が黒幕なんじゃない。本当の黒幕に担がれたんだよ。黒幕の汚名を着せられて喜ぶ馬鹿がいるか」
    「え、なんでだよ! 黒幕ってかっこいいだろ! メインキャラクターじゃないか」

    ムキになる黒馬を横目に見て、しめさばはやれやれと息を吐いた。
    それよりも、さきほど黒馬が口にした『冷凍庫』というのが気になった。しめさばは部屋の中を見回して、すぐにそれらしきものを見つけた。
    やいやいと騒ぎ立てる黒馬を無視して、早足で冷凍庫に向かう。

    「おい、聞いているのかしめさば!」
    「お前の泣き言はどうでもいい。それより、冷凍庫の中の死体が今どうなっているのか確認すべきだろう」

    そう言って、思い切り冷凍庫の扉を開けるしめさば。その双眸が一瞬見開かれ、すぐに扉を閉じた。

    「おい、なんだよ。なんで閉めた?」
    「いや、なんでもない」
    「なんでもなくないだろ。明らかに『驚いて閉めました』って感じの挙動だったぞ、今」
    「本当になんでもない」

    しめさばは無表情を作りなおして、黒馬を冷凍庫から離すように突き飛ばした。
    ぶるりと、しめさばの背中を悪寒が走った。

    あれは確かに、女の死体だった。
    弾力のなさそうなしなしなな胸がそれを物語っている。
    しかし、その腹から、何やら犬のような生物が飛び出していたのを、しめさばは一瞬見てしまった。
    あれが何かは分からないが、おぞましいものであるのは確かだった。
    自分が屋敷から脱出するまでは、絶対に触れてはいけないと確信した。

    「それより、そのソファの隣」

    話題を逸らすように、しめさばはソファの後ろを指さした。黒馬もそれにつられてそちらを見る。
    ソファの端から、人間の足のようなものが覗いていた。

    「人が寝ているな」

    しめさばは目を細めて、ソファに近づいた。黒馬もそれに続いて、おそるおそるそれに近づく。

    「うわ……」
    「死体か」

    ソファの横に、人間の死体が転がっていた。うつぶせに寝転がっているその男の首に指を当てるが、やはり脈はない。

    「死んでからそれなりに経っているようだな」
    「この周りの卵はなんだよ……」

    男の死体の周りには、等間隔で白い卵が置かれていた。
    しめさばは顎に手を当てる。

    「……卵に、殺されたか?」
    「お前それ真面目に言ってんのか?」

    しめさばが死体を見つめていると、突如、ソファの横にある窓の外から、不自然な『ガサッ』という音がした。
    誰かに見られたか? 死体を冷静に分析しているところなどを見られては、自分が犯人に仕立て上げられかねないと思ったしめさばは、機敏に窓から外に飛び出す。
    そして、飛び出した先にいた人物を見て、目を丸くした。
    後から、黒馬も窓から顔を出す。そして、しめさばと同じようにぎょっとした表情をした。

    夕日に照らされて、館の庭に立っていたのは、上半身にゴキブリの着ぐるみをかぶり、下半身にブルマをはいた人物だった。

    「キッモ……」
    「怪しいな」

    黒馬としめさばが口を開くのは同時だった。

    ゴキブリブルマの人物は、どうやらしめさばたちを見つけて、彼らに補足されないうちにとんずらする予定だったようだが、姿をばっちりと見られてしまって、それを諦めたようだった。
    振り向いて、大声を上げた。

    「怪しいとはなんだ! 親しみやすいカブトムシの着ぐるみに、みんな大好きブルマを履いて登場した俺の、どこが怪しいと!?」
    「今言った全部だよォ!」

    黒馬のツッコミに、ゴキブリブルマ改め、カブトムシブルマはたじろいだ。

    「え、これ怪しい? ほんとに?」
    「ああ、ものすごく怪しい」

    しめさばが首肯すると、カブトムシブルマはがっくりと項垂れたあとに、顔をキッと上げた。

    「まあ、どのみち……俺の姿を見たからには、生きては返さねえけどなァ!」

    カブトムシブルマは不敵に微笑んで、ブルマの中から突然ナイフを取り出した。隠語ではない。本当に、ナイフを取り出したのだ。
    しめさばと黒馬は、反射で、両手を挙げた。降伏のポーズだ。黒馬は心から降伏していたし、しめさばはとりあえず降伏したフリをして、カブトムシブルマに隙ができるのを待ちたかった。
    じりじりと迫ってくるカブトムシブルマに、しめさばと黒馬は両手を挙げたまま後ずさった。

    「可哀想になぁ……こんな寂れた館で、俺にシメられちまうなんてよ」
    「待て、話し合おう。私はしめさばだ。一度〆られている。これ以上シメられてはただじゃすまない。考え直してくれないか」
    「ただじゃすませねぇって言ってんだよ!」

    しめさばの説得は逆効果だった。

    カブトムシブルマは、ナイフを持つ持ち方を変えた。右手でしっかりと握り込み、左手は右手に添えた。あれは、本気で刺す構えだ。しめさばの背筋に冷や汗が浮かぶ。

    「じゃあ、死ね!」
    「待て!! お前の知らない情報を教えてやる! それを聞いてから私たちを殺しても遅くはないだろう!」

    カブトムシブルマがしめさばを突き刺そうとした瞬間、しめさばが叫んだ。カブトムシの動きが止まる。

    「なんだ。言ってみろ。つまらんことだったらすぐに殺すからな」

    ひとまずの時間を稼ぐことに成功して、しめさばは安堵した。
    そして、たっぷりと間を取った後に、言い放った。

    「佐々木希が、結婚した」

    「……えっ」

    カブトムシブルマは脱力して、ナイフを地面に落とした。

    「……マジ?」
    「マジ……だッ!!」
    「ぐはぁッ!」

    カブトムシブルマがナイフを落とした瞬間、しめさばは強引にカブトムシとの距離を詰めて、その鳩尾に全力でパンチを叩き込んだ。

    「……んぬふ……」

    カブトムシブルマは、生まれたての小鹿のように足をぶるぶると震わせて、そのまま地面に倒れ込み、そして気絶した。

    「ふぅ……」

    しめさばはようやく気を緩めて、溜め息をついた。
    こんなところで殺されてはかなわない。彼は、思い付きでこの館に空き巣に入っただけなのだ。

    「危機一髪だったな」

    しめさばが振り返って黒馬に目をやると、黒馬は失意の表情でそこに突っ立っていた。

    「……どうした」

    しめさばが眉を寄せて訊ねると、黒馬は力の入らない声で、言った。

    「…………佐々木希、結婚したの?」






              ――――――――

    フタヒロさんゲル化からの、ツバキさんの流れを拾わせていただきました。
    それと、ユーリ・トヨタさんの「佐々木希」で1時間くらい笑って腹筋が痛いので、思わず天丼してしまいました。不快に感じられたら非常に申し訳ない。後悔はしていません。

    時間は、夕方から夜に差し掛かるくらいを想定しています。
  • オッス! オラ、ガラナ。

    帰投したので、モリモリ更新するよ~


    そうそう、今更なんですけど、
    みなさま。各エピソードのご希望タイトルがあったら
    いっしょに投稿お願いします。

    無い場合は、いままで通り、ボクが秒単位の反射神経で書いときます。

    また、各エピソードは、それぞれのみなさまのものですので
    削除や改稿は、お好きになさってくださいね。
    ボクはあくまでも管理人として、希望があればその都度対応します。
  • >フタヒロさん

    ご苦労であった。
    だが『世田谷(せたがや)』はアウトだ。
    その自然食品会社だと、ガチで実際にあるのだ(笑)

    あくまでもボクのは『世谷田』(せやた)なのだ。
    なので、その部分は修正をしておく。

    ……コメディは語感・表現の距離感を重んずるのだ。
    近すぎてもいけない。遠すぎてもいけない。

    ボク個人的には、遠距離感を好むのだが、それでは独りよがりになる。独りよがりならまだいいが、誰にも気がつかれず……おもいっきりスルーされて、盛大にスベったみたくなる。それは最悪だ。それだけは避けなくてはいけない。

    ……例えば、ボクの「初音ミク」をネタとしてもじったやつなのだが……(延々と滔々とコメディ語りつづく)


