せっかくの3連休ですが、お出かけは明日(11/5)だけ。昨日・今日は家で用事を片づけています。
ということで、プラハの旅レポート第2弾。
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ホテルは、旧ユダヤ人居住区のなかに取った。近所にかつてカフカが住んでいたらしい。友人たちと出入りしていたカフェもこのあたり。
もっとも、カフカ家も、成人後のカフカもプラハ市内で引っ越しを繰り返したので、プラハ中心部でカフカに縁のない場所を探す方がむずかしい。
朝到着便だったのでチェックインの時間には早いが、たまに部屋が空いていると入れてくれるホテルもあるので、一応確認してみる。
対応してくれたのはバイトのお兄ちゃんみたいな見た目だが、英語は流暢。世界から客の集まる観光地であることを差っ引いても、この街の英語力は大したものだと思う。スラブ語もインド・ヨーロッパ語族に属するので、英語との親縁性も高いのだろう。
残念ながら部屋の準備はまだとのことで、荷物だけ預かってもらって、街へ出かけることにした。
すこし歩くとヴルタヴァ川にぶつかる。川沿いをカレル橋へ。
街歩きの案内書は、カフカの日記や手紙、それにグスタフ・ヤノーホが著した『カフカとの対話』。フィクション部分もけっこうあるらしいという問題の書だが、それでも全体にカフカらしさが滲み出ていて、私は学生の頃から何度も再読している。
街を一周して(街の様子は本編で描写したので割愛)、12時にホテルに戻って、友人と合流。
実は今回の旅を決断した理由のひとつが、友人が今プラハ勤務していること。2~3年で日本に戻るというので、その前に、ということで予定を組んだ。
ホスポダに入って乾杯するが、彼はこの後仕事があるのでノンアルコール。親切な彼は、72時間の地下鉄・トラムチケットを買ってくれていた。ついでに現地通貨コルナをいくらか貰う。
私からは焼酎と、和菓子を貢いだ。企業派遣だと会社によっては日本食送付制度など手厚いものだが、日持ちのしない嗜好品は今でも海外駐在員を垂涎させる。
翌日が土曜だったので、土日は街歩きにつきあってもらった。現地事情に通じた人に案内してもらうと、旅行も中身が濃くなっていい。
(海外駐在員は出張者などが来ると半分仕事で街案内したりすることが多く、現地文化や観光コースには自然と詳しくなる)