カクヨムにはいろんな人がいると思うんですが、いわゆる「エンジョイ勢」「ガチ勢」といった人の他に、何と呼んだらいいのか分からない人たちがいるんですよね。
従来の小説の流儀を通すなど書き方が明らかに違ったり、どちらかというと文学寄りの作品を書いてたりする人とかいますよね。明らかに一勢力なんですけど、名前がない。あえて言うなら「文芸勢」「文学勢」でしょうかね?
実際のところこの辺の方って、読まれたり評価されたりに余りこだわらない方が多いように見えます。本当にどうでもいいと思っているのか、読まれるものではないと捨てて開き直っているのかは知りませんが……どっちもいそうな気がする。
まあ自主企画に参加している人もいますので、まるでこだわっていないわけではないんでしょうけどもね。
ご存知でしょうが、私はかなり読まれることにこだわります。
というか近況ノートがその話で埋まる勢いですので。
根本が「書いても読まれなかったら意味ないだろ」なんですよね。まあいきなり何千何万という人に読んでもらおうとか思ってはいませんが……。
実際にそれで親ともめたことがあるんですよ。「承認欲求」というものがまるで理解出来なかったらしく「最後まで書いて満足すればいいじゃないか」と言われて。
かちんと来たので「他人に読まれるために書いてるんだろうが」とこんこんと説教しましたがね。それで済むなら何で「小説家」という職業がこの世にあるんだと。
今はさすがに分かったようですが、「書けるだけですごい」と言われても……創作してる側にすりゃ「呼吸してるだけですごい」って言われてるようなもんですがな。
誰にも理解されず冷笑されつつ、Web小説を孤独に書いているというサラリーマンの話を偶然読む機会があったんですが、あれ躁鬱病持ちの私の身に降りかかったらほぼ確実に烈しい鬱転起こして入院ものだなあと。
公募小説もうまく行ってませんし、ここもハードルを下げに下げまくってもこの惨憺たるありさまなのでねえ……ただでさえこだわる気持ちが意固地になってさらにこだわるようになってるというところでしょうか。
でも先に書いたように同じような流儀や方向性の人でも自由な人もいるわけでして、見ると少しだけうらやましくもありますね。皮肉でも何でもなく。