    フタヒロ「ぎ、御意!(うわっ、こいつ……めんどくせえ!)」
  • >たまご さん

    そうですよ今作品の背骨は「ボーイズラブ」
    「ボーイズラブ」が本体です。

    女子をキャーキャーいわせたい。いわれたい。
    それが主要作戦目標です。

    『カクヨム愛』って、そういういみですからねっ!
  • >たまご さん

    念願のイラストよかったね!
    なんておいしい展開w
    マシロさんやるわね。

    でも、『器具』ってのは語感いいし、センスを感じる。
  • >萱草真詩雫 さん

    ステキなイラスト。いつもありがとうございます。
    なんか盛り上げていただいて

    かなり、関川さんとか、たまごさんとか、関川さんのモチベーションUPにつながったと思います。関川さんがずっと鏡から離れないので。たまごさんがウィーンウィーンしてるので。


    >もうすぐイラストに色塗れます、それで、全員分のをカラーコピーした奴を配布したいなと…

     ボクは白黒で満足ですので、ツイッターの画像だけで大丈夫です。
     ……ただ、他の人の希望は、わからないので、個別にマシロさんと連絡を取り合ってくれればと思います。

     そうそう、マシロさんが嫌で無ければ、ボクからマシロさんのイラストへの、ささやかな御礼(記念品)を差し上げたい(発送して)のですが、抵抗が無いのでしたら住所や名前お知らせいただくこと可能ですか? もし可能でしたら、ツイッターアカにDMします。
  • >黄間友香 さん

    こちらこそよろしくお願いします。
    それにしても黄間さん。しめさばさん大好きすぎるでしょ!(笑)


    >壊れた人形 さん

    ありがとね。美しく仕上げるから時間ちょうだいね。
  • ガラナ君

    いやいや、納得いかないもんばっかですみません…(´・ω・`)

    鏡…ローター…(笑)
    器具はわざとじゃないんです←

    まだ描いていない方のも描きますね?
    今もう無地の紙がきれそうなのでちょっと待たせてしまいますが…


    えっ?良いんですかぁッ!?Σ(゜Д゜)
    それはもう!喜んで頂戴致しますですハイ!(///ω///)♪

    じゃ、じゃあやっぱりイラスト貰ってくださいよー!!
    一方的イヤ←
  • たまちゃん

    もう器具から離れて…(笑)

    ローター色塗ります←

    チワワもピンクローターも画像検索して参考にしました(笑)

    こういうのには、努力惜しみません。

    いえいえ、イラストいる?
  • すいません。
    おもわず『寝落林寺拳法』の使い手として
    見事な技を、披露してしまいました。
    映画1時間30分あたりで炸裂させる級の技のキレでした。

    >ユーリ・トヨタさん
    >関川 二尋さん
    >夕日 ゆうやさん
    >しめさばさん


    UP作業終了しました。
    1時間ごと更新です~
  • 『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』

    まとめとイラストの部分とか修正しました。
    これですこし見やすくなりました。

    今後の予定としては、時間軸や舞台毎にラインを分ける所存。
    そしたらグッと、よみやすくなると思う。
  • ガラナさん編集がんばって!
    ここの所、急に物語がちゃんとしてきたように見えますからね!
    なんか話がつながってストーリーになってきたような……

    そしてそれが可能になったのは真詩雫さんのイラストによるところが非常に大きいですね!ビジュアルでイメージが共有できると、キャラクターが書きやすくなる!
    それに個人的にもたいへんモチベーションアップになりました!
    ということで真詩雫さん本当にどうもありがとうございます!
    (画像はすでに保存して宝箱にしまってあります。いまのところはコレで十分満足しております!著者近影を求められる事態が発生しましたら改めてご連絡させてください!)

    今回の企画は本当に楽しませていただきました!
  • 「さつきまる? それ誰?」

     泣きはらした顔を、若い捜査官にむける中年課長。
    その涙の理由の8割が「佐々木希が結婚した」という報告からだった。
     残り2割が「太閤殿下の御恩」と「キルヒアイス」。


    「ブルマーを盗んでた容疑者です」

    「ブルマーなんかどうでもいいよ」

    「は? 課長いまなんと」

    「……ブルマーなんてどうでもいい」

    「どういうことですか課長! 課長は自ら志願して、数千倍の倍率をくぐり抜けて時空警察官になったのではないのですか!」

    「就職先としてカッコいいからテキトーにえらんだ。わし、生まれつき賢子だからさー。試験なんて余裕で」

    「それじゃあブルマー捜査課に配属されたのは……ブルマーが好きなのでは……」

    「そりゃ楽だから。いや、べつに興味ないしブルマー。そりゃさーちょいエロいかなーとは思うけどさ。べつにどーでもよくね?」

     若い捜査官はわなわなと震えた。なんということだ。目の前のこの男は、ブルマーに愛など持ってはいなかった。欠片も興味も熱意も、もってはいなかった。

    (……こんな男だったとは)

     こんな男が栄えある「時空警察ブルマー捜査官」の課長を長年勤めてきたというのか……。そんなこと、若い捜査官は聞きたくは無かった。もし叶うのならば、聞く前の自分、すこし過去の自分に戻りたかった。
    「佐々木希が結婚した」と聞く前に。


     😈


     若い捜査官は、とある決意をした。目の前の課長。ブルマーを穢したこの男を、すこし苦しめてやろうと思った。

    「課長……。折り入って話があるのですが……さっきの話なんですが」

    「話……ああ、キルヒアイスは残念だったな」

    「残念でした。とても残念なことでした。でも僕はしらないんですよキルヒアイス。そもそも原作みたことないですし」

    「ッ――なっ!? キミそれはマジかね。……あの名作を……。信じられない。それでは話を膨らませられないな」

    「ただ機会がなかっただけなんですがね、って課長。その話じゃ無くて――」

    「希ちゃんか……」

     中年課長の表情が見る間に曇った。『佐々木希』の件は、それだけ彼の心に暗い影をおとしてしまっているのだろう。
     その影はとても濃く深いものにみえた。きっと仕事上がりにビールジョッキをかたむければ、晴れるぐらいには……。


    「いえ、佐々木希が結婚した話でもありません」

    「それじゃあ、なんだねキミ。はっきりしたまえ」

    「関ヶ原の戦いですよ」

    「あー関ヶ原か……あの、おもいだすのも忌々しい関ヶ原」

    「そういえば課長の名字、石田ですよね」

    「なにをいまさら。胸のIDを見ればわかるだろ」

    「知っての通り、僕たちのいる『時空警察』は天界にあります」

    「それがどうか?」

    「そして天界にいる天界人は、もと地上の人間ですよね? 僕は見てしまったんです。課長の『地上履歴書』」

    「なに、おまえ! それはトップシークレットの天界個人情報だぞ! そんなことをして」

    「だって、自分の上司の素性ぐらい知りたいじゃないですか。……基本的に天界では非公開な『地上履歴書』。そりゃあそうです。そんなのが皆にしれわたれば、やりにくくて仕方が無い。天界でのもめ事の種にしかならないし、悪用される恐れもある。でも、警察捜査などでは、その閲覧が認められる場合もある。もちろん天界裁判所の許可が必要ですが……」

    「それが解っていて、何故。きさま……」

    「僕の名字、小早川なんですよ」

     にい――と、若い捜査官『小早川』の口がゆがんだ。

    「まさか……おまえ……」

    「よ。久しぶり。治部」

    「小早川、貴様!!」

    「その節は、たいへんなことになったねえ」

    「まさか秀秋!? そうなんだな小早川! よくもこのワシのまえにのこのこと!! この裏切り者! この鬼畜めが!」

     若い捜査官小早川の首をぐいぐい締め上げる石田課長。

    「ちょ、仕方が無かったんですよお。だってあのときの『おまえ』人望皆無だし。チョームカつくやつだったからさあ」

    「そんな理由で貴様!」

    「ちょっと、やめましょうよ、そんな過去すぎる話。はやらないですって」

     へらへら笑う小早川。その様子に怒りが爆発する課長。

    「やっぱ死ね! 殺すぜったい殺す! 死んでるけど、また死ね! いまこそ太閤殿下の御恩に報いるとき!!」

     そんなとき――ブィーン。と2人がいる部屋の扉が開いた。

    「なーにやってんの?」

     声の主は、年端もゆかぬといった、ツインお団子なピンク髪の美少女。おおきな瞳をまばたかせ、揉めている2人に視線をおくる。

    「「!?、トスンパ主任」」

    「もー、いくら待っても2人がこないから。こっちから、きちゃったよお」

    「いま、向かうところでした」「……すいません」

    「……ま、いいけどさ。さーオシオキだからね。じゃーん。今日も新しい洗濯バサミよういしたよ」

    「クッ……やはり」「……あたらしいヤツなのか」

    「きおつけ!」

     ピシッと横に並ぶ、2人の天界警察官・石田課長と部下小早川。

    「それじゃあいくよー」

     たのしそうに、洗濯バサミのカラーをえらぶトスンパ主任。
     その主任の胸にあるID。
     
     そこには、

     ――『トスンパ・太閤』とかかれていた。


    (ブルマー秘匿手ブラ捜査官「課長と部下」――おわり)
  • ガラナ様

    読ませて頂きました(笑)

