【執筆中のつぶやき】
すみません。
ちょっと、穏やかならざるネタなんですが。
小説の中で、(あくまでも! 小説の中で!)
「そんなことをしたら縛り首だ」とか、「断頭台送りにしてやる」といった台詞を書きたくなるシーンって……ありませんか?(ありますよね?)
今書いた2つの台詞、似ているようで、まったく違うということに気づきました。
つまり、小説の舞台となる国(地域?)の文化が、「絞首刑」なのか、「斬首刑」なのかを決めておかないと、書くことができないのです。
ちなみに、現代において、世界的には「銃殺刑」が多いようです。「薬殺刑」もあります。
また、死刑制度を取り入れていない国もあります。そういう国を舞台にした場合、そもそも、上記のような台詞を書くことはできないのです。(たぶん)
ちょっと「軽口を叩く」感じのニュアンスで入れようと思った台詞なのに、無茶苦茶、奥が深かった!
……そして、調べたくもないようなことを調べる羽目にもなりました。
勉強にはなったけど、あんまり見たいもんじゃない……。
【更新予定】
「女王陛下との婚約について、あなたに話しておきたいことがある」
静かに切り出したハオリュウに、クーティエの心臓が跳ね上がった。
彼女の顔は一瞬にして凍りつき、呼吸が止まる。
そして――。
ハオリュウは、クーティエに誓いを立てる。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第三部 海誓山盟 第二章 黄泉路の枷鎖よ
4.絹糸の織りゆく道-4
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330663617927876 (公開時間になりましたら、アクセスできます)
明日、金曜日 20:20 投稿します。
※第三部 第二章は、
2023年9月1日 ~ 2024年2月9日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「クーティエとハオリュウ4」
ハオリュウが「身分というものをなくす」と言い出しました。
現時点では、まったく現実味がありませんし、実現するとしても、それはずっとずっと先のこと。
それでも、クーティエとの未来が拓けたかな……と、思います。
十二歳のハオリュウと、十歳のクーティエの会話としては、年齢的にちょっと無理があるような気もしますが、……ここは「通し」にします!
(本当は、特に、クーティエの年齢をもう少し上げたかったのですが、レイウェンとシャンリーが鷹刀を出た時期などを考えると、これ以上、上にすることはできなかったのです。初期設定では八歳だったのを、これでも無理に上げたのです……)
「君のために、世界を変えるよ」と言ったも同然のくせに、「好きだよ」「愛しているよ」的なことは、ひとことも言わないのがハオリュウです。
(やはり、いろいろ問題のある貴公子と思われます)
レイウェンの家の「アプローチの光る縁石」については、初めて草薙家が出てきたシーン(第二部 第一章。リュイセンが「よもぎあんパンの仇!」として、クーティエに成敗されそうになった回)に出てきたのですが…………おそらく、誰も覚えていないと思います。
100万字の時を超え、やっと意味をもたせることができて、作者(だけ)は、満足です……。
なお。
『デヴァイン・シンフォニア』の舞台となっている架空の国では、銃殺刑が採用されていると思われます。
現実の現代において、世界的には銃殺刑が多く、この物語は時代的には「現代」。
そしてまた、作中で、割と普通に銃を使っていることを考えても、銃殺刑と考えるのが妥当かと。
そのため、本文中では、「縛り首」も「断頭台」も使えなかったのでした。
(初稿では、「縛り首」でした)
【次回予告】
「改めまして。どうか、僕に力を貸してください」
草薙家の玄関口に現れたハオリュウは、開口一番、そう告げた。
出迎えたルイフォンは、軽い困惑を覚えた。
風格とでも呼ぶべきものが、以前とはまったく異なっていたのだ。
レイウェンがそっと近づいてきて、ルイフォンに囁く。
「君の義弟は、遠くない将来、私に決闘を申し込みに来るよ」
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第三部 海誓山盟 第二章 黄泉路の枷鎖よ
5.死せる悪魔の遺物-1
よろしくお願いいたします。