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裾野が広がるから、頂きが高くなる

ある界隈が、初心者をたくさん受け入れられると、その界隈は賑わいます。
逆に、初心者お断りの文化というか風土になると、その界隈は廃れていきます。

初心者をたくさん受け入れるというのには、少なくとも二つの要素があるかなと個人的には思います。
(1)界隈で活躍している人たちが、初心者に優しい
(2)技術的に参加しやすい

(1)については、初心者の方が成長していくために必要です。
下手で、失敗しても、再度挑戦する気持ちになれる風土。空気感。
ステップアップしていける要素が、階段のように用意されていることも大事かもしれません。

(2)については、技術の進歩で界隈に参加しやすくなるというもの。
わかりやすい例としては、動画配信があるでしょう。
スマホで簡単に動画が撮れて、アプリで編集もできる。
YouTubeというプラットフォームで誰でも制作した動画を発信できる。

小説の場合、(2)については、今だとスマホと小説投稿サイト。
一昔前であれば、パソコンとWebサイト。
もっと前になるとワープロですかね。

技術の進歩によって、小説を書くことが誰でもできるようになりました。
発信することも可能です。
電子書籍であれば、独りで出版までもできる。

近い将来は、AIの支援を受けることも、当たり前になっていくでしょう。
個人の感じ方の問題は別として。
便利なものが広がっていくのは、止めようがないと思います。

ここまでが、今回のタイトルの「裾野が広がる」のお話。


砂浜や公園の砂場で高い山を作ろうとすると、どうなるか。
裾野を広げないと高く作れませんね。
逆に言うと、裾野が広がることで、その界隈の頂点は高くなる。


エンタメの世界であれば、頂点ではより高度な工夫がされた物語が必要になると考えます。

例えば、複数のログラインが絡み合った物語みたいな。
世界観やキャラクターの掘り下げのレベルも高くなるでしょう。
同時にわかりやすさや短い時間で理解される工夫も進歩していくように思います。

Web小説のランキング上位になる工夫。
公募で受賞するための工夫。
物語を作れるだけでは、頂点には届かないんだよなぁと思う今日この頃です。

今いる時代を嘆いても仕方ないですよね。
自分自身のアップデートを怠らないようにしていこう。
ちょっと背伸びする課題に挑戦していこうと思います。

五月二十二日から公開する新作長編は、書き下ろしではなく、連載という形の挑戦です。

応援よろしくお願いします。

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