何回か書いてますが、もともとシャーロック・ホームズものが好きで、あと論理パズルの本とかも好きだった。小学校高学年くらいに、新刊だった「姑獲鳥の夏」を読んだんですよね。熱を出しました。出るわ。誰か止めろよ。
で、いわゆる講談社ノベルスを片っ端から読んで、「古典」にあたろうかいと思って「暗闇坂の人食いの樹」読んだんだよな。これも熱を出しました。多感な少年だったので……。
そんでまあ小六とか中1ですよ。そら御手洗潔の虜になるでしょ。なって、リターン・トゥ・フォーエバーの『浪漫の騎士』(Apple musicだったら、romantic warriorで検索してください)とか『銀河の輝映』(Apple musicだったら、where have I known you beforeで検索してください。分かるかい)とかを聞くわけです。
えーっと、上の話で分かる人には説明不要ですが、流石に万人は知らんやろと思うので一応説明すると、御手洗潔シリーズセルフ同人作品みたいな「異邦の騎士」という話があって、そこでこの『浪漫の騎士』のジャケ写が出てくる。この話はすげえ不思議な位置付けなので『占星術殺人事件』『御手洗潔の挨拶』くらいは読んでから読んでください,『御手洗潔の挨拶』は俺がめちゃくちゃ大好きでこすりまくっている『数字錠』が載ってますし、『疾走する死者』でゴリゴリギターを弾いてくれます。
で、聞いてるとギターよりコンポーザーの方が気になってくるわけ。ふーん、チックコリアねえ。と思って、単独名義の『NOW HE SINGS, NOW HE SOBS』を聞いたんですけど、これがどハマりしましてね。「いわゆるジャズ」というか。ピアノトリオなんですね。『パノニカ』とかめちゃくちゃいいんですよ。というわけで、時々聴いていたなあという感じなのですが、チックコリアを思い出す時、芋づる式で「新本格」にどっぷりだったあの頃を思い出すので、なんか、ものすごい郷愁に襲われたという話でした。チックコリアの訃報が流れてきたので、ダブルパンチでなんだかヘトヘトになってしまった。
ところで御手洗潔は普通に時間経過で歳をとってしまうのですが、存命なら(存命に決まってますが)、今72歳。長生きしてもらいたいですね。