    あそこからここまで膨らます展開、腹がよじれそうになりました。

    捨て置かれるブルマーと、さつきまる容疑者(笑)

    まさかの太閤殿下と因縁の二人、お見事でございましたm(_ _)m

  • 微塵もメインストーリーに絡んでこないスタイルw

    そうして安心していると皆様の更新が。続々と。
    リレー小説恐ろしいわー


    >ユーリ・トヨタさん

    いいパンチだったぜぇ。あまりにも良すぎて続きを書いちまった。

    少しは笑ってもらえたら本望だ。貴方に読んでもらいたかった感。
    キルヒアイスを膨らませられないのが、かえすがえす残念だ。

    そしてこの時間軸部屋を閉めておいた(笑)


    >関川さん

    ガラナがどんどん酷い人にッ!w

    そうですね、かなり盛り上がってきました。
    カオスが集束に向かう……のか!?

    まだ企画は続くので、逃げないで! おねがいだから!
    ボク達、トモダチでしょ? トモダチなんでしょ?

    フタヒロ「……トモダチ」

    「アトランティスのつまようじ」の連載おつかれさまです!
    そうだ、今日は土曜日だ。更新の日じゃないか! テルオに会いにいかねば! あの本格物語を追わねば!

    フタヒロ「……トモダチ。そうだな。わかった」


    >壊れた人形さん

    すまないね。いま作業中だったり。
    素材の風味を生かすのが和食の流儀だからね。
    香りを消すこと無く使わせてもらうから。


    >萱草真詩雫さん

    ボクは一方的なのが好きなのさ……(S眼をうかべてガラナ)

    なるほど……そしたら局留めとか、コンビニ受け取り発送にしましょうか。それなら大丈夫ですか?
  • 「……トモダチ」
    そうですよ、もちろん。
    「……友達!いや、もう戦友だろ!」
    大丈夫、逃げたりしませんとも。

    前のコメント見ると、なんか過去形でさよならのご挨拶みたいに見えますね。紛らわしい書き方でした、すみません。
    あとさりげない宣伝までお心遣いいただきすみません。

    「ガラナ、何度も言わせるな、オレの背中を任せられるのはお前だけだ」
    「フタヒロ……」
    「あと、さつきまるもそうだな」
    「え?」
    「それから、まだまだいるぞ!つばきさんにひまわりさんだろ、それから……」
  • こんばんは(^^)
    らいちさんに名前も使っていただいたし、なんとか参戦できないものかと、まずはカレンダー裏(チラ裏では足りなくて)にこれまでの流れ全部書き出しました!
    自分の整理のため、そして皆さんのご参考になればと、自分なりのまとめをここに掲載させていただきたく。
  • 《ガラナ陣営》
    *ガラナ…禁忌魔術師の末裔。禁忌魔術復活のために、結界を張った自分の屋敷にカクヨム作家を集め、生贄にしようとしている。
    なぜか、さつきまる邸に秘匿されていたブルマーを手に入れようとしている。

    *フタヒロ…ガラナの手下。無駄に顔が整っている。
    ブレスで冷凍死体を解凍するなど、人間とは思えない。
    「ガラナがカクヨム問題作家を集めている」と屋敷に集まった人物達に伝え、ガラナ陣営にいることを隠している。

    *イチヒロ…フタヒロの双子の兄。ガラナの命でさつきまる邸にブルマーを盗みにいった。変装の名人?で、上半身カブトムシの着ぐるみ、下半身に盗んだブルマーを履いている。腐ったエクレアのようにドロドロと体を溶かすスキルを持ち、ソファ傍の死体の周りになぜかゆで卵を置き始めた。しめさばに目撃され、パンチを受ける。

    《対ガラナ》
    *ひまわり…ガラナを侮蔑する魔術師。ガラナに騙され、冷蔵庫に閉じ込められ死体となった。ダイイングメッセージとして自らの姿をガラナに変えた。

    *シン・チワワ…ひまわりの体から生まれた魔獣。しめさばは冷蔵庫を開けたときにそれを目撃した。


    《何らかの関係がありそうな人物》
    *さつきまる…ガラナ邸にフタヒロと共にやってきた。
    自宅にブルマーを秘匿していたらしい。
    ガラナ邸内礼拝堂?にて磔になった死体として見つかるが、さつきまる本人との確証はない。
    壊れた人形が襲われた場所にあった死体はさつきまるが殺した?
  • 《巻き込まれた人々》
    *ゆうけん…フタヒロ、さつきまると共にガラナ邸に集められた一人。フタヒロとさつきまるに台所から閉め出され、ドアノブをガチャガチャと回す。
    諦めて帰ろうとしたときにユーリ・トヨタらしき人物に刺されるが…
    ユーリ・トヨタは風邪で寝込んでいるはずらしい。では誰がゆうけんを刺したのか?

    *迷探偵夕日ゆうや…とある依頼で謎の新型ロボットを探して歩き回るうちにガラナ邸に辿り着く。悲鳴を聞いて屋敷に飛び込んだところ、下半身丸出しの男の死体を発見(たまごと湿ったおっとっとを握っている)。
    同じくロボットを追いかけて屋敷に侵入した橘ミコトを犯人と間違えるも取り逃がす。ゆうやの一連の様子はガラナと思わしき人物と天井裏に潜むつばきに見られている。
    「キルヒアイスが死にました」という電話を受ける。

    *橘ミコト…なぜかロボットを追ってガラナ邸へ。イニシャルGらしき大群に襲われ、ほうほうの体で逃げ出したところをゆうやに捕まる。振りほどいて逃げたところ、さつきまるを探していた警視庁の相良とうみに捕まる。なぜか「Niagara Falls」と書かれたカードを持っていたがために、うみに重要参考人としてガラナ邸に連れ戻される。

    *しめさば…たまたまガラナ邸に空き巣に入る。ドアノブをひたすら回す人物に遭遇し、ピッキングして彼と共にガラナ邸の台所に侵入する。冷蔵庫の中のひまわりの死体とそこに生まれたシン・チワワを目撃するも、冷蔵庫のドアを閉めてしまう。ソファの陰にある死体を見つけ、逃げるイチヒロを追いかけ、パンチをくらわす。

    *黒馬くぅ…誰かに電話で「黒幕になれ。登場すればガラナの死体が見つかって大騒ぎになっているはず」とそそのかされて現場にやってきた。が、ガラナとは面識がない。名前がないので黄間さんに「黒馬くぅ」と名前をもらった
  • 《捜査する人々》
    *時空警察の二人…上司(石田)と部下(小早川)。目的は、さつきまるの秘匿していたブルマーの捜査。しかしさつきまる邸に侵入した時にはブルマーは見つからず。
    手ブラで戻り、トスンパ主任に洗濯バサミ(新品)のお仕置きをくらう。石田は佐々木希の結婚に相当なショックを受けていた。小早川はキルヒアイスの死に動揺していた?

