• エッセイ・ノンフィクション
  • 現代ファンタジー

作品製作裏話-その②-

カラーノイズ(全1話)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054934503284

 
 物心ついたときには、絵を描いていました。一番昔の記憶は、幼稚園の先生の絵を描いたこと。そして、その絵を誉めてもらえたこと。
絵を描くのが好きになった瞬間でした。
 それから、特に何かコンクールに出すわけでもなく、細々と絵を描き続けていました。

 けれど、学生時代。いざ進路を考えるときに、勉学のためにずっと好きだった絵から離れなければならない期間ができました。
絵を描かなくても生きていけるのでは?その考えは私の中では違いました。辛いとき、悲しいとき、何よりワクワクしたとき。心の中の衝動を口下手な私が書き出せるのは何だろうか。

 かつてこの作品は一度少年が筆を折った、その手に持つものをペンに持ちかえるところまでで終わっていました。けれど、改めて作品を読み返したとき、読んでいる人に諦めた姿だけを見せたくない。もがきながらも、好きなものを愚直に描き続ける姿を見せたい。そう思い、加筆したエピソードになります。

 好きなことを長く続けるということは、ある種の難しさがあります。けれど、好きだからこそ。自分の向き合い方について改めて考えてもらえる作品になればと思います。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する