こばなし。
作品の題名はともかくとして、中身の区切りは番号で済ませてしまうことが多いです。だいたい書いている間は番号さえつけないただの区切り、数行の空白ということもほとんど。完成させる段階になってようやく、このあたりで分けようかな、みたいなことを考えておるわけです。そうして手前から流し読みながら順番に番号を振っていく。
したがって「私の支配者」ではアップロードに際して内容を読み返しながらエピソードの題によさげなフレーズがないか探しておいて、最後に一番上に戻ってポンと名付けておりました。もちろんポンと浮かんでこないものもある。第1章はだいたい舞台の場所の名前にしてたんでいいですが、2~4章はわりと悩んだ記憶があります。似たような節も多いし、しばらく前に名付けた節と文言が被りそうになったり……。
一応章分けもしてますが、上げてる間は2章も3章も名無しでした。結局地域の名前にしようということで決めましたが、イスタンブールからのアフリカというのもなかなかアフリカの扱いが酷い。すまぬ。
「リリウム」は「私の支配者」と投稿期間が被ったこともあって、こちらはシンプルにしようということで番号のままにしてあります。"6と7の間"というのもあとで書き足したのがわかるようにありのまま。今から中身がわかるようにしてもいいのだけど、それはそれで野暮ったくなってしまう気もする。(あるいは短すぎてクリック回避性能が高くなってしまっているということもあるのだろうか)
「流氷姫」は「私の支配者」式に立ち戻って後付け名付けです。こちらは一節一節がそこそこ長いし、それなりにテーマも立っているのであまり悩まなかったです。印象的な要素を読点で繋げる。『ねじまき鳥クロニクル』みたいでなかなかいいでしょ?
「狐の家族」は一転してもとから章の名前がついています。「リリウム」「流氷姫」についてはそれぞれが『心水体器』という長編の中の1個章である、という意識があるので下部に章を設けていないのですが、「狐の家族」はもともと完全に独立した1作品なので章があります。そして章の名前+番号で節の題としている。
そういう意味ではむしろ「リリウム」式なのかもしれない。上げる時に節の題で一切悩んでないですし。あと小説管理画面でエピソードが綺麗にずらっと並んでいるのを見たかった、というのもちょっとあります。
ともかく、作品のキャプションで「201X年の作」などと書いておりますが、手直しはもちろん、節の名付けもアップロード時点でしているのです。後付けなのです。書きながらつけてきたものではないということを頃合いを見て言っておきたかったのです。
そんな動機でエピソードの名付けの話でした。のし。
↓言及作品のリンクです。よかったらどぞ。
「私の支配者」(成仏)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885647655「心水体器:リリウム」(寝かせ中)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886002067「心水体器:流氷姫は微笑まない」(工事中)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886749032「狐の家族(心水体器)」(供養中)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887002778