    *警視庁サイバー捜査課…上司のうみ(ハゲ)と相良の二人。デスゲームを予告するメールを受け取り捜査を開始。メールがさつきまるのスマホから発信されたものとわかり、GPSの示すガラナ邸へ向かう。礼拝堂のような場所にはりつけられた死体を発見。死体の足元の花束にさつきまる名義のクレジットカードを発見。カードの裏には「Niagara Falls」の文字があった。

    *TSUBAKIとHIMAWARI…カクヨムの治安維持ロボットであったAIガラナ(初期のコードネームはナイアガラの滝)を使い、ボットを探す二人。さつきまるとフタヒロがボットではないことを確認。ゆうけんの侵入までは確認しており、彼にTSUBAKIを模したドールを与えて喜ぶ様子を監視していた。

  • 《謎の人々=伏線になりうるか?》

    *ましろ、うさぎ、めこ…トイレを借りにガラナ邸に侵入。カブトムシの大群をぶちまけたりとフリーダムにガラナ邸の台所をカオスに導く。

    *壊れた人形…どうやらガラナ邸の別室にいるらしい(誘拐された?)。壊れた人形が殺した双子の妹の幽霊に襲われる。逃げ惑ううちに上の三人が放った虫達におののき、双子の妹の幽霊と共になんとか逃れる。アコギで弾き語りをしながらさつきまる邸に向かう。
    双子の妹の幽霊とは別の幽霊が死体を刺したり解凍したり再冷凍させたりしているらしい。

  • 《死体》

    *ひまわりの死体…ガラナが最初の生贄とするべく冷蔵庫に閉じ込めて殺害

    *さつきまるの死体(?)…ガラナ邸の礼拝堂のような場所に磔にされていた。足元には血塗られた無数の花束が。その中からさつきまる名義のクレジットカード(裏にNiagara Fallsの文字)が見つかる。

    *下半身丸出し(男)の死体…ゆうや探偵がガラナ邸にて発見。肛門から血を流していた。たまごと湿った潜水艦おっとっとを握っていた。
    ミコトを追ったゆうやが戻ってくるとなぜか死体がなくなっていて、たまごと湿ったおっとっとだけが残されていた。

    *ソファの陰の死体…男の死体。イチヒロが死体の周囲を無数のゆで卵で囲んだ(天井裏のつばきに目撃されている)。しめさば達に発見される。

    ※下半身丸出し死体=ゆで卵を置いた死体とするならば、
    ゆうや発見→ミコトを追いかけ外へ→イチヒロがゆで卵を置く→しめさばが発見→死体とゆで卵を動かす(誰が?)→ゆうや戻るが死体が消えている
    という流れになるのかと。
  • つばきちゃんの説明を忘れてました!

    *つばき…天井裏から酸っぱくなったエクレアを食べながらじっと観察している謎の美女。フタヒロと思われた死体がドロドロと溶けてなくなり、その後に床下からイチヒロが出てきたところを目撃(ということは、下半身丸出しの死体はイチヒロの偽装?)。その後イチヒロがソファ傍の死体の周りにゆで卵を置くところも目撃している。
    外へ出たゆうやが戻ってきたところも目撃。
  • ここまでまとめてやりきった感が
    ❀.(*´▽`*)❀.

    燃え尽きて続きが思い浮かびません…
  • 「……ガラ……、ナ……」

    呼びかける女の声がする。

    「ナイアガラ……起きなさい」

    別の女の声でも呼ばれ、AIガラナ、コードネーム「ナイアガラの滝」は声紋認証で再起動した。

    「まさかあんな大事な場面で充電切れを起こすなんて。スマホ並みの持続時間の短さね」
    コードネームHIMAWARIが呆れたように嘆息する。
    「そのおかげで夕日ゆうやとかいう探偵とミコトとかいう男の追跡を免れたんですもの。彼ら、私が置いたダミーのエアドールを死体と間違えて動揺してらしたわ。これで当分このロボットの追跡は中断されるはずですわ」
    オホホホ、とコードネームTSUBAKIが高らかに笑う。

    「けれどもおかしなことだらけね。元々私たちはカクヨム内に蔓延る不正の黒幕を暴こうと、人気作家のフタヒロとさつきまるに疑いをかけてこのボットを投入したはず。それなのに、私は本物のガラナに殺されかけるし、まるでおびき寄せられたかのようにカクヨム作家が集まってくるし、やはり黒幕に私たちの行動が読まれているとしか思えない」
    「そうですわね。それにしましても、ゆうけんに空振りした〇〇〇のエアドールが役に立つなんて、思いもしませんでしたわ」
    「ええ。間一髪だったわ。冷蔵庫に閉じ込められる直前に身代わりの魔術で脱出できたのですもの。ただ……」

    HIMAWARIが顔を顰めて悔しげに呟く。
    「私たちの最終兵器、シン・チワワを冷蔵庫に置いてきてしまったのが悔やまれて……」

    「そうね。アレがないと、伝説のブルマーに太刀打ちできませんわね。
    ガラナ側があのブルマーをすでに手に入れたとなると、対抗するにはあともう一つ。時空の狭間に漂っているはずの……」
    切れ長二重の瞳をキラリと光らせるTSUBAKIに呼応して、HIMAWARIが頷く。
    「ええ。わかってるわ。伝説の白サイハイね。
    それについては時空警察の知り合いに捜索を頼んであるから大丈夫」

    「では、HIMAWARIちゃんはこの“ナイアガラの滝”を匿いつつ、白サイハイの入手に尽力してくださいませね。
    ワタクシは引き続きガラナ陣営の監視をしつつ、シン・チワワ奪還のタイミングを図ってまいります」

    そう言うが早いが、真紅のレザースーツに身を包んだTSUBAKIは軽々と跳躍し、天井に姿を隠した。

    「TSUBAKIちゃん、相手は腐っても禁忌魔術師と無駄に顔の整った手下よ? 変態チックな偽装をする双子の兄にも気をつけて! それと……」

    姿の見えないTSUBAKIに向かって、HIMAWARIが言いにくそうに言葉を向けた。

    「TSUBAKIちゃん、さっきから酸っぱい臭いがプンプンするわ。身を隠してる意味がなくなるから、口臭ケアを忘れずにね!」


    TSUBAKIからの返答はない。
    しかし、洗面所の方向へと移動していく気配を察知して、HIMAWARIはほっと息をつき、フタヒロ達が残していった酒のつまみをこっそりと食べだした。
  • 思い切って書かせていただきました!

    すみません、途中のエアドールの部分の〇〇〇は「扈三娘」と入れていただけるとありがたいです(今叶さんのエピソードで調べ直しました)。

    上のまとめからの進展?としては
    ・ひまわりは死んではいなかった→身代わりの魔術を使った。つまり、冷蔵庫の中の死体はガラナの姿に似せた扈三娘のエアドール。
    ・つばき、ひまわりはカクヨムの「黒幕」を突き止めようとガラナ邸に侵入した。当初はフタヒロ、さつきまるを疑っていた。
    ・ゆうやとミコトが追っていたのはAI北乃ガラナだった。
    ・シン・チワワは伝説のブルマーに太刀打ちするための最終兵器。もう一つの最終兵器は時空を漂う白いサイハイソックス。
    ・黒幕は、ガラナかもしれないし、ガラナの背後にさらに誰かいるのかもしれないし、黒馬くぅかもしれない。
    ・つばきちゃんは酸っぱいエクレアを食べ終わった。

    以上です(*`・ω・)ゞ
    よろしくお願いします!
  • この読み込みの鋭さ。そしてすっきりとしたまとめ(相良壱さんもまたすっきりしてますが!)。
    さすがひまわりさんですね。
    そしてそれを踏まえて、さらにそこからの話の展開!
    やっぱりすごい!私も何度もこれに助けられました。

    しかも面白いし、ちゃんと話を進めるんですよね。
    さすが!やっぱりひまわりさんの作品は楽しい!
  • ガラナさま、皆さま、おはようございます♩

    つばき、でございます。

    ま!
    ひまわりちゃんが、ご参戦ね♡

    普段は独りでモンモンとしながら、物語をば紡いでおりますれど、このような楽しい企画に参加させていただきまして、喜びの舞を踊っておりますの♩

    なんでしたら、皆さまに御前にて神楽鈴を打ち鳴らし……あ、見たくないとのご意見が大多数ですわね、うふふ♡

    それでは、この辺りで失礼いたします♬

  • >陽野ひまわり さん

    ついに陽野ひまわりさんが! 本人ですよね? 本体ですよね?

    何故か、リレー小説のなかでは、すでにキャラクター参加していたので
    不思議な感じですが(笑)本格参戦ありがとうございます!

