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『東京千景』600首書いて。

新感覚短歌紀行『東京千景』が600首に達した。折り返し地点から少し歩を進めて、6割の道を往ったことになる。ここまで長かった。長かったが、「芸風」のようなものは未だ掴めていない。どんな短歌が「価値のある」短歌なのだろう。その峻別ができないまま、とにかく詠んだものを書き連ねている。
残り400首。答えは見えるか。たぶん見えない。私は一時の、または瞬間の、感興を歌にして書き連ねていくことだろう、これからも。与太話も含む全てが、東京千景の滋味なのであろう。ただ、前々回と前回出掛けた際は70首くらい書けたが、今回の深川探訪では50首くらいしか詠めなかった。これからますます東京を知って、ますます新鮮な短歌を詠む数が減っていくだろう。残り400首は、ワインの絞りかすのように絞りに絞って出した、みたいな短歌を何滴も何滴も詠んで、埋めることになる。待っているのは苦行である。
後半戦はどんな短歌の羅列になるのか。恐ろしいような、楽しみなような。僕は不敵に笑った(了)。

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