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『玄冬記』最新話更新。20231118

寒い、秋は一体何処に行ったんでしょうか……。
どーも、ソースケです。

『玄冬記』の最新話を更新しました。
ウェルロッドがニニオに呼び出される話。
新たな補給路も安定してきて、前線もとりあえずは安心です。
そんな中でのニニオからの呼び出し、まぁ簡単に予想できる事かと思います。

正直に言うと、魔王軍の扱いに困っています。
玄冬記自体は王国内のゴタゴタを書くつもりで始めたんですが、魔王軍の存在が非常に扱いづらい。
掘り下げるつもりはないんですが、せめて将軍級のキャラはどれくらいか出さないと話が回らない。
戦らしい戦をやりたいのは山々なんですが、そうなると比重が王国内から離れてしまう……。
個人的には細かい政治的な駆け引きなんてものは書いてないつもりなんですが、構造が複雑になって行くので、その上で魔王軍の話まで出てきたらもう……。
まぁ、書いちゃ駄目って話でもないので書いちゃおうかな……。

ただ一つ、前作の『おまかね』の本編でも話が出ましたが、『魔王』という存在は実際にはいません。
それと、魔王軍の本拠地は王国のある世界には存在しません。
それはまぁ、『おまかね』でも『玄冬記』でも関係のない話なので全く触れません。
これを回収するのはもっと別の物語です。
その物語を書くために、『おまかね』や『玄冬記』を書いているのが実際の所。
ただこの物語、書くのがいつになるのかわかりませんが。

話は変わります。
戦の描写をもっと上手く書けるようになりたい。
個人の活躍、戦術、戦略、政治的な動き。
これらを全て含めた戦シーンが書けるようになりたい。
強い兵士が一人いても戦には勝てません。
強い大隊が一個いっても、戦には勝てるかもしれませんが、戦争には勝てません。
軍隊が強力でも、戦争には勝てるかもしれませんが、その後に幾多の戦争が連なり、結局いつかは負けます。
真に戦争を終わらせることが出来るのは政治だと私は考えています。
だからこそ、ニニオやカルカノ、ウィンチェスターが重要なんです。
もちろん、その後に続く政治家も。
玄冬記の政治システムは危険を孕んでいると私は考えます。
審議会システムです。
立憲君主制という制度は特に危険とは思いません。
ガーランドがやった『完全能力主義』が問題だと考えています。
何故?と思うでしょう。
能力のある人間が上に立つのは悪いことではありません。
しかし、それが加速すると『選民思想』が生まれます。
その選民思想は能力のないものに対する攻撃性を持ち始めます。
これ以上は差し控えますが、『THE WAVE』という2008年制作のドイツ映画を観てください。
私の言いたいことはこれです。
玄冬記の政治システムは既に片足を突っ込んでいると思います。
ただ、この世界観の場合、攻撃性の向く先は基本的に魔王軍です。
しかし、ちょっとしたボタンの掛け違いによっておかしな事になる。
それが表面化したのが『マンリヒャーの反乱』でありアブトマットの暴走だと私は思います。
そういう意味で、元老院制の方がマシだと思っています。
能力のある無しに関わらず、全貴族が参加する。
一般人も入れるべきなんでしょうが、急造の一院制なので仕方ない。
魔王軍が消えて平和になったならば、元老院が貴族院や上院と呼ばれるようになり、一般から選挙で選ばれた庶民院や下院が作られるべきかなと。

なんか、政治色強めのノートで申し訳ない。
私個人としては独裁だろうが民主主義だろうが、その国に住む人々が幸せだと思えるならば政治システムなんてどうでもいいと思ってます。
絶対にこうあるべき!という押し付けこそ、独裁的に思ってしまうので。
断言しますが、私は政治批判がしたいわけではありません。
困難に直面した人間の苦悩や努力を書きたいのであって、私の書く政治はソレにリアリティをもたせるエッセンスの一つでしかありません。
自分ならどう動くか、そんな事を考えながら読んでもらえると嬉しいです。

なんでこんなに長くなったんや……。
とにかく、次回はまたニニオが出てきてなんかやってくれる筈です。
では、また次回。

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