    そして詳細な「これまでの流れ」
    なんという下準備の細やかさ。さっそく使わせていただきます。

    カオスのエネルギー渦の中に、対立軸というか、大きな流れができてきたように思えます。

    UP&更新します~
  • >高尾つばき さん

    「なんておおきい神楽鈴なんだ……」

     ……それは、神楽鈴というのには、あまりにも大きく重く、成人男性複数人が、やっと支えられるであろう代物だった。鈴のひとつひとつが、西域でとれるというハミ瓜程度の大きさをもつ。
     高尾つばきと名乗った女性は、それを易々と、しかも片腕で操って見せた。

    (つばきさん、おはようございます!)
  • >陽野ひまわりさん

    ひまわりさんの力作「カレンダー裏(チラ裏では足りなくて)」
    を、埋め込ませてもらいました。ありがとうございます。

    現在4万字程度なのですが、この状況まとめを見る限り
    40万文字か、それ以上レベルですよね(笑)
  • こんばんは!
    ひまわりさんカレンダー(裏)を眺めつつ、続きを書いてみました。
    でもちょっときついかもしれません。
    ちょっとブラックかもしれません。
    ストーリー的に噛み合わせの問題もあると思うので、ガラナさんの判断で不採用にして構いません。
    そういうの全然気にしませんので、とりあえずこの話を置いていきます。
  • 👿

    再びガラナの部屋
    薄暗い部屋の中は青い光でぼんやりと輝いている。
    「いよいよ満願成就の夜が来た!」
    ガラナはこの日のために用意した黒いマントを羽織っている。
    雰囲気を出すために裏地には光沢のある真っ赤なシルクを張ってある。
    「はっ、いよいよこの時が来たのですね……」
    フタヒロは整った顔をガラナに向けた。

    「思えば長い月日だった……この計画のために死体を用意し、
    思わせぶりな館を建設し、ミステリーを匂わせた企画まで用意した」
    「実に困難な道のりでした……」
    憂いに満ちたフタヒロの横顔はその苦難の日々を如実に物語っていた。
    ちなみに少し額にかかる前髪がまた美しい。 
    「だがこの困難な道のりもまた、すべては我が野望のため!」
    「ハッ。ガラナ様の目論見どおり、たくさんの作家が集まってまいりました。カクヨム愛にあふれた作家たちが……」
    「そう、愚かな作家たちがな、クックックッ」
    ガラナは含み笑いを漏らした。
    だが、彼の笑いは口の中に納まるものではなかった。
    それはすぐに高笑いへと変わっていった。
    「ハァーハッハッ!高笑いがとまらんわっ!」

    ガラナはゆっくりと青い光の元へと歩みを進めた。
    そこにはビューローと呼ばれる、古めかしい机があった。
    その机の上にはノートパソコンが置かれている。
    禍々しい青い光はそのパソコンの画面からあふれ出していた。
    「ハッHIMAWARI?TSUBAKI?どんな監視ソフトが相手だろうと関係ない。これはあくまで正当な魔法!誰からも文句の言われることのない魔法だ!」
    「さすがでございます、ガラナ様……」
    くどいようだがフタヒロの整った顔に青い光が当たり、その美しい顔に陰影を添えている。

    「では、いよいよ、お楽しみの時間だ!
     おっと、自分で見たのでは感動も薄れてしまう、フタヒロ!」
    「ハッ、何でございましょう?」
    「お前の目で、魔法の効果を報告してくれ!」
    「分かりました」

    フタヒロはサッと立ち上がると、パソコンの前に座った。
    画面にはカクヨムのトップページ、青い光はここから放たれていた。
    「まずはログインして『小説管理』のページへ」
    ガラナの言葉にフタヒロは『かな入力』を駆使して素早くページへアクセスした。

    「準備できました」
    「では『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』のページを見てくれたまえ」
    ササッと素早く操作するフタヒロ。
    そしてガラナは成功を確信し、どっかりとソファーに身を沈めた。

    「して、我が作品の星の数はいくつだ?いくつ集まった?500か?1,000か?それとも30,000か?どれほどの数が集まっておるか想像もつかんわ!
     これで『働く人コンテスト』に応募し、ぶっちぎりで受賞し、夢の印税生活だ!ハッハッハッ、ハーハッハッハッ!」

    「……33でございます」

    ガラナの手からコップが落ちた。が、すぐに気を取り直し豪快に笑った。ワッハッハッと。

    「フタヒロ、冗談が過ぎるぞ。見間違いではないか?一体何人のフォロワーがついていると……」

    「……17でございますね」

    「うそ?」

    「いえ、5月1日 午前0時の調べです」

    「ホントに?」

    「はい。確認しました」

    「ホントにホントにそれだけ?」

    「間違いありません」

    ガラナは沈黙した。

    そしてフタヒロは一言添えるのを忘れなかった。
    「これぞ最高のコメディですね」
    だがそれが命取りとなった。
    ガラナが指をパチンとならすと、フタヒロの整った顔が一瞬ではじけ飛んだ。


    それからガラナは、関西弁もあらわにこうつぶやいた。
    「……もう、皆殺しやな、あいつら」
  • >ととのった顔の関川二尋さん

    イケおはようございますメン。
    そしてありがとうございます。
    自分もそんな感じの流れを考えていました。

    関川さん。これ借りて良いですか?
    連名バージョンで、更新させてください。

    ラストへの流れをつくりたいと思います。
  • もちろんオッケーです!
    いよいよ最終日ですね!
  • 最後のセリフですが、
    「……もう、皆殺しやな、あいつら」
    の代わりに
    「……もう、ガマンの限界や、あいつらにカブトムシ食わせたる!」
    として、
    「ましろ、うさぎ、めこ!始めるで!」
    この三人がガラナの指示でカブトムシを運んでいた展開もありかと。
  • おはようございます(^^)
    おお!本日終了なのですね!
    この一週間、参加者の皆さんにはものすごく密度の濃いカクヨムタイムになったことかと思います。
    かく言う私も週末はこのカオスにどっぷりと浸らせていただきました♬
    このような大変な労力のいる企画を立ち上げてくださったガラナさん、本当にありがとうございました!

    あと、無駄に顔の整った(は作中だけ?)関川さんも、企画の最初から最後まで牽引してくださりお疲れさまでした&ありがとうございます✨

    ラストまで見守らせていただねむすね!
  • 最後変な変換になってしまった(´・ω・`)

    見守らせていただきますね!
  • 再びガラナの部屋
    薄暗い部屋の中は青い光でぼんやりと輝いている。

    「いよいよ満願成就の夜が来た!」

    ガラナはこの日のために用意した黒いマントを羽織っている。
    雰囲気を出すために裏地には光沢のある真っ赤なシルクを張ってある。

    「はっ、いよいよこの時が来たのですね……」
    フタヒロは整った顔をガラナに向けた。

    (こいつ……会う度に顔が整ってきているな……まさかな)

    ガラナはそんなことを思うが、話をすすめる。

    「思えば長い月日だった……この計画のために死体を用意し、思わせぶりな館を建設し、ミステリーを匂わせた企画まで用意した。そう、彼らが好みそうな舞台をつくりあげた」

    「実に困難な道のりでした……」

    憂いに満ちたフタヒロの横顔はその苦難の日々を如実に物語っていた。
    ちなみに少し額にかかる前髪がまた美しい。 

    「だが、この困難な道のりもまた、すべてはボクの野望のため!」

    「ハッ。ガラナ様の目論見どおり、たくさんの作家が集まってまいりました。カクヨム愛にあふれた作家たちが……」

    「そう、愛にあふれた作家たちがな、クックックッ」

    ガラナは含み笑いを漏らした。だが、彼の笑いは口の中に納まるものではなかった。それはすぐに高笑いへと変わっていった。

    「ハァーハッハッ! 笑いがとまらんわっ!」

    ガラナが指をパチンとならすと、壁面の一角が上下に開いた。
    そこから、まばゆいばかりの青い光が部屋にあふれだす。

    ガラナはゆっくりと光の元へと歩みを進め、フタヒロがそれにつづいた。

    ――巨大な空間だった。なにかの研究所のようであり、上から眺めれば、地下式のミサイルサイロのようにも見えただろう。

     その空間の中央に、その空間に相応しいサイズのフラスコが設置されていた。青白い光は、そのフラスコに満たされた液体のようなものからだった……。

    靴音を響かせ、ガラナとフタヒロが歩みを進める。
     空間の中央部分、フラスコが設置されている根元部分にビューローと呼ばれる、古めかしい机があった。その背後は太いパイプや管が幾重にも繋がれ、それぞれがフラスコへと向かっている。机上には、場違いなノートパソコンが置かれ、見慣れた小説投稿サイトの。ホーム画面が映り出されている。

    「彼らは勘違いをしている。カクヨムがただの小説サイトだと」

    「ふふ、これこそ『禁忌の魔術』そのもの、なのですがね、魔術師たるガラナ様の最高傑作」

    「そうだ。これこそ……」


    「「禁じられた魔力炉『カ・クヨム』!!」」


    「人のもつエネルギーのなかで、もっとも高貴で強いエネルギー。……幾多の生物群を出し抜き、我々人類を覇者へと押し上げたおそるべき『力』を吸収する魔力炉」

    「その『力』とは……」


    「「創造力!!」」


    「『カ・クヨム』は、書き込んだ者の創造力を、すこしずつ吸収し、結晶化することができる」

    「そうです。ときとして、彼らが指を動かした以上の疲労感を得てしまうのは、そのためなんですがね……」

     フタヒロの整った顔に、不気味な笑顔がかさなる……。

    「『カ・クヨム』に書き込む者達は、文字という、現代においては乏しく貧しいとされる表現手法のみで、日々物語を紡ぎだす者達だ。その物語には、……ほんらい、画も、音も、光も、匂いもあるわけはない……。しかし、ときとして、それらを感じさせてくれる。現実に無いものを、有るものと感じさせてくれる」

