「ガラスの街」の先がなかなか描けません。というのも、冬から春に掛けては終わりの見えないロシア兵の手記翻訳作業と文藝賞に差し出すモノを期限ギリギリまで書き続けて期限当日に提出。その後は死亡しておりました。
仕事も落ち着いてきたので、ようやくベッドにゴロゴロしながら、ガラスの街へ旅立てる気がします。
ロシア兵の手記(英: ZOV56)は、2022年4月に当時ロシア空挺軍の契約兵であった方がロシアのSNSに投稿した戦地での記録になるのですが、彼は今政府に追われてフランスで活動しているようです。
私自身、元空挺部隊出身で、ミリタリーに多少興味を持つ者としてロシアの侵攻の様子を初日からメディア越しに追っていました。しかし知れば知るほど彼らの作戦は不可解で非合理的に思えてなりません。そんな思いは、ウクライナの領土に突然投入された兵士たち自身も感じていた事なのだと、手記を翻訳していく中で分かってきました。この手記はあくまで一つの証言に過ぎませんが、流出してくる他の情報と重ねても、大筋は真実かと思います。
又この手記は、アルゴノート社という国内出版社から日本語全訳版が発売されるはずでしたが、諸事情により発禁。そのため地道に訳し続けています。元々は自分の興味を満たすために続けている翻訳ですが、141枚に及ぶ手記の翻訳は時折苦痛であり、足跡を残して下さる方や応援して下さる方の存在が大変励みになっています。どん臭い更新頻度で申し訳ございません、いつもありがとうございます。
また、新連載「内通者」、「トーキョーを制圧せよ!」を出してますが、これは畏れ多くも文藝賞に提出した「内通者」ほぼそのまんまです。小説新人賞は初めて挑戦しましたが、一次選考は通ったらいいな〜