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徒然雑記——『無限の記憶・銀の夢』

空中を笑い転げるクォームに笑っていただけたようで、ついでに裏話第二弾を。
彼は「砂伝」では各部の〆に登場するだけなので、本編の流れは直接の関わりなくネタバレもありません。
何このアホの子……と興味を持ってくださった方のための裏話です。



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——記憶
光在る所に すなわち影在り
その身に宿るは 無限
未来 過去をその身に繋ぐ 螺旋の時——


無限の記憶。
それはクォームのイメージワードです。
世界の始まりよりも前から在り、出逢い別れたたくさんの人を書き留め、憶える者。
そして世界の終わりになお、存在する者。

カクヨムではまだ、こちら側(時織りの物語)の小説は「砂伝」しか出していませんが、クォームはそのほとんどの物語において中央軸となる存在です。
名前に付された意味は『過去、未来へとはるかに繋ぐ、銀の夢』。無限を体現する「影の竜」と呼ばれる司竜です。

はじまりは地球誕生よりも前。作中では世界に始まりを見た銀竜、とも呼ばれていますね。
一般の竜とほとんどの司竜は強靱ではあれど生身の肉体なのですが、クォームだけは違っておりまして。
物理法則に影響されない身体(常時浮遊、物理攻撃無効、衣食住不要)、無限の寿命(地球が滅びても死なないとは本人談)、などスペックが別次元。

空間に関わる事象をつかさどるという特性上、界渡りが得意で、いつもいろいろな世界を遊び回っております。
友人も多く、それと同じだけ苦手な相手も多い、癖の強い性格です。

生を受けてから毎日欠かさず日記を書いているという、妙に几帳面な一面も。
竜族といえど物理的に死ぬことはありますし、いろいろな事情で自死を選ぶ者もおり、それらを彼は見届け書き留め続けています。
誰よりもひとの生き様というものに強く心を向け、それを心に納めてきた彼は、やがて「地球(EARTH)の記憶」と呼ばれるようになりました。

そういう物語も、いつか、何かの形で書けましたなら。

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