    「錯覚ですよ。そんなの」

     フタヒロは整った顔には似つかわしくない様子で、吐き捨てるようにつぶやいた。
     
    「否。それは錯覚ではないのだ。錯覚などではない。読む人の心がそこに有る限り、感じた人の心がそこに有る限り……そこに拡がる世界もまた現実。ボクは常々思う。彼らは神なのだ。現世における『小さき神』であると。世界を創造する、途方も無い『創造力』をもつ、えらばれた者達であると……」

    「そんな『小さき神』達の力を、吸収する……」

     フタヒロの整った顔に青い光が当たり、その美しい顔に陰影を添えている。

    「そうだ。そうしてつくりあげた結晶を用いれば、どんな奇跡も起こせる。そう、まさに本来の意味での『神』に匹敵する力を得ることさえ……」

    「……しかし、それには時間がかかりますよね。……毎日すこしずつでは」

    「彼らの活動に影響を与えない程度ずつだからな、そこは仕方がない……」

    フラスコの光を愛おしく眺めるガラナ。そのまなざしは優しく、なにを想うのか。


    「仕方がなくは、ないですよ……」

     そういって、ガラナの背後に忍び寄るフタヒロ。その手には、透明な鉛筆のようなものが握りしめられていた。実際はもう少し太さがある。鉛筆と長ネギの間くらいの太さだ。

     フタヒロはこれを【アトランティスの魔術師殺し】と呼んでいた。
  • ↑前半関川さん。途中からボクの合作です。

    フタヒロォ~。
    みなさんの期待はボクでなく、フタヒロですよ~
    やっぱ、いい人が極悪人で、ボクはいい人(ゲス顔)

    タイトルもバシッと拾っているから任せて。
    いよいよ最終日ですからね。やりますよ。

    参加してくださった皆さん。見守ってくれた皆様ありがとうございます。もう少しお付き合いください。


    >陽野ひまわりさん

    ほんとうに濃い一週間でした(笑)
    カクヨム上での交流も濃くて濃くて濃かったです。

    つばきさんとマシロさんのノートで遊んでいるようなので、
    明日からは、ちょいと参加させて貰う気ではいます。
  • あ!
    ひまわりさん、私にまでコメントありがとうございます!
    せっかく作中に登場するので顔だけは整えてみました。
    というか真詩雫さんが整えてくれました!

    普段は顔より文章の方を整えております!
    いらない情報でしたね。

    ぜひひまわりさんも最後にもう一花書いていってください!
    もっと読みたいです!
  • ガラナさんへ
    ちょっといい展開に持っていこうとしていますね!
    なにか感謝とか、リスペクトなんて思惑がちらほらと。
    そして感動の物語へとまとめ上げようとしているのを感じます!

    あとは自身の中のコメディ神との戦いですかね。

    夜中までにどんな展開があるか楽しみですね。
  • 関川どん。あれは「思惑」ではないですよ。
    ボクの本心。

    嗚呼……。

    作品に作者の本心がにじみ出てしまうのは、よくあることですね!
    むしろ、隠そうとしても、にじみでてしまいますよね!『本心』が!
  • 「……仕方がなくは……ないですよ」

    「ああ、そうだったなフタヒロ。キミのアイディア。リレ小説ー企画は素晴らしかった」

     ガラナが振り返ると、整った顔のフタヒロは、握り込んだ透明な鉛筆をポケットにしまい込んだ。まだ……そのときではない。

    「この自主企画に参加した作家の『力』は、他の『カ・クヨム』を利用する者たちより、高効率かつ高純度で吸収することができます。なにせ、そのキャラクター達はカクヨム作家本人たちですから。そのため、いつもよりも強い疲労感を感じていることでしょう」

    「そうだな、強い疲労感を感じていることだろう」

    「強い疲労感を感じていることでしょうね」

    「だから一週間で終わらせるわけだ」

    「ええ……今回のは、実験データを取るための先行試験ですから……」

    「今後は、疲労感をほぼ感じないレベルまで改良することができる。そうだったな」

    「……………………はい」

    「コンテストなどと併用すれば、この魔力炉のエネルギーは、あっという間に溜まるだろうな」

    「そのとおりですとも」

     ペタペタとフラスコの表面に触れるガラナ。

    「ガラナ様は、溜めたエネルギーをどうするつもりですか?」


    「え、決まっているだろ『世界平和』」


     フラスコにはキラッキラした笑顔をうかべるガラナが映り込んでいる。

    「(このクソが……)」

    「ボクの願いはそれしかないよ『世界平和』(キリッ」

    「(きったねぇぞコイツ)」

    「ボクは生まれてこのかた、初詣でも『世界平和』しか願ったことはないよ。これってフツーのことだよね」

    「(フツーときたよコイツ)」

     ふつふつと怒りが沸き起こり、目の前の唾棄すべき存在に対して、
    最大限に侮蔑の表情をうかべるフタヒロ。だが、気取られないようにすぐに表情をもどす。
     だいたい、屋敷内に何人の死体を転がしてるんだよオマエ……。
     今さらいい人ぶっても、キャラクターブレブレだろが。

    「フタヒロもそうなんだろ?」

     そんなことを想うフタヒロの心を知らず。同意を求めるガラナ。

    「はい、そのとおりですとも(カスが死ね)」

    「よし、そろそろみんなを集めて感謝の言葉を伝えるとしよう。企画はお終いだ」
  •  😈

     それからフタヒロが動いた。

     色々とあって、参加者全員を魔力炉の空間に集めた。
     最短で、無理矢理エンディングへの流れをつくるためだ。

    「「「(汚えぞガラナ!!)」」」

    だれかの……というか、集まった全員のそんな心の声が聞こえる。

    「色々とあったって……」
    「そこを描くのが小説だろうに……」
    「整合性とる労力を惜しんだな」

    「途中を書くの面倒になったんでしょ」
    「カクヨムWEBコンテスト中に10万文字かけよ……」
    「いや……労力というか、このばあい北乃ガラナの基本カク力不足……」

    「せっかくいい流れだったのに……」
    「カクヨムWEBコンテスト中に10万文字かけよ……」
    「『Niagara Falls』は、どうすんだよ」

    「天界警察編の続き書いている暇あるなら、本筋をまとめろよ」
    「カクヨムWEBコンテスト中に10万文字かけよ……」
    「汚ねえぞガラナ!」

    「そうだ! 汚ないぞ!」


    「うっさいわ! コメディに綺麗も汚いもあるか!! あと叶、オマエだけは表に出ろやゴルァ!」

     ……逆ギレだった。それはもう見事なまでに逆ギレ。一週間辛苦を共にした、連作リレー小説の仲間達に向かって逆ギレ……。
     大人として、やってはいけないことだった。
     ……むしろ、人として、やってはいけない事だった。


    「「「逆ギレかよ!」」」


    「黙れ小僧! お前らにこの小説の不幸が癒せるのか? おまえらが、それぞれが好き勝手投げてよこした小説が『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』だ! いくら好き勝手っていったってな! 好き勝手すぎんだろ! 限度あんだろ! まとめ読んだか? どんだけのカオスだよ! こんなん、今日中に綺麗にまとめきれるか! ミステリーになれず、ホラーにもなりきれぬ……。哀れで醜い、それでもな……こいつは、かわいい作品だ! お前らにこの作品を救えるか!?」


    「うっわ……」
    「ここで、そんなパロディかよ……」
    「さぶっ」

    「前々から思ってたけど……北乃ガラナって」
    「安っすいよな……」
    「あ、それ俺も思った。全作品に見事なまでに、中身ない」

    「カク人がそうなんでしょ。仕方が無いよ、そこは(笑)」
    「プッ……スッカスカ(笑)」

    「「「スッカスカ! スッカスカ! スッカスカ! 北乃ガラナはスッカスカ!!」」」

     全員の「スッカスカ!」コールが魔力炉空間に響き渡る。

     その場で崩れ落ちる北乃ガラナ。しかし彼はよろよろと立ち上がり、ふりしぼるような声でうめいた。

    「クッ……せっかく、ボクが全員ひとりひとりに感謝の言葉を述べて、これからもカクヨムを盛り上げていこうぜ、これからもお互いがんばろうぜ的な、いい感じに感動のラストにしようとしてたのに……」


