坂本 光陽

馴染みの古本屋で、奇妙な手記を見つけた。不可解な出来事が数多く書かれている。ホラー短編集のようだが、都市伝説の備忘録のようにも思える。フィクションなのだろうが、妙なリアリティをも…

まばたきをしないうちに読み終えられるかも。そんな短すぎるホラー小説をまとめました。 ラスト一行の恐怖。ラスト一行の地獄。ラスト一行で明かされる凄惨な事実。 一話140字なので…

山の中では、不思議なことが起こる。 常識では考えられないことが起こる。

小学生の時、僕は早朝の校舎の中で奇妙なものを目撃した。あれは幽霊だったのだろうか？　それとも宇宙人だったのだろうか？　

小学５年の男子は総じてバカである。 バカだから、怖い目にあってしまう。

幽霊と電気は相性がいいらしい。そのせいで、奇妙な現象が起こる。 僕はサラリーマン時代に、エレベーターに閉じ込められてしまった。

首吊り自殺にまつわる三つの出来事、奇妙な体験談。 うっかり近づきすぎると怖い目にあってしまうかもしれない。

その離島には独特な取り決めがあった。 犬を飼ってはいけないというのだ。 もし、隠れて飼っていたら、村八分になってしまうという。

首吊り自殺が相次いでいるマンションだった。 足を踏み入れた時、妙なことが起こり始める。

テレビ番組の仕事をしていた時、古い友人から連絡を受けた。 心霊番組を担当したせいか、呪いについて教えてほしいという。 友人は、息子を轢き逃げした犯人を呪おうとしていたのだ。

客観的に見て、〈おかしな人〉は世の中にいっぱいいる。本人に自覚があるなら救いがあるが、無意識のうちにそうなっている人もいて、そうした人は周囲とトラブルを起こしがちである。

アパートの隣室に引っ越してきたのは、Rさんという中年男。 彼は気弱そうな見かけによらず、相当なトラブルメーカーだった。

これは、僕自身の人生と殺意を重ね合わせたストーリーである。 長い人生の中で、まれに、殺意を抱くことがあった。幸いなことに、それらを実行に移すことはなかったのだが、明日どうなるの…

子供の頃から大好きな漫画家がいる。『あぶさん』『ドカベン』『野球狂の詩』など野球漫画の第一人者，水島新司である。だから、漫画家Ｘの野球漫画を見た時は驚いた。水島漫画のパクリだった…

WBCでの大谷翔平の大活躍は、世界の閉塞感を吹き飛ばした。大谷翔平は最も有名で最も人気の高い日本人であることは間違いない。しかし、僕は大谷翔平を恨まずにはいられないのだ。その理由…

齢２７にして女性から告白された。生まれて初めての出来事だ。一生に一度の幸運、それてもモテ期の到来か？　だが、そんな旨い話があるわけもなく……。

嘘には「色」がついています。「真っ赤な嘘」は御存知だと思いますが、「真っ青な嘘」、「真っ黒な嘘」、その上「金色の嘘」まであるのです。よろしければ、少しばかり私の話を聞いてもらえま…

世界のヒーロー，バードマンは帝国の卑劣な罠にはまり、囚われの身になってしまった。死刑判決を受けて絶体絶命のバードマンの運命は？　死刑目前のバードマンに大逆転のチャンスはあるのか？

理想の彼女を追い求めて、僕はＡＩ搭載型スピーカーを購入した。このＡＩには複数の基本キャラクターを備えており、ユーザーの好みで性格の微調整もできるという優れもの。さらに、ＡＩキャラ…

