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一人称の難しさ。文体と言葉のリズムを意識する

はじめまして。
面白おかしなエピソードネタを探していたら1時間過ぎてしまった伊桃 縁です。
ご訪問ありがとうございます。

閃いたネタは随時、書き留めたりしていますが、
物語として、まとめるのは本当に大変ですね。
日々、書き上げている皆様、尊敬します。

さて。今回、公開した短編「魂が欠ける時」は、下記のことを意識して書きあげてみました。


・一人称視点を知る為に
・物語を動かす為に必要な事だけ
・設定は省き、語らせる
・「会話」+「しぐさ」=感情の強弱
・文体と言葉はストレートでリズミカルに
・会話を独立させる
・緊迫感を出すために
・ページをめくる為の予告や〝ヒキ〟
・信ぴょう性を持たせる為の事実確認
・体言止めの有効活用
 ——などなど。(順不同)

 たぶん、こんな感じ。
 まぁ、意識し過ぎて『ユーモア部分』が吹っ飛んでしまいましたが(笑)
 そして、一人称視点が自分の想像を越えて難しかったぁ……。
 ※話が長くなるので割愛

 出来る事なら、知識や理論に囚われず、流されず
 形式的な技を捨てて、技のエッセンスだけで
 自由に遊び心満載で書けたら良いのかもしれないですけどね。

 自分のレベルが低くて泣いちゃいます(笑)
 学びと、ひたすら書く練習していくしかないですね。

 また、今回はカクヨムコン8短編の条件、一万字以内という制限に挑戦すること。これは本当に勉強になりました。
 どのシーンを切り出すのか。本当に必要なことだけを書くしかない状況になると、研ぎ澄まされますね。
 登場人物もプロファイリング(人物像とか)細かく設定しているのですが、必要最小限の情報のみ出すようにしました。
 話し方、言葉のチョイスが変わってくるので、無駄なことだと思わず惜しみなく時間を割いていました。

 どうやったら、シンプルに伝えられるか、読者を信じるしかない。そう思いながら何十回と書き直したり。
 「コイツだったら、こんな言い方しない」
 「あいつなら、こういう行動する」
 そういう感覚や分かった時には面白かったです。


 ということで。
今、持ち得る知識と感覚で仕上げられたのかな。と思った短編2作品を公開しております。
 ※そういえば、裏側編で桃源が同様のことを言っていました。
 作法が正しいか分からなかったが、持ち得る知識で丁寧に頂いた。
 ————裏側編 第4話より


 もし、気になりましたら「魂が欠ける時」読んでみてください。
 また、宜しかったらコメントなど頂けたら嬉しいです。

 宜しくお願いします。

◆魂が欠ける時
 https://kakuyomu.jp/works/16817330651687420002
◆魂が欠ける時 裏側編
 https://kakuyomu.jp/works/16817330651687645361

6件のコメント

  • こんばんは。近況ノートから失礼します。

    『へんぺん。木版』へのレビューありがとうございました!

    明晰夢という少し変わったテーマなので、わかりにくいかもしれないと思っていたのでレビューがいただけて嬉しかったです! ありがとうございました!
  • 神無月そぞろ 様

    こんにちわ。
    ご丁寧に恐縮です。「明晰夢」というテーマと共に不思議な雰囲気は、神無月さんらしい感性が出ていたんじゃないかと思います。といっても、あくまで感じたニュアンスで言ってるので上手く伝わってるか分かりませんが(^^)

    感性を言葉で伝えるのは容易でないですね('ω')
  • 伊桃 縁様

    レビューのお礼をお伝えしたくお邪魔いたしました。
    この度は稚拙な小説に素晴しいレビューを書いて頂きありがとうございました。

    「光の三原色のように色んな感情が交じり合って、真っ白になる事さえある」
    詩的な表現が素晴しくて、何度も読み返してしまいました。そして座布団10枚も頂けてとても嬉しいです。

    頂いたお言葉を大切にしたいと思います。
    ありがとうございました。
  • 同じ一人称で同じような喋り方のキャラは本当に扱いが難しいですよね。

    短編に関しても、人称を上手く使いこなせないと場面展開に影響してくるので、勉強と練習が必要だなぁと考えさせられました。まあ、結局何もしてませんけど。

    裏側編はまだ読んでいないので、ゆっくり読んでいきたいと思います。
  • 堀井菖蒲 様

    こんばんわ。
    ご丁寧に恐縮です。

    「光の三原色のように色んな感情が交じり合って、真っ白になる事さえある」

    この「真っ白になる事さえある」の後に、「いや、無色透明と言った方がいいのか…」と付け加えるか悩んだのです。
    主人公が、「名無しの権兵衛」という存在でありたい(?)とした時、「無色透明」と言った方がいいのか。(あくまで、言葉の表現としてですが)

    でも、作中の舞台・場面は、北海道で。冬の海で。雪の白さや冬場の白波とか、やはり「白」のイメージを受けたのです。
    同時に、主人公が最後に少しだけ心の内に変化が起きたと思うので、やり直すという程ではないかもしれませんが。淀んでいた心に光が差し込んで、真っ白にリスタートできたのかな。って感じました。

    堀井さんの文章は、自然と優しく溢れてくるような文学なので、とても尊敬します!
    他の作品も読みたいと思いますので、そのうちまたお伺いします。
  • 南雲ぜんいち 様

    こんばんわ。
    コメントありがとうございます!

    一人称は語る人物が、自分以外の思考を言えないんですよね。(作者自身は分かっていても)見て感じた事なら語れるけど、他の人の思考はそのキャラ自身に喋ってもらわないといけない。

    他のキャラの思考と混同してしまう事がけっこうあって、何度も書き直したりしました(^^;


    キャラの性格が近いと喋り方が似通ってしまうのもありますね!
    なにか口癖とか呼び方を変えるにしようかなって対策考えたりしてますが…。まだまだ力及ばず(^^;

    例えばですが、今回お読み頂いた「魂の欠ける時」は、ルビを使って相手によって呼び方を変えたりしました(ルビはあだ名呼び)

    というか、全編お読み頂きありがとうございます!
    実は、裏側編は本編を一人称にしてしまったので、不完全燃焼だったから書いたっていうのもあります。
    (ヨムカクコン8短編は1万字以内という条件もありましたし)

    本編の主人公・勇太は控えめな性格なので、正直弱い印象なのですが(^^;
    裏側編は、桃源主人公なので、彼は強い印象です。
    この違いがもし伝われば…嬉しいです( ;∀;)

    >人称を上手く使いこなせないと場面展開に影響してくるので、

    まさにそんな感じです!

    長々と失礼しました!
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