    「「「スッカスカ! スッカスカ! スッカスカ! 北乃ガラナは頭がスッカスカ!!」」」


     なおも鳴り止まぬ「スッカスカ!」コール。このことは北乃ガラナの心を酷く痛めた。痛めつけた。

    「スッカス作家!!」

     誰かが旨いことをいうと、どっと笑いが起きる。

    「……スッカス作家とまでいう。……ああ、そうさ。ボクはスッカス作家だ……。だからそんなボクが、とっておきのスッカスカなオチを投下してやる。おまえらの一週間を台無しにしてやる」

    「……(プッ)」

    「いま、キミまで笑っていなかったか? ……フタヒロ」

    「いえ……そんなことは」

    「……まぁ、いい。フタヒロ『例』のやつを『例』のオチを」

    「『身体の節々』ですか? それとも『眼精疲労』? ここはやはり定番の『膝の痛み』でしょうか? 私の近況ノートで匂わせていた、最新版の『腹筋がバッチリ割れる』にしますか?」

    「そうさな……」
  • 「ちょっと待ったぁーっ!!」

    バンッ!と乱暴に部屋の扉が開けられ、とあるヘンタ……いや、変装した一人の男が入ってきた。
    そう。上半身がカブトムシ、下半身がブルマーといういで立ちの男、フタヒロの双子の兄であるイチヒロである。

    「あっ! やっぱりお前履いちゃったな!? そのブルマー」
    ガラナがわなわなと震える指をイチヒロに向けると、イチヒロはにまりと不敵な笑みを浮かべた。

    「ええ。もちろん。なぜならこの伝説のブルマーは禁忌魔術師のためにあるのですからね。そう……。禁忌魔術の別の一派である、この私のために」

    フタヒロと同じ整った顔を面白そうに歪めるイチヒロに、ガラナは憎悪の炎を燃やした。
    「なんだって……!? お前が、禁忌魔術「Feti/RERO」の遣い手の末裔だと……!?……ということは、まさか」
    「そうです。私が変なおじさんです」

    ガラナの背後でだっふんだぁ!のキメ顔をしたフタヒロが【アトランティスの魔術師殺し】をガラナめがけて振りかざした。

    「お前に付き従うフリをしていたのは、すべてはこの魔力炉のエネルギーを手に入れるためッ! このエネルギーは我が「Feti/RERO」が使わせてもらううぅぅッ!!」

    そう言うが早いが、長ネギの先端を尖らせたような透明の鋭利な物体をガラナの背中に突き刺した。
  • ああっ(゚Д゚;)
    ここにきてガラナさんとかぶったーーーー!!!
  • せっかくオチにもっていこうとしていたところにすみません💦
    私の投稿はなかったことにしてください💦
  • そんなわけで、感動のフィナーレに向けて投稿しました。

    いちおう本日中まで待機。
    んで、どなたかかの続きやオチを体育座りして待ちます。

    とくに無い場合は、ボクのオチが投下されます。
    それはそれでいいでしょう(笑)


  • あwww
  • いやいや! ひまわりさん! 感謝! それ感謝だ!

    いや、ぜんぜん繋がりますよ。

    全員が集まったところに、乱入するカブトムシブルマーw
    ラストにふさわしい展開!!

    んじゃ、ひまわりさんのが最新版で。

    誰かおらぬのか!
  • かぶりとか気にしなくていいですよ。

    その場合、接続や流れを最低限調整するかも~ですが、
    基本的にそのまま掲載させていただきます。

    自分のは、誰もいない場合の保険です
    最低限の、本当に最低限の、自賠責程度の保険なので(笑)


    「誰かオチを試す勇気のある者がおらぬのか!」
  • 最後面白いですw

    別のところに突き立てられて
    ヴィーンヴィーンとイモムシのように動き出すアトランティスの魔術師殺し

    じゃなくてよかったです(笑)

    いやー、でもそれも面白いかも知れませんねw
  • ユーリさんのコメントに既視感がw
  • タイトルの回収、そして伝家の宝刀、ハートフルな展開!
    みんなの想いが一つになり、ガラナの心を優しく癒す!
    さぁハードルは上がった!
    そして疲れた……勢いだけで書いたので編集はご自由に!
  • とりあえずやり切りました。
    あとは皆さんの作品を待ちたいと思います。パタッ
  • ぷつり、と皮膚を突き破る感触が【アトランティスの魔術師殺し】を持つフタヒロの手に伝わった刹那。

    「「ちょっと待ったぁーっ!!」」

    再びガラナの部屋に乱入した男が現れた。
    男の名は相良。
    彼は警視庁サイバー捜査課警部であり、また身分を隠してはいたが石田や小早川同様、時空警察のメンバーでもあった。
    その証拠に、彼は今トスンパ太閤からお仕置きでつけられたB地区の洗濯バサミをカチカチと揺らしながら飛び込んできたのだ。
    その手に高々と掲げられていたのは、一足の白いサイハイソックスであった。

    「イチヒロ!フタヒロ!「Feti/RERO」の完成のためには、ブルマーのほかにもう一つ、この白サイハイがなければならないんだっ!」

    相良の背後から、赤と黄色のレザースーツに身を包んだ二人の女が姿を現した。

    「そのとおり。ようやくここに伝説のブルマーと白サイハイ、二つが揃ったわ。これで私たちカクヨム作家の悲願が達成される!!」

    「……で?」
    背中の皮一枚を突き刺されたまま、苦悶の表情を浮かべながらガラナが問いかけた。

    「え?」
    「で、なんで相良は白サイハイを手に持ってるんだ!?
    ここはイチヒロみたいに履いて登場するのがお約束だろ!?」

    白サイハイを掲げたままの相良は、洗濯バサミを揺らして振り返る。
    その形相には「お前は何もわかっていない!!」的な侮蔑の色がはっきりと表れていた。

    「何を言っている!?俺にとっての白サイハイはこの世の至宝!!
    神が与えたもうたこの清らかなレッグウェアは完璧な曲線美を誇る女性の脚にこそ履かれるものなのだッ!乾いた笑いをひとつ取るためだけになんびとたりとも汚すべきではないッ!!」

    「え…? じゃあ、そのサイハイどうするの? ヒラヒラと手に持ったままじゃ「Feti/RERO」は発動しないんじゃ……」
    そう言うフタヒロと相良の視線が同じ方向に向けられた。

    「「え……と、 私たちにこれを履けと?」」
    全身ぴっちりのレザースーツをまとったTSUBAKIとHIMAWARIが後ずさる。

    「だって、相良が女にしか履かせられないって言うし」
    「ブラの目撃情報があっても、さつきまるが結局男か女かについては誰も明かしてなかったし」

    ガラナの部屋に集まった全員がチラチラと二人に視線を送る。
    いたたまれなくなった二人は白サイハイを互いになすりつけ始めた。

    「HIMAWARIちゃんが履いたらどう?」
    「でっ、でも、このサイハイを履くにはこの全身スーツを脱がなきゃじゃない。私、この下はノーブ……コホン、つっ、TSUBAKIちゃんこそ、レオタードタイプのレザースーツなんだから、ブーツさえ脱げば履けるんじゃなくって?」

    「いや! サイハイを履いていいのは十代、頑張ってもU25だ。お前達はどう見てもその資格がないだろう」
    妙なこだわりをもつガラナまでが口を出してくる。

    緊迫していたはずの現場にぐだぐだな空気が充満してきた時だった。

    「では私が履きましょう!!」
  • 今度は関川さんとかぶったwww

    では、僭越ながら私の書いた方を先に回していただけませんか。
    最後の「では私が履きましょう!!」をさつきまるさんの台詞「ちょっと待ったぁーっ!!」に差し替えて続けるのはいかがでしょう?
    で、私の話ではガラナさんあんまり深く刺されてなかったですけど、もうぐっさりと刺されちゃったことにしてしまいましょうか。

    ガラナさん、そんな感じでつなげていただくことはできますか?
    いえ、私の言うとおりのつなぎ方じゃなくていいのですが、関川さんの書いたものがクライマックス的に素晴らしいと思ったので✨
  • そしてほぼ同時に……

    「ちょっと待ったぁーっ!!」

    バンッ!と部屋の扉が開くと同時に、稲妻のごとく現れたのはさつきまるだった。

    「あ。間にあわんかった」
    さつきまるはそう言って、つまらなそうにガラナの体を蹴とばした。
    ガラナはうつ伏せで、背中には【アトランティスの魔術師殺し】がグッサリと、それはもう救いようもないくらいグッサリと刺さっている。

    「さ、さつきまる!お前殺されたはずじゃ……」
    相良が驚きに指を震わせながらさつきまるを指さす。
    「そ、そうだ、確かに貼り付けになっていた!」
    うみはワナワナと震えていた。
    「あ、アレですか、ミツヒロですよ。変装上手のね」
    その言葉にフタヒロはニヤリと笑った。
    「ええ、もう一人、都合のいい弟がいましてね。三つ子の」
    「それは、ちょっと無理が……」

    「そんなことはどうでもいい!それより今こいつに死なれちゃ困るんだ!」
    そう言ったのは黒馬くぅだった。
    「また突然だな……」
    フタヒロが言った。
    「……せっかく締め出しておいたのにノコノコと再登場してくるとは」
    「いや、オレだって黒幕として、オレの役割が何だったか知りたいんだ!
     オレは何のために生まれたのか、オレの本当の使命はなんなのか!」

    「いや、それを言うならオレも知りたい」と、橘ミコト
    「ああ、オレもこの物語でどういう役割りを果たしたのか知りたい」
    しめさばも不満顔だ。
    「オレもだ。結局なんの事件だったのかもわからん」
    夕日ゆうやも腕を組んで困り顔だ。

    そんな混沌の中……虫の息だがガラナはかろうじて意識を保っていた。
    彼は幸せだった。
    こんなにも人が集まり、楽しく自分なりの物語を残してくれた。
    それをまともな作品に仕上げられないのが心残りだった。
    「ああ、もっと、オレにカクヨム愛があれば……」

    ガラナがそうつぶやいた時だった。
    「あ!それだ!」
    真詩雫が叫んだ。
    「ウサギ!めこ!アレ持ってきてよ!」
    「あれってなに?」
    「カブトムシよ!タイトル回収よ!カクヨム愛が足りない時はカブトムシを食べさせればいいのよ!」
    「えっ?」
    ガラナのつぶやきは誰の耳にも届かなかった。

    「よーしっ!いってみよう!」
    ガラナの口にカブトムシが詰め込まれた。トップバッターは真詩雫だった。自力が噛めないので、頭と顎を掴んで強制的にカミカミさせた。
    「まだまだいけそう!どんどん持ってきて!」
    二匹、三匹とカブトムシが詰め込まれていく。
    ガラナは途中で嫌そうな顔をしたが、誰も気にしない。
    みんなで一匹ずつ、順番に並んでガラナの口にカブトムシを押し込んでゆく。
    「ガラナ!元気になぁれ!」
    みんなの想いが一つに重なった瞬間だった。

    そしてガラナは一命をとりとめた。
    それどころか元気になって復活した。
    そしてガラナは声高らかに宣言した。
    「いいだろう、お前たち、これから最高のコメディーを見せてやるっ!」
  • ひまわりさん、簡単ながら入れ替えました!
    ひまわりカレンダー(裏)を見ながらなんとかキャラクターを出してみました。そして沈黙するガラナ。
    たぶんせっせと爆弾を作っているのでしょう。
  • ちょっと投稿が止まってる当たり、まずい展開だったかもしれません。
    ガラナ……すまない。
    最後にやらかしてしまったようだ。
    ということで、編集作業でのリカバリーを期待しています!
  • そんなわけで、おつかれさまでした!
    ここまでと、致したくおもいます。

    勢いだけではじまったこの当企画。

    「自主企画って、やってみたかったんだよねー」という、軽すぎる動機ではじまり『子供が、まちがって非常ベルボタンを押してしまった』状態だった当企画ではありますが、当初は5人程度でサクッといくだろうなーというボクの予測を大きく裏切り、最終的には投稿人数で17名ものカクヨム作家様が集結するという、無駄に豪華メンバーでお送りする企画となりました。

    燃え広がる野火の如く、日々拡がる延焼っぷりに「……やべえ」となるという、貴重な体験をさせていただきました。

    そんな多くの方に関わっていただき、ありがとうございました。
    貴重なお時間を割いていただき、感謝の思いしかありません。

    そして、最終日「ここにいるぞ!」な活躍の、最終日の陽野ひまわりさんと関川二尋さんに改めて拍手を! いや……こんなん、難しいですって(笑)

    そんなお二人の投稿をベースに、最終話をつくりたいと思います。
    これから編集するんで、すこし時間をください。

    挨拶もそこそこですが、最終話投稿後に、改めて近況ノートにて。


    【参加作家様紹介】(参加順・紹介作品は最新連載か星の数で一つだけ決めました・敬称略)

    『さつきまる』 作品「フェアリーウェイト」

    『関川 二尋』 作品「アトランティスのつまようじ」

    『ゆうけん』 作品「バカップルのやりとり」

    『萱草真詩雫』 作品「~綴られた想い達~」

    『壊れた人形』 作品「歌詞集」

    『振悶亭めこ』 作品「松戸さん家の優しい時間」

    『ユーリ・トヨタ』 作品「こちら藤堂忠三郎、何故か温泉に行っています。」

    『叶 良辰』 作品「幼馴染がイソギンチャクと付き合うことになった件」「ウェイトレス・ミオの異世界スポーツバー「イギーダ」繁盛記」

    『夕日ゆうや』 作品「ピッキングマイスター!」

    『橘ミコト』 作品「国立魔術大学における古生物学の日常」

    『相良壱』 作品「世界の果てで『リサイクルショップ』始めました」

    『たまご』 作品「世界は幼女に支配されました」

    『しめさば』 作品「剃り残した髭、あるいは、女子高生の制服」

    『黄間友香』 作品「ラジオ★ミッドナイト」

    『高尾つばき』 作品「猟奇なガール」

    『陽野ひまわり』 作品「わびすけのつぶやき」
  • ごめん、タイムアップだ。
    ひまわりさんの分まで編集&UPしました。

    オチまでいかんかったw
    もう、体力の限界。続きは、また後で。
  • 主催者のガラナさん、参加者の皆さんお疲れ様でした!
    主催者のガラナさんはこれから最終話及び編集に入られるとのことで
    まだ続きはございますが、その間にガラナさんのこれまでの功績を
    ここに記載しておこうかと

    ・異世界で一番盛り上がるのは何祭り? 『ドラゴン追い祭り』
      65,507文字
    ・白と白【シロとハク】かえれ!震撃のグリーンブルーファンタジアへ
     53,179文字
    ・『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』  
     47,310文字 ←最終話追加予定
    ・可憐なエルフ少女は、きょうもカウンターで寿司をにぎる
     1,024文字
    ・スティーブンキン部。
     4,565文字
    ・シン・グンマ
     5,311文字

    とここまで書いてみて気がついたのですが、今作はすでに偉業というか『北乃ガラナ三部作』の一角であり、「北乃ガラナ = カブトムシ」という送り名がつくきっかけであり、「ガラナ? ああ、あのカブトムシ食べた人?」という最強伝説で話が通じるようになり、そのガラナの名を口に出すだけでみんななぜか爆笑してしまうという、いろいろな意味で記録にも記憶にも残る一作となっていくことを期待してやみません(いつもながら悪意はない、アステマなみに)。
  • というか、笑いがとまらないんですがw
    なぜか何度もあのくだりを見てしまうwww
  • >たまごさん。

    まだだ。まだ終わらんよ。
    (おわらせてぇw)

    たまごさんも、お疲れさまでした。
    久々に絡めて嬉しかったです。

    参加ありがとうございました。



    >叶 良辰さん

    なんという場外乱闘っぷりw 
    カノウ! 表にでろやあ!

    イソギンと同格にもっていこうとする
    なんというカノウの罠……。
  • 叶さん、ガラナさんの作品まとめ、ありがとうございます。
    こうして功績を眺めていると5万文字あたりで大きな壁があるのが一目でわかりますね。
    今回のリレー小説がその壁を壊す、なにかのヒントになればと(他人事ながら)願わずにはいられません。
    というか、がんばってこの作品を核にして10万文字の作品に仕上げるというのも(他人事ながら)いいかもしれないと思いました。
    ガラナさんは気づいていないようですが、ここまで作品一覧をまとめたり、時には厳しい言葉を投げかけながら、それでもガラナさんを応援している叶さんの姿に(他人事ながら)感動しました。
    さて、現在投稿分を読む限り、ガラナさんの頭にアトランティスが刺さっており、カブトムシハムハム展開がなくなる予感ですが、どうぞ思うままに編集を進めてほしいと思っております。
    Written By F.Sekikawa

    ぜひ叶さん作成の一覧をエピローグにも付け加えてほしいと思いました。
  • 壊れた人形さん。ドモドモ。やっと更新したよ。
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