あなたには信じてくれるだろうか？　僕の父は、ささくれに殺されたのだ。たかがささくれと舐めていると、あなたも命取りになるかもしれない。

梶井基次郎は『桜の樹の下には』の中で、桜の樹の下には××が埋まっているといったが、それをいうなら紅葉の方がふさわしくはないだろうか。

ご主人様は身体が大きくて、心も大らか。世界一大好きなご主人様だ。忙しすぎて、毎日会えないのは残念だけど、ぼくはもう一人の同居人と一緒に巣作りを始めたよ。

僕は人知れず、人類の脅威を戦っている。奴らは世界征服の野望を抱き、着々と準備を進めているのだ。そんなことは絶対に許さない。許さないぞっ！　

国防軍エリートパイロットの僕に命令が下った。東京湾から上陸した恐るべき大怪獣を必ず倒すこと。それは、国防大臣からの厳命だった。

マーケティングとは、商品販売の仕組みをつくること。 マーケティングを行う人は「マーケター」と呼ばれる。 これは異世界初のマーケターとなるサチコの成長物語。

犬飼理市は、ささやかな幸せを守ってきた。愛する妻子との日常だけが、理市のすべてだった。だが、それがヤクザたちの手で失われてしまう。理市自身も殺され、山奥に捨てられてしまった。３年…

僕は一応、ベストセラー作家である。実は、重大な秘密がある。しがない中堅作家だったのに、突然、覚醒したのだ。このスキルを使って、もう一冊ベストセラー小説が書くつもりである。それで、…

ケージは漫画原作者の卵、アスカの漫画家の卵である。二人の夢は大ヒット漫画を手掛けることだ。青年誌の新人賞を獲得し、すでにデビューは果たした。次なるステップとして雑誌連載を目指して…

島からは貝殻一つ持ち出してならない。 もし持ち出せば、神様のお咎めを受ける。

Kが迷い込んだ洞窟には、巨大な岩の包丁とまな板があった。 その二つで動物を解体したものは、人間であるはずがない。

私は高校２年のときに、ブッコローくんと話すようになった。たまたま隣の席だったのがきっかけだったけど、それにしても彼のようなタイプは初めてだ。知らず知らずのうちに、ブッコローくんの…

俺は学生面接を担当しているのだが、ここ数年つくづく思う。最近の大学生は個性が失われて、画一化がすすんでいる。弊社が新入社員に求めているのは、独創性なのだが……。

七香は真面目な女性だった。言われたことはキチンと守るし、決まり事やルールは絶対に破らない。そんな彼女のコンプレックスは、運がよすぎることだった。

子供の頃から痩せっぽちで、体力がなく、体育が苦手だった。大学受験を一年後に控えた春のこと。「筋肉は裏切らない」という言葉に触発されて、筋トレを始めてみたのだが……。

シナリオライターは因果な商売だ。連続ドラマを任されると、朝から晩まで書き続ける暮らしが続く。不眠不休は当たり前だし、アイデアを思いつかない時は散歩に出かける。歩いて歩いて、ひたす…

若いカップルが揉めていた。原因は、初デートで観た映画。女はゾンビ映画だといい、男は違うと断言する。二人とも断片的な記憶しかなく、タイトルを思いだせないでいた。

東京の大学に入学したばかりの私は、突然、地獄に叩き落されてしまった。私の父が彼氏を殺害したのだ。最近できたばかりの彼氏なので、まったく面識がないはずなのに……。

あなたは「青木まりこ現象」を知っているだろうか？　これは、本屋に行くと、なぜか便意をもよおして、トイレに行きたくなるという現象である。

わしには死ぬまでに、どうしても成し遂げなければいけないことがある。それは、ただ一言、復讐である。８８歳になったわしには、最終的な期限は迫っているのだ。

川端康成を崇拝する男が、憧れのレイちゃんに、ただひたすら大阪弁でまくしたてます。川端康成と彼の小説の尊さを説明していたはずが、いつしか、話は妙な方向に展開して……。

「この世」のすぐ隣には、「あの世」が存在する。私たちは「異界」と呼んでいるが、「地獄」と言い直しても構わない。それにふさわしい「魔物」が徘徊しているからだ。「魔人」「妖怪」「邪神…