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自主企画「短編ミステリの感想を書かせてください3」総括

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054891124198

無事、企画期間が終了しました。短い間ではございましたが、参加していただいたみなさんには改めてお礼申し上げます。

全作品に目を通し感想を書く。そんな前提で続けているのがこの企画です。であればこそ、「短編ミステリ」という縛りが必要とされたわけですね。中編以上になってくると読むだけでも大変ですし、ミステリ以外だと感想を書くのが難しくなってくる。あらかじめ「ミステリ原理主義者として振る舞う」と宣言したのも、それがわたしにとって一番楽に感想を書けるスタンスだからです。

そうした主催の事情ありきの企画なので、参加作が集まるだけでもありがたく思います。おそらく、ほどほどにニッチな路線なのでしょうね。毎度、どうにかわたしのキャパシティで対応できるだけの数に収まってくれる。

参加作の傾向ですが、今回は短編集が1作もありませんでしたね。これはちょっと意外でした。シリーズ探偵ものが見当たらないのもはじめてのことです。シリーズにしようと思えばできそうなものは何作かあったのですが。

逆に多かったのが、どんでん返し系列の作品で……ああ、だからシリーズ展開できないのかといま納得しました。ただ、意外な真相の演出という点において徹底したものはあんまりなかったかな、という気がします。最初からどんでん返しを意図したものじゃない、と言われればそれまでなのですが、企画の性質上そういう観点からの感想を書かざるを得ないのが若干心苦しいところです。

といっても、そういう作品はカテゴリーエラーだから投じるな、というのではありません。いや、明確にカテエラと自覚されている場合はアレですが、「これってミステリとして見たときどうなんだろう」という興味がわずかでもあれば、今後も積極的に参加してほしいと思っています。そのくらい多様性があった方が楽しいですし、この企画になんらかの有用性があるとすれば、ジャンルの偏狭さにあえて触れてもらうことだと思っているので。

もちろん、ジャンル以前にわたし個人としての偏り、というものも当然あります。読み合いを趣旨とした企画ではないのですが、わたしが書く感想の傾向を知ってもらうというためにも、なるべく他の参加作を参照することをお勧めします。その方が適切に感想を受け止められるのではないかと。

何はともあれ、読み専の方も含めてありがとうございました。パート4でまたお会いしましょう。

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