エッセイの更新が滞っているので、2015年のバレンタインに某所で発表したものを引っ張り出してきました。ただ、あらかじめ断っておくと、とてもじゃないですがバレンタインに読むようなものじゃありません。まず間違いなく、戸松史上最も下品な話なので(お下劣というほどではないと思いますが)。
やってることとしては「九十九墓村事件」と同じで、真面目腐った文体にギャグを織り交ぜていくスタイルになってます。ハイテンションなボケツッコミよりも、こういう路線の方が小説には向いてる気がしますね。
描写らしい描写もなく、さくさくと話を進めていく構成は『野崎まど劇場』の影響かもしれません。ギャグの感じもあの系統っちゃあの系統ですしね。
舞台がS県なのはわたしの趣味なのですが、公立なのに共学じゃない学校がいまだ残っている都道府県ということで選んだ側面もあります。