そんなことがありえるのか論考

探偵が事件に遭遇しやすい問題については書いたのか?
もはや自分ですら覚えていないけど、最近自分でよく考えていることなので。
探偵はなぜ事件に遭遇するのでしょうか?
それは作者の都合です。とメタなことを言えばそうですが、その蓋然性について考えたいと思います。
結論から言えば、私の最近の一番の悩みはミステリーとして出来がいいほど、探偵の事件に関与する確率が低下するということです。
犯人は捕まらないためには努力をします。小説としての完成度が高ければ、高いほどその努力はトリックとして現れます。犯人の想定としては警察を欺くために用意された罠なので、破るのは相当困難ですし本一冊分のページが必要なのも納得でしょう。
ただ、そのためには準備が不可欠です。物理トリックならワイヤーが必要かもしれませんし、毒殺なら毒が、それを対象に自然に飲ませるためのテクニックもいるでしょう。偽装工作には大いに頭を悩ませるはずです。
これが突発的な犯行であれば、私はまだ納得できます。火スぺなどでありそうですが、妻の浮気を知った旦那がカッとなって絞め殺してしまって、あわてて自殺に見せかける・・・などでしょうか。
月並みならぬ曜日並みな例を挙げるとそんな感じです。無計画であるがゆえにまだ許容範囲内です。それでも不満ではあるのですが。
ただ、問題は計画的な場合です。殺意に惹かれるように探偵は事件に遭遇するのがどうしても納得がいかないのです。犯人が緻密に練って練り上げていた計画が実行に移されるちょうどその日にやってくる探偵というのは何者なのでしょうか?
最近出たミステリーでも「事件に会う体質」などと言われているようなので、解決手段はそれくらいなのでしょう。あとは一般人が小説的な要請で探偵になるケース・・・・・・。
やはり納得がいかないですね。

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