『世界の車窓から殺し屋日記4』はおかげさまで順調に連載中で、来週完結予定です(全24話)。お越しくださっている方々、ありがとうございます。
今回のチェコ・オーストリア編は、旅で見聞したことを中心に書きました。そこで、本編では触れなかったところを中心に、旅の様子をすこしご紹介。
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空港から街までは空港バスで移動。(殺し屋と違って出迎えはない)
チケット売り場を探すのにちょっと迷う。
見つけてみると其処しかないだろ、という場所だったのだが、なんだか案内所っぽかったので最初はスルーしてしまった。
チケット料金は100コルナ(約650円)。
チェコはユーロを採用していない、EU内では少数派の国だ。賛否はあるだろうが、ユーロ加入は金融政策の自由裁量権を失うことでもあるので、経済体力の弱い国なら、あり得る選択肢だと思う。
ちなみに私はその時点で1コルナももっていない。空港でも街なかでも、通貨両替はレートがやたら悪いと聞いていたので、できるだけ現地通貨は使わない方針だ。
カード決済の浸透は、こんなところでも人々に恩恵をもたらしている。
半時間ほどでプラハ市街が見えてくる。その様子は本編で書いているので割愛。
やがてバスは国鉄プラハ中央駅に到着、ここで降ろされる。
ここから地下鉄を使えばホテルのすぐ近くまで移動できるのだが、せっかくだから歩く。(何がせっかくなんだ?と思われるかもしれないが、私にとってはわりと自然な発想)
たぶんこっち!と決めた方向へ進んで5分、180度反対方向だったことに気づいて戻る。
「なんとかなるだろ」精神で無計画な行動をしてしまうのは私の欠点だとは思うが、実際たいていなんとかなっているのでたぶん直らないと思う。今回の失敗も、たかが10分のロスだし。
ひとつ誤算だったのは、路がたいてい石畳だったこと。これが安物のスーツケースの車輪には優しくない。しかも今回は、娘のスーツケースを借りているので、壊すわけにはいかない。(私のはどれもこれも、1週間の夏旅には大き過ぎた)
石畳になっているのは欧州の街ではよくあることで、ちょっと考えれば想定し得る事態だったのだ。こんなところも見通しが甘い。でもたぶん直らない。
結局ほとんど担ぐようにして汗を流しながらホテルまで歩くことになってしまった。。。
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・・・次回へ続く、かもしれません。