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苦し紛れにとりあえず書いておけ

 2019年度ももう終わりますね。掃除は終わりませんでした。あと確定申告も終わってません。死と絶望。

 バイトのかけもちで食っているが、今のとこ最も遅いバ先は4月の仕事始まりが4/20以降くらいになるのではないかという見込みになっていて、この調子で全体が遅れていくと4月はもともと収入あんまないのに加えて、5月も収入なくなるので大丈夫か? って感じにはなるが、一方「ヤッター仕事が休みだ!!!!」っていう気持ちも強い(これはもしかしてものすごく不謹慎な発言か?)(疾病の拡散については全く「ヤッター」と思ってない。休みが続くことが強く収入等に影響する人は、本当に気の毒だと思う。社会に期待しよう。これはだから「皆そう思え」という意味ではなく、愚かな俺がそう思うよ、という話だ)。つまり何が言いたいかと言うと、「まだ時間あんじゃん?」と思っているということで、いいか、実際にはないのだ……。理解してくれ頼むから……(俺に言っています)。

 で実は、ちょっとややこしいのだが、えーっとまあなんか派遣みたいな仕事していて、こう、例えばだけどKADOKAWAに派遣で行ってますよと。でそうすっと、KADOKAWAは巨大な企業であるので、「近況ノートの新着コメントを監視して、そこに歌詞の引用がないかを調べる課」とか(俺は何年根に持ってんのかな)「児童書出版部」とかがある。で、これが派遣の悲しさというかなんというか、「近況ノートの新着コメントを監視して、そこに歌詞の引用がないかを調べる課」から「児童書出版部」に所属が変わる場合、俺がKADOKAWAに就職している場合はおそらく「左遷」ということになる。ならんわ(二重に間違った)。たぶん「異動」という扱いで済むが、外から来ている場合、これ一回「退職」になるんすよね。なんか。KADOKAWAにはまさかこんな不条理でわけのわからんルールはないと思うが、俺のいってる派遣会社と派遣先にはそういうルールがあると思いねえ。

 ほんで、まあだから今日実は退職日なんですよ。今退職したところ。こういう状況だからとかは一切関係なく、そもそも誰も送別会の「そ」の字も出さんかったので、派遣というのはつらい身分よのおって感じだが、どうなのかな。俺の人徳の問題かな。この辺は突き詰めるのはやめておこうな。どうせできないしな!!!!!! 今!!!!!!!!! 送別会とか!!!!!!!!!!!

 いやなんかすげーやりたい・やってほしいみたいだけど、そういうことではないです。本当です。俺はゼルダをやりたいし。なんか、「偶然たまたま同じくらいの時間に同じ店に集まったので、みんなで話すことにした」メソッドとかやってるバカもいるが、いやそのね、節税とかそういうのだったらそのメソッドもいいんだろうけど、伝染病対策にはダメでは?

 まあ、とにかく一応退職したわけなので、職場においてあるものは持って帰ろって思って(「明日からお前のデスクはない!」)、もって帰るのはいいが、結構邪魔くさいなーってものもあり、こういうのを捨てるのが断捨離である……。と思ったのだが、これがね。こっからが本題です。

 あのー、まあとにかく荷物を持って帰って来てね。こういう仕事の類のものを突っ込んどいて、魔境と化している一画があって、そういう魔境があるせいで一向に片付けが捗らないのだが、そこにぎゅうぎゅうに詰めたが、どーーーしても入りきらない。でこれはもう捨てよ捨てよってさすがに思って、で新しいものよりは古いものを捨てた方が良かろうと思って、古いものを取り出した。どのくらい古いかというと、11年前のものである。2009年ですよ。そんでまあ、見もせず捨てるべきだった。それは一面の真実であるが、なんかまあ見ずに捨てんのもなって思って、とりあえずパラっとめくった。

 そしたらさあ。びっくりしたんだけど、これ当時はなんていうんですかね、KADOKAWAのたとえを続けると、「この本は売れるんじゃあないかな」と思って企画書書いて実際売ってみたら、まあ会社が傾くほどではないが、そんなに売れもしなかった。売れもしなかったが、報告書は書かねばならない。でまあ、苦し紛れに、なんか書くわけよね。「俺の見識が終わっていた」とか「世間は何もわかっていない」とかは書けないから、こう、ある程度見識があり、かつタイミングが悪かった的なことを多分書くじゃんか。11年前のその報告書になんて書いてたかと言うと、うーんと、めちゃくちゃ極端に言えば、「ファンタジーものを仕掛けたが、売れ行き的にはいまいちだった。ただ、作中に出てきた『現代日本からファンタジー世界にやってきたギャグ・キャラクター』のウケは良かったので、これは一定の知見になった。次はこういう、現代日本からファンタジー世界にやってきたキャラを中心にした物語を仕掛けていったらいいんじゃあないだろうか」と言ったことを書いていた。正直このタイミングでは完全に苦し紛れで書いている。「もう完全にダメ、ぽしゃったなあ、でもまあなんかイイことはあったことにしないとなあ」と思って書いてるが、今見たらどうだ。めちゃくちゃ正しいだろ。
 もちろん実際はここまでなんというか金になる予想をしていたわけではなく、もっとミニマムなことなんだけど、それでもこれはびっくりした。どのくらいびっくりしたかというと、当時のハードディスクを引っ張りだして、その作品を読み直して、なんか修正かけてもっかい売れないか考えてみよっかなって思うくらいにはびっくりした。

 だから何を言いたいかと言うと、タイトルの通りで、「苦し紛れでもとりあえず書いておけ」ってことですよね。書いておくとなんか、将来、「えっまあ確かにそうじゃん??」ってことになりうる。自分でも忘れるくらいの未来にそういうことが起こりうる。
 一方、そういうことが一度起こるとどうなるかというと、断捨離ができなくなる。だってもしかしたらあるかもしんないじゃんか、こういう「予言」みたいなやつ……。というわけで痛しかゆしって感じですね。ま、ただカクヨムは物理的な空間は減りませんから、書き読なので、皆さんどんどん書きましょうね。なんだこの結論。

2件のコメント

  • なるほど(メモメモ)

    じゃなくてギャグを書くって難しいんですよねえほんと・・・
    最初は単なるギャグ作品だったはずなのにいつの間にか鬱展開のどシリアスとかになって読者さんがさーーっと引いていくあの感覚、すごくつらいです(真面目
  • 宿命ですよね、最初ギャグの1話完結もの、ロングストーリーに移行しがち。
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