短歌で東京体験と東京の情景を綴る『東京千景』を300首まで書いた。疲れた。毎度毎度、何というエネルギーの消耗する作品だろうかと思う。短歌を作る以上に、文章にしてまとめ直す作業が大変なのである。
が、とにかく、300首続けてきた。千首まで残り700首、3割が完了した。
いや、まだ3割しか書けていない、と言ったほうが正しいだろう。先は長い、書けば書くほど、作歌数の伸びなさが気になってくる。3合目で、既に、鬼の形相で喘いでいる。
あと700。とにかく、一首ずつ作っていくしかない。刻んでいった先に、栄光のゴールが待っているのだ。耐えろ。耐えるんだ。なんて、竈門炭治郎のように自らを叱咤激励する日々である。