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ミラーズエッジ番外編と「ガラスの街」について

ミラーズエッジ番外編をいつもご拝読いただきありがとうございます。

この近況では、この小説で描きたいテーマについて曖昧な部分も含めて話していきます。

ところで私は18歳を過ぎたあたりから、それ以前の感情的な体験を思い出せなくなることがよくあります。大人になるにつれて、「周囲に追いつきたい」とか、「大人としての自分」を意識するあまり、自分の中で排除してきた心境や上書きされた記憶に埋もれてしまったものが、たくさんあるように思えます。

読者の皆様にはそのような体験はお有りでしょうか?

単に私が自己抑制をかけがちな性格なのかもしれませんが、だからこそたまに蘇る少年期の感情には抑えきれなくなるような感動が芽生えます。

そういった心情を文として、更にはひとつの物語としてカタチにすることができるなら、こんな幸せなことはないと思いました。

例えば集団生活における自分、、

全体とか皆の空気に呑まれる気持ちのよさと、その中で自我を感じて疎外感に陥ったりする葛藤、そして子供心の中に完全に入って真実と重なる悟りみたいな心境

などなど、つたない表現ではありますが、、

こういう心情ないし経験を物語にしたい。それをストーリーとして起承転結的に描いてもいいし、波のサイクルのように繰り返してもいい。子供時代と大人の世界、依存心と愛、自我と集団我、こういった心情各々のフィールドをこの「ガラスの街」で生活する人間に乗せていきたい。

現実世界でそういった種々の感情が芽生える時というのは、往々にして絵面的にはパッとしなかったり、曖昧な感情のまま消えてしまうことも多いと思います。しかし、この「ガラスの街」では、現代社会の束縛みたいな現象が極端に分かりやすく出現したような世界なので、そういった心情の変化を読み手に分かりやすく、かつ共感されるように描けるのではないかと思いました。

最終的にこの作品をK SECの仕掛ける陰謀との戦いや、善悪二原論的な道徳中心の内容にまとめてしまうのはつまらないと思うし、かといって共感を呼びそうな心理描写ばかりを並べて「共感の嵐」みたいなエッセイにもしたくありません。

読み物として何かしらのメッセージはあり、それでいて普通の生活を送ってきた人なら入り込める世界になればいいなと思っています。

これまでの各ストーリーは、その時その時の思いつきで書いたもので、物語同士の順番などを意識していない場合がありますが、いずれも私が想像した「ガラスの街」での生活を共通のテーマにして書いていて、最終的にはまとまったストーリーに仕上げるつもりです。

いつも応援ありがとうございます。
今度ともよろしくお願いします。

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