去年9月に応募した黒猫ミステリー賞、一次選考に通過しました! 今まで新人賞の選考に通った経験がなかったので、初めて目に見える結果が出たことが本当に嬉しいです。
通過作品数は82作品。どうせなら二次も通過したいという欲目はどうしても出てきてしまいますが、82作品もある中で選ばれるのは至難の業でしょうし、中には複数作品を通過させている強者もいるので、これより先に進むのは正直難しいだろうなとは思っています。
ここから二次、最終と絞られて最終的には数作しか残らないのだと思うと、新人賞というのは本当に狭き門なんだぁということを実感します。
今回通過できたことは本当に嬉しい一方、この裏で一次落ちした作品もたくさんあるんだろなと思うとやるせない気持ちになります(私も一次落ちを繰り返してきた人間なので)。落選を繰り返すとやっぱり落ち込みますし、応募する気はもちろん、書く意欲すらなくしてしまうこともありました。
でも最近は、賞に選ばれなかったとしても、書くことを嫌いになりたくないという気持ちの方が強くなっています。選考に通るかどうかよりも、自分の書きたいものを書くのが一番大事だと思っているからです。
新人賞のような勝負の舞台だとどうしても結果だけが目についてしまいますが、そもそも小説を一本書き上げるというのは莫大なエネルギーを使う作業です。頭の中ではぼんやりと展開ができていても、それを文章に起こすのは本当に難しい。いろいろと試行錯誤を重ねながら仕上げた結果が公募に出てきた作品であり、一つのまとまったものを書き上げたという点で、どの作品も大切にされるべきものだと思います。選ばれなかった作品にもそれぞれの価値があり、単純に選考に落ちたというだけで序列を付けられるものではありません。自分が自分で作品の価値を認めていれば十分だと思いますし、カクヨムのような小説投稿サイトに投稿すれば、他の誰かが価値を認めてくれるかもしれない。今まで新人賞に落ちる中で、自分への慰めとしてこんなことを考えるようになりました。
なので今回も、新人賞がどんな結果になったとしても一喜一憂せず、自分の作品と、カクヨムで私の作品を楽しんでくださっている読者の皆さまを大切にしながら、小説を書き続けていきたいと考えています。
以前別の新人賞に落選した時に似たような内容の記事を書きました。よければそちらもご覧ください。
https://kakuyomu.jp/users/MizukiOhara/news/